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杉田氏への抗議 自民党は黙殺するのか(2020年10月14日配信『信濃毎日新聞』-「社説」)

 自民党は性暴力被害者らの抗議を無視し、幕引きにするのか。

 杉田水脈衆院議員の性暴力被害を巡る発言に抗議する13万6千筆超の署名だ。性暴力撲滅を訴える団体が党本部に持参したのに、受け取りを拒否した。

 党内会議で政府担当者から性暴力被害者の相談事業に関する説明を受けた際の杉田氏の発言だ。「女性はいくらでもうそをつけますから」と述べた。被害者が虚偽申告しているかの言い方だ。

 被害者は相手が否定すれば被害を証明するのが難しくなる。証言を信じてもらえず、不起訴になるケースも多いとされる。

 服装や外出の時間帯などを責められることもあるため、被害を訴えられないことも多い。内閣府の2017年の調査では、無理やり性交された経験がある人の56%は誰にも相談していなかった。

 杉田氏の発言は、被害者への偏見を助長して孤立させる。被害者らの抗議と署名が広がったのも当然だろう。

 自民党は問題の深刻さを理解しているとは思えない。杉田氏は当初、発言自体を否定。下村博文政調会長が口頭注意したのは発言の5日後だ。杉田氏は、ブログで謝罪したものの「女性のみがうそをつくかのような印象を与えた」とし、被害者への言葉はなかった。記者会見で説明するべきだ。

 署名を集めた団体は「自民党にも責任がある」として、野田聖子党幹事長代行に署名を提出しようとしてきた。それなのに野田氏は「党として署名は受け取れない」として拒否した。被害者に向き合うことすらできないのか。

 自民党内では、ジェンダーや性的少数者に対する無理解に基づく発言が続いている。

 麻生太郎財務相は財務事務次官による女性記者へのセクハラ問題で「はめられて訴えられているんじゃないか」などと発言。杉田氏は2年前にも性的少数者のカップルについて「子どもをつくらない、つまり『生産性』がない」と月刊誌に投稿し批判を浴びた。

 9月には自民党の東京都足立区議が「(性的少数者が)法律で守られているという話になれば(子どもが生まれなくなり)区は滅ぶ」などと発言している。

 発言が止まらないのは、旧来の家父長的な価値観を持つ議員が多いことに加え、党が問題発言をした議員を処分せず、放置してきたからではないか。被害者たちの声に真摯(しんし)に耳を傾け、問題を重く受け止めて厳正に処分しなければ、党の体質は変わらない。



杉田水脈議員〝女性はウソ〟発言に新説「記者が録音して流した」 抗議署名は13万人超え(2020年10月14日配信『東京スポーツ』)

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沈黙を続ける杉田議員

 自民党は杉田水脈衆院議員(53)の性暴力被害をめぐる「女性はいくらでもうそをつける」という失言の対応に手をこまねいている。

 本紙昨報通り、性暴力に抗議する「フラワーデモ」主催者らは13日、杉田氏の辞職を求め、13万6400人分の署名を携え、自民党の党本部を訪れた。自民党は事前に連絡がないことを理由に署名を受け取らなかった。

「二階俊博幹事長は杉田氏本人の問題だとして処分については言及していません。抗議署名を受理して、党が杉田氏に『辞職しろ』とは法律上できませんからね」(自民党関係者)

 抗議署名は菅義偉首相(71=自民党総裁)宛てに郵送されたが、自民党としては杉田氏への口頭注意で幕引きする方針に変わりはない。

 そんな中、新たな情報を本紙は入手した。杉田氏の失言は9月25日、党本部で非公開で行われた女性に対する暴力や性被害に関する対策の会合での発言だったが、その場に最後まで居合わせた自民党議員はこう話す。

「杉田氏の発言はネット上で批判が殺到してから知った。出席者は議論に集中して覚えていなかった。出席者が杉田氏の問題発言を認めたと報じられたが、疑わしい。非公開ですからね。記者が会場の壁に録音機を貼り付けて音声が入っていて、それが表沙汰になった可能性があります」

 杉田氏は今月1日に自身のブログで謝罪して以降、沈黙を続けているが、臨時国会が26日に召集されれば、公の場に姿を現すことになり、抗議活動などのヒートアップが予想される。

「党内には杉田氏の発言を擁護する議員もいて、対応を協議したともいわれています。だが、なぜ問題発言をしなければならなかったのか、経緯を杉田氏自ら説明しないと収拾がつかない」(自民党議員)。騒動はまだ収まりそうにない。



杉田氏「党の指導」でブログ謝罪 女性うそつき発言でk(2020年10月14日配信『共同通信』)

 性暴力被害に関して「女性はいくらでもうそをつけますから」と発言した自民党の杉田水脈衆院議員は14日、公の場での謝罪や辞職を求める署名が多数集まったことに関し「ブログに書いてある以上はコメントできない。こういう形での説明は党と相談し、指導をいただきながらやっている」と述べた。所属する党山口県連の会合後、山口市で記者団の質問に答えた。

 ブログで謝罪したことについて「党の政務調査会と協議しながら書いている」と説明。「(党の会合という)非公開の場での発言に対する謝罪は、私が判断できる問題ではない」と語った。

