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どうしてそう頑固になるのだろう(2020年10月11日配信『日本経済新聞』-「春秋」)

「だったら結婚しなくていい」。国会でこんなヤジが飛んだのは今年1月だった。野党議員が選択的夫婦別姓についてただしていたときである。放言がよく炎上する自民党の某女性議員が口走ったとみられるが、特定には至らず、そのうち世の中はコロナ一色となった。

▼危機の時代は、しかしさまざまな「常識」を覆している。選択別姓問題をめぐり、政府や与党の物言いに微妙な変化が出てきたのもそのせいだろうか。おとといは橋本聖子・男女共同参画担当相が「国民がどう望んでいるのか、前向きに検討する」と記者会見で述べた。自民党もかの先生みたいな人ばかりではないらしい。

▼「伝統的な家族のかたちが壊れる」といった保守層からの反発はなお根強い。しかし日本で同姓主義が確立したのは19世紀の末。歴史はそこまで長くない。近年は海外でも同姓を義務づける規定が次々に消えたから、いまの日本はずいぶん異質なのだ。そもそも選択制という前提なのに、どうしてそう頑固になるのだろう。

▼法制審議会が導入を提言してから、もう四半世紀がたつ。政治がためらう間に働き方が変わり、社会の意識も変わった。全国2千人の働く女性に聞いた本紙のネット調査では、選択別姓賛成が74%を占めている。最高裁は民法の規定を合憲としながら「国会で論じ、判断せよ」と説いているのだ。だったら動き出せばいい。



「結婚しなくていい」ヤジ 「特定せず」野党も了承 与党が「お互い慎もう➡ここをクリック




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