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LGBTへの理解(2020年10月9日配信『宮崎日日新聞』-「くろしお」)

 東京・世田谷区議の上川あやさんを取材したのは2004年。日向市であった性の多様性を考える講演会だった。その前年、当時はまだ戸籍上男性だった上川さんは、女性として区議選に立候補し当選した。

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 「周囲から拒絶されるのが怖くて、うそを重ね、自分の居場所をみつけるのが大変だった」と自身の人生を赤裸々に語った上川さん。「性別適合手術後に性行為はできるのか」「手術の費用は」といった質問にも一つ一つ丁寧に答えていたのが印象に残っている。

 取材をしたのはこのときだけだが、16年たった今も活動報告の会報を送ってくださる。3年前には、彼女を含め性的少数者(LGBT)である東京、埼玉の地方議員で「LGBT自治体議員連盟」を発足。本県を含む全国の県議や市区町議計78人が趣旨に賛同し参加した。

 日向市での講演会があった当時は、まだ「LGBT」の言葉すらだれも知らなかったことを考えると、隔世の感を禁じ得ない。一歩ずつというよりも、1ミリずつというぐらいの地道さで、社会の理解を深める取り組みを重ねてきた結果なのだろう。先駆者ゆえの苦労があったことも想像に難くない。

 先日、足立区の区議が「性的少数者が法律で守られるのなら、足立区は滅ぶ」といった趣旨の発言をしたという。こんなニュースを耳にすると「まだ道は遠し」の感がしないでもない。だが、このような考えが徐々に少数派になりつつあることもまた事実だ。



困窮する子育て世代(2020年10月9日配信『琉球新報』-「金口木舌」)

 「L(レズビアン)やG(ゲイ)が足立区に完全に広がったら子どもは1人も生まれない」「法律で守られているという話になれば足立区は滅んでしまう」。東京都足立区の白石正輝区議が、性的少数者(LGBT)に関して区議会で発言した

▼区には批判的な内容を中心に220件以上の意見が寄せられた。当事者団体からも批判されている

▼白石氏は自民党会派に所属している。LGBTを巡っては杉田水脈衆院議員が2018年に「生産性がない」と月刊誌に寄稿した。昨年は平沢勝栄衆院議員が集会で「性的少数者ばかりになったら国はつぶれる」との趣旨の発言をした。いずれも自民党だ

▼少子化の責任はLGBTの人々にあるのか。国の少子化対策が効果を上げていないことを棚に上げ、問題をすり替えている。少数者に責任転嫁していては何も解決しない

▼厚生労働省の国民生活基礎調査で子どもの貧困率は13・5%だった。00年以降13~16%台で推移し、先進7カ国(G7)の中で高水準だ。とりわけ母子家庭など1人親世帯の貧困率は48・1%と深刻だ

▼経済協力開発機構(OECD)によると教育に関する公的支出の割合(GDP比)は17年、日本は比較可能な38カ国中でワースト2位。政府が取り組む不妊治療への助成拡大なども必要な施策だ。ただ急ぐべきは困窮する子育て世帯の救済だろう。




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Author:gogotamu2019
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