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「入学手続きに来ました」 核ごみ調査応募で北海道寿都町の片岡町長(2020年10月9日配信『東京新聞』)

 原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定を巡り、北海道寿都すっつ町の片岡春雄町長は9日、選定の第1段階となる「文献調査」への応募書類を原子力発電環境整備機構(東京、NUMO)を訪れ、提出した。続いて、経済産業省で梶山弘志大臣と15分間会談。終了後に、報道各社の取材に応じた。(小野沢健太)

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梶山経産相(右)と面会する北海道寿都町の片岡春雄町長=9日午前、経産省で

◆「これからしっかり勉強していきたい」 経産相と会談

 経産省11階の大臣室では午前11時半から、片岡町長と梶山大臣が会談した。冒頭のみ報道陣に公開され、やりとりは以下の通り。

(片岡町長)お会いしたかったです〈名刺交換〉。今日、NUMOに文献調査の応募でうかがったのですが、わかりやすく言うと、入学手続きに来ました。これからしっかりと勉強していきたいなと思います。

(梶山大臣)国のエネルギー政策に大変なご理解とご協力をいただいてあらためて感謝申し上げます。また、本日NUMOへの応募の手続きをされたということで、ご報告いただきましてありがとうございます。私が言うことではいないんですけども、原子力発電を半世紀以上、我々は享受している。好むと好まざるとをかかわらず、その恩恵を受けてきました。現実に使用済み燃料が各原子力発電のサイトに数多く蓄積されています。これらを先送りすることなく将来の世代にツケを回すことなく決めていくことが、最終処分を決めていくことが我々の世代の大きな課題だと思っています。国民全体で議論していかなければならない。町長からこういった議論の喚起があったことに感謝申し上げます。これから町長が話されたように、入学手続きというお話もありました。丁寧に私どもは町の意向を聞きながら対応したいと思いますし、反対をする方たちの意見を含めてさまざまな議論ができれば。先送りできない現実の課題だということを皆さんにご理解いただけるように、最大限の努力をしてまいりたいと思っています。

 15分の会談後、片岡町長は経産省1階で報道各社の取材に応じた。

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梶山経産相に報告後、取材に応じる北海道寿都町の片岡春雄町長(左)=9日午前11時半すぎ、東京・霞が関の経済産業省で

Q)大臣とはどのようなやりとりがあったか。

 まずはNUMOの方に文献調査の応募手続きを取ったことに対するお礼の言葉をいただきました。これからが大事な、私は入学手続きを取らさせてもらいましたと、わかりやすく言うとね。その中でどのような勉強をしていったらいいか、これはNUMOに対してもそうでしょうし、エネ庁(経済産業省資源エネルギー庁)にとってもご指導を。幅広く賛成反対の方々が多くいる中で、しっかりとカリキュラムを取っていただきたい。そういう要請もさせていただきました。

Q)知事が周辺自治体への説明をしっかりしてほしいと。どのように考えているか。

 周辺自治体、要請活動いただいた近隣町村、あとは漁連、小樽組合長会ですか。そちらには記者会見に入る前に、応募をこれから表明するとご報告させていただいて、まずは勉強から、対話から始めさせていただくとお話させてもらいました。具体的な計画はまだ組んでいないので、それをしっかり計画が立った中で、周辺自治体に対してどういうおつきあいをしていったらいいか、その時点で近隣町村にはお話させてもらうことになると思います。また、北海道子育て会議の皆様方もすごく勉強、対話をしましょうという気持ちは変わっておりません。若い子育て世代の方たちとの対話も大事にしていきたいと思います。

Q)いつごろから対話を始めるのか。

A)まだちょっと時間ね、1カ月かそこらへんは必要だと思ってます

Q)年内には。

A)年内には立ち上げないといけないと思っています

Q)国からの交付金20億円が来るが、使い道は。

A)まだ議会とも話してませんし、頭の中では考えているけど、交付金の使い道うんぬんの国の流れもまだ分かっていない。そこは泡くわないでじっくりと検討してもいいのかなと。そこは二の次で、まずは勉強の内容をしっかり組むことが大事だと思っています

