FC2ブログ

記事一覧

<ひと物語>「デフの魅力」広めたい 聴覚障害フットサル女子チームの監督・中西斗母さん(2020年10月19日配信『東京新聞』)

キャプチャ
アレグリーナの活動を通じ、デフフットサル・サッカーを多くの人に知ってもらいたいと願う中西斗母さん=いずれもさいたま市で

 聴覚障害者だけで構成する全国唯一の女子フットサル・サッカーチーム「アレグリーナ」が、県内を拠点に活動している。率いるのは、自身も聴覚障害がある中西斗母(とも)監督(40)=所沢市=だ。

 アレグリーナは、聴覚障害者を対象とした「デフフットサル」の日本代表を目指す選手のサポートや競技普及などを目的に、県聴覚障害者サッカー部(SDFC)の女子部門として2017年に誕生。SDFCの選手だった中西さんもコーチとして設立に携わり、18年10月に監督となった。

 チーム名の由来は、ポルトガル語の「alegria(喜び)」と「menina(女の子)」。健常者のチームに参加するとコミュニケーション面で壁を感じていた選手たちに、思い切りプレーできる喜びを感じてほしい、との思いが込められている。

 チーム内のコミュニケーションは手話が基本。だが試合中は選手が監督の細かい指示を見る余裕がないため、選手が自分たちでプレーを判断する必要があり、どんな状況にも対応できる能力が求められる。中西さんは普段の練習から「パスの出し方や身ぶり手ぶりを通じ、自分がやりたいプレーを仲間に理解してもらうこと」を選手たちに意識づける。

 チームには現在、20代前半を中心に14〜44歳の選手18人が在籍。首都圏だけでなく愛知県から参加する選手もいる。発足当初は半数が初心者だったが、3年間で順調に力を伸ばし、今月開かれたデフフットサル日本代表候補合宿には7人が招集された。

 昨季からは東京都女子フットサルの「エントランスリーグ」に参戦。健常者のチームを相手に5勝6敗と健闘し、12チーム中7位に入った。中西さんは「日本代表選手が合宿で抜けたり、選手が四人しか集まらなくて負けた試合もある。もっと上に行ける力はある」と手応えを口にする。

 今季のリーグは新型コロナウイルスの影響で開幕が10月にずれ込んだが、「個の力で状況を打開できるよう日々練習してきた。試合でもおのずと勝利が見えてくると思う」。自信を胸に、上部リーグ昇格の可能性がある2位以内を目指す。

キャプチャ2
練習に励むアレグリーナの選手たち

 中西さんはチームの活動を通じ、デフフットサル・サッカーを多くの人に知ってもらいたいと願う。「ルールは普通のフットサル、サッカーとほぼ同じだが、試合中はすごく静か。ボールを蹴る音がはっきり聞こえたり、選手たちが手も足も目いっぱい動かしながら懸命にプレーしたりと、デフならではの魅力を感じてほしい」とアピールする。(杉原雄介)

<なかにし・とも> 東京都北区出身。2歳の時に発症した髄膜炎の影響で聴覚障害者となる。小学1年でサッカーを始め、主に攻撃的なポジションのフォワードとしてプレー。結婚を機に埼玉に移住し、27歳でSDFCに加入。2017年から同部の代表も務める。普段は東京のIT企業でシステムエンジニアとして働く。



キャプチャ

公式サイト➡ここをクリック



キャプチャ

公式サイト➡ここをクリック




スポンサーサイト



プロフィール

gogotamu2019

Author:gogotamu2019
障害福祉・政治・平和問題の最新ニュース・論説紹介

最新記事

カテゴリ