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なぜ?身に覚えのない請求 カード情報流出か…迷宮入り「悔しい」(2020年10月5日配信『東京新聞』)

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身に覚えのない「ドコモご利用料金」と書かれたクレジットカード会社の6月分の請求書=いずれも東京都港区で

 身に覚えがない「利用料金」の請求はなぜ―。東京都港区の会社役員の女性(58)から本紙に投稿が寄せられた。電子マネー決済サービス「ドコモ口座」の不正送金事件が最近発覚したばかりだが、女性はクレジットカードを巡り「ドコモ」名目で被害に遭ったという。サイバー空間のセキュリティーに注目が集まる中、何が起きたのか取材した。(井上真典)

◆「ドコモ利用」名目で10万円超

 「いつも使っていないカードだったのに、なぜでしょうか」。自宅で取材に応じた女性は、クレジットカードの明細を手にしきりに首をひねった。
 女性は8月、カードの6月分の利用明細で「ドコモご利用料金」「ドコモ決済サービス等」として計4万2114円の請求に気付いた。慌てて過去の利用明細を確認すると、4月分から同様の請求が始まっており、累計で10万円を超えていた。
 女性はNTTドコモの携帯電話料金1680円を別のカードで支払っており、同居の夫(60)と長女(22)はKDDI(au)を使っている。長女に念のため確認すると「ママが使ったのを覚えてないだけじゃない?」と逆に疑われた。結局、家族全員に利用の覚えはなかった。
◆カード会社と携帯会社たらい回し

 請求のあったカード会社に問い合わせると「ドコモからの請求があったことしか分からない」と回答。ドコモに電話しても「1680円の契約情報しか出てこない」と答えるのみで、ドコモショップへ行くよう勧められた。

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被害に遭った女性は「迷宮入りは悔しい」と語った

 ドコモショップでも同じ説明が繰り返されたため、再びカード会社に電話した。誰かに不正利用されたとして刑事告訴を検討していると伝えると、一転して「返金手続きのため審査をします」と回答。「今回限りですが大丈夫ですか」とも言われ、自分に非があるような言い方に感じて腹が立ったという。

◆「引き落とし済みは追跡できない」

 カード会社によると、カード明細に「ドコモご利用料金」と記載できる会社はドコモ以外にあり得ないという。ならば、誰が引き落とさせたのか、たどれないものなのか。

 女性はこの点をドコモに問いただしたが、「既に引き落とされている料金は追跡できない」の一点張り。今後、全額が返金される可能性は高いが、結局、原因は分からずじまい。たらい回しにされた女性は「誰が使ったのかは、迷宮入り。悔しい」と気持ち悪さを覚えたままだ。

◆正規サイトでも…手口巧妙で消費者気付かず

 警察庁の担当者は、女性のケースはクレジットカード情報がどこかで盗まれ、悪用された可能性があると推測する。日本クレジット協会によると、カード番号などの情報を盗まれ、知らない間に不正に使われる被害は2014年に67億円だったが、19年には222億円と3倍超に急増している。

 カード情報が盗まれる手口は、偽サイトに個人情報を入力させる「フィッシング詐欺」のほかに、正規の商品販売サイト上で、偽の決済画面に導かれるよう犯罪グループが細工するケースがある。消費者は知らずに個人情報を入力した後、正規サイトに戻り購入手続きを行い、注文した商品が届く仕組み。同庁の担当者は、サイトの脆弱性を突かれた犯罪であることを指摘した上で「情報流出に消費者はまず気付かない」と話す。

◆明細は毎月確認、カードは整理を

 インターネットセキュリティー会社「トレンドマイクロ」(東京)の広報担当者は、流出したカード情報がネットの「闇市場」で売買されている例もあると指摘。被害拡大を防ぐため、「利用明細は月ごとに必ず確認する。管理が行き届かないカードは整理した方がいい」と注意を呼び掛ける。



カードのポイント残高が不自然に増えていた(2020年10月5日配信『熊本日日新聞』-「新生面」)

 先日、コンビニで代金を払った時のこと。いつも使っているカードのポイント残高が不自然に増えていた。ラッキー、いや待て、これってひょっとして

▼スマホのアプリでポイントの獲得履歴を調べると、身に覚えのないネット通販の購入記録があった。慌ててカード会社に電話し、数日後にクレジットカードの不正利用が確認された。カードの利用を止め、新しいカードを届けるという。金銭的な被害は発生しないが、誰の仕業かは分からないとの説明だった

▼翌日、またポイントが増えていた。調べると、同じ通販でほぼ同額の購入記録があった。カードが停止される前に再び不正利用されたのだ。腹が立つやら、気味が悪いやら

▼電子決済やウェブ明細への切り替えなど、身の回りのデジタル化を進めてきた中でのトラブルだった。盗難もされず紛失もしていないカードの情報がどうやって盗まれたかは今も分からない

▼電子決済を巡っては、「ドコモ口座」などにひも付いた銀行口座から本人の知らないうちに預貯金が引き出される事例も各地で起きた。被害の有無を知るには利用者が口座を確認するほかないという。何かと便利な電子決済も、実のところは落とし穴だらけのようだ

▼菅内閣もデジタル化を重点政策に掲げている。マイナンバーの多機能化などを進めるというが、それに見合うセキュリティー能力は整っているのだろうか。個人情報の扱いはくれぐれも丁寧に、慎重に。デジタル弱者の一人として、そう願うしかないのが口惜しい。




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