 杉田氏は10月1日に自身のブログで発言を認め釈明した。

内閣第一部会・内閣第二部会合同会議に於ける私の発言について
2020-10-01 12:23:40
テーマ:ブログ
9月26日に投稿いたしましたブログ記事「一部報道における私の発言について」につきまして、一部訂正を致します。

件の内閣第一部会・内閣第二部会合同会議において私は大変長い発言をしており、ご指摘のような発言は行っていないという認識でおり、「報道にありましたような女性を蔑視する趣旨の発言(「女性はいくらでも嘘をつく」)はしていない」旨を投稿いたしました。

しかし、今回改めて関係者から当時の私の発言を精査致しましたところ、最近報じられている慰安婦関係の民間団体の女性代表者の資金流用問題の例をあげて、なにごとも聖域視することなく議論すべきだと述べる中で、ご指摘の発言があったことを確認しましたので、先のブログの記載を訂正します。事実と違っていたことをお詫びいたします。

私の発言の趣旨は、民間委託の拡充だけではなく、警察組織の女性の活用なども含めて暴力対策を行なっていく議論が必要だということであり、女性を蔑視する意図はまったくございません。

ただ、民間団体の女性代表者の例を念頭に置いた話の中で、嘘をつくのは性別に限らないことなのに、ご指摘の発言で女性のみが嘘をつくかのような印象を与えご不快な思いをさせてしまった方にはお詫び申し上げます。

あわせて自由闊達な議論を旨とする自民党政調会の同僚議員の皆さまにもご心配をおかけし申し訳ございませんでした。

もとより、女性であろうと男性であろうと、暴力や性犯罪は、人間の尊厳を踏みにじる許されない犯罪であり、私自身もひとりの人間として、啓発、相談や警察・司法の関与など、様々な方法で撲滅していくべきだと考えております。

自由民主党の部会はさまざまな政策課題を扱っており、外交上あるいは国民感情的にセンシティブな問題や、特定の団体が不利益を被るような問題、国民負担を増やすような問題もあり、それらについても忌憚のない意見、ひるまずに正面からなされる議論を担保するために「非公開」とされていると伺っております。

今後も政調会長からのご注意を肝に銘じながら、表現や言い回しに気をつけて自由闊達な部会の場で有権者の皆様の声などをしっかりとお伝えし、より良い政策の立案に励みます。




安倍晋三がかばう“炎上の女王”  杉田水脈はそもそもどこからやって来たのか?(週刊文春 2020年10月15日号)

 自らの発言をめぐり、10月1日にブログで謝罪した自民党の杉田水脈(みお)衆院議員(53)。9月25日の党の会議で女性への性犯罪が議題となる中「女性はいくらでも嘘をつける」と被害者を愚弄する発言をしたのだ。複数の出席者の証言として報じられたが、本人は発言を一旦否定。同30日、下村博文政調会長から口頭注意を受けると記者団に「ブログでしっかりと書きたい」と言って去り、翌日、一転してブログで発言を認めたのだ。

 同性カップルを念頭に「生産性がない」と月刊誌に寄稿し休刊に至らしめるなど、右派的言動で“炎上商法”を展開してきた杉田氏とはどんな人物なのか。

 鳥取大を卒業後、住宅メーカーや兵庫県西宮市役所勤務を経て2010年、みんなの党の兵庫六区支部長に就任。当時の関係者は「女性候補を探していた渡辺喜美代表が、白羽の矢を立てた。まだ右翼っぽい言動はなく、『渡辺代表に了解もらってますから~』と突然やってきた」と語る。日本維新の会に鞍替えし、12年衆院選で初当選(比例復活)を果たすも、14年は落選。「落選中に右派界隈と付き合いを深め、雑誌への寄稿などで注目を集めるように」(政治部記者)。

 転機は17年。安倍晋三前首相に近いジャーナリストの櫻井よしこ氏が当時ネット番組で、「安倍さんが『杉田氏は素晴らしい』と言って」一本釣りしたと明かしている。事実、自民党の比例中国ブロックの名簿順位で優遇され当選。これまで杉田氏が問題を起こしても批判が少なかったのは“安倍一強”だったからだ。

「早く派閥から出ていけ」収まらない党内の怒り


ただ、安倍退陣後の今では党内の怒りが収まらない。某ベテラン議員は「なんだ、あのすいみゃくってバカは」と呆れ、杉田氏と同じ細田派の党幹部は「注目されて喜んでいるんだろうが、迷惑千万。早く派閥から出ていけ」と怒り心頭。「それでも安倍氏は杉田氏が派に残れるよう庇っている」(前出・記者)という。

 今年1月、国民民主党の玉木雄一郎代表が衆院の代表質問で、名字が変わることを理由に結婚しないカップルの事例を挙げ、選択的夫婦別姓導入を求めた際のこと。杉田氏は「だったら結婚しなくていい」とヤジを飛ばした。だが、説明を求める記者団からは逃げまくり、「囲まれた際には電話がかかってきたふりをしていた」(政治部デスク)。

 だがその後、出くわした玉木氏が「あんなことを言ったら駄目だよ」と諭すと「玉木さんがひどいことを言うからですよ。仕方ない」とヤジをあっさり認めた。「女性はいくらでも嘘をつける」と言ったのは、「私がいくらでも嘘をつける」からだったようだ。




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