Q)文献調査の開始時期についての話は出たか。

A)今日、手続きしましたので、近日中にこの手続きがOKというのが出るそうです。たぶん今月中には応募に対して認められるかどうかは分かると思います。その後にどのように対話したらいいかというのを決めて、年内中にスタートするのだと思います

Q)調査が年内にスタートするということか。

A)いや、調査は行政側ではなくてNUMOの事業ですので、それはそれとして進むのだと思います。我々は勉強というのですか、合わせて地域のこれからの将来、産業振興も含めて対話をしていかなければならないと思います。やはり年々人口減、産業振興も厳しい状況の中で、ここをどう活性化していくかが一番町にとって大事な話ですから、ここを中心に、また核の勉強もあわせて両輪でやっていきたいなと思います。

Q)全国で初めて審査に進む自治体になったが、大臣から言葉は。

A)最初に手を挙げる勇気ですかね、ここに対する感謝の気持ちはいただきました。ただ、私は昨年からエネルギー勉強会の中で、やはりこれはみんなで議論しなければいけないよね、という思いを住民の皆さんにも訴えてきましたしね。全国に向けても最低でも10カ所は手を挙げてほしいという話もさせてもらったところです。これから、今日手続きを取りましたので、メディアの皆さんにお願いしたいのは科学的マップである程度可能性のあるところが手を挙げていただきたいという思いを強く持ってますし、メディアの皆さんからも全国的な議論に向けて、皆さんやりましょうよという記事にしていただければ、私が一石を投じた思いも伝わりますし、ありがたいなと思います

Q)10カ所というのは大臣が言ったのか

A)いや、言いません。私が勝手に。諸外国では最低でも10数カ所手を挙げた上で進んでいると聞いたので、日本でもそれくらい必要だと思います

Q)入学手続きということだが、卒業は目標にしているか。

A)まだまだそこは焦る必要ないと思います。20年かかる話ですから、まずは一歩一歩、現時点を大事にしながら皆さんが学んで、共有できるものなのか、やはり共有できないものなのか。そこは時間をかけるべきだと思います

Q)20年間で決めるのか。

A)そこも今お話するべきではない。学ぶのは住民の皆さんですし、次の概要調査や精密調査で立ち止まることもできますよ、と国が説明しているので、ここで判断するのは私ではなくて住民の皆さんだと理解しているので、そこはしっかり丁寧にやるべきだと思っています

Q)大臣に「ずっと会いたかった」と言ったがその真意は。

A)やはり一番この案件について詳しい大臣ですので、お会いして今まで私が話していたことを伝えたかったし、新聞報道で大臣は情報入手したと思うが、やはり肌でお会いするのが一番伝わると思う。大臣も会いたかったと思うし、私も会いたかったので、早く会いたかったと言いました

Q)反対派についてはどう理解を求めるか。

A)いやもう今ね、賛成も反対も色分けする必要ないと思います。ラグビーで言ったらノーサイド。皆さんフラットに白い状態から入学しましょうと訴えたいです

Q)処分場の誘致、必要性についてはどう思う。

A)日本のどこかで処分はしなければならないというのは共通認識ですけど、その議論が全然進んでいなかったのが現実です。その現実に一石を投じたかったというのと、ただ投じただけではそれで終わりですかということになるので、寿都町で皆さんと一緒に学びましょうと。それが全国に広がってほしい。今日がスタートの日と理解してもらいたい

Q)誘致したいというわけではないのか。

A)先ほども言ったように、そこは順序を追って議論をしていくべき。焦る必要はない

Q)一石を投じたいというが、議論の輪は広がっていると思うか。

A)これは皆さんに期待したい。報道が多くの自治体に勇気を与えるような報道に期待したいのでよろしくお願いします。

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