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足立区議、同性愛への差別発言を謝罪、撤回。「認識の甘さによりたくさんの方々を傷つけた」(2020年10月20日配信『ハフポスト』)

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足立区議会で謝罪する白石正輝区議

東京都足立区議会で、自民党の白石正輝議員が「L(レズビアン)やG(ゲイ)が広がってしまったら、足立区民がいなくなってしまう」などと述べた問題で、白石氏は10月20日、本会議で発言を撤回し、謝罪した。

白石氏は本会議の冒頭、「9月25日の私の一般質問で、議員として差別的発言と受け止められる表現があり、不快な思いをされた方々、傷つけた全ての方々にこの場をお借りしてお詫び申し上げます。誠に申し訳ありません」と謝罪。

LGBTと少子化問題を結びつけた点や、「普通の結婚をするべき」と自分の価値観を押し付けるような発言をした点について、「不適切な表現」だったとし、「認識の甘さによりたくさんの方々の心を傷つけ」たと説明。「不快な思いをされた方々、傷つけた全ての方々、またご心配とご迷惑をおかけした足立区民の方々に対して心からお詫び申し上げます」と述べた。

最後に、「今回の発言の重さを反省し、今後はLGBTでお悩みになられている方々への性の多様性を受け入れられるよう努力して参りたいと思います」と話し、改めて謝罪した。

この日の本会議で申し出が許可された。会議録や同議会の公式サイトに掲載されている定例会の映像から、問題の発言部分は削除されるという。

「心から謝罪をするのか、言われて謝罪をするのか、しっかり見たい」

「謝罪する気はない」と頑なだった白石氏が何を語るのか、区内外が注目した。

この日は朝から足立区民が区役所前で抗議のスタンディングを行い、議会の傍聴席は定員オーバーに。抽選に外れた傍聴希望者が区役所1階に設置されたモニターで議会の様子を見守った。

傍聴券を求めて議会を訪れた足立区在住の高校生は、「白石議員が何を話すか直接聞きにきたかった」と語る。白石議員の発言は学校でも話題になっているといい、「本当に心から謝罪をするのか、議会の人に言われて謝罪をするのか、しっかり見たいと思った」という。

学生にとっては、身近にも当事者がおり、性的マイノリティの人たちは「当たり前」にいる存在だ。「私達からすると当たり前のことだけど、(白石議員は)高齢の方だからわからないのかな、とも思いました」と述べた。

差別問題に取り組む学生団体「Moving Beyond Hate」も、傍聴に訪れた。報道で白石議員の発言を聞き、メンバーからもすぐに「許せない」「何かアクションを」と声が上がったという。

代表の東京大学2年生・トミー長谷川さんはLGBTなどに関する差別発言を行ってきた自民党の杉田水脈衆議院議員について触れ、「ああいった発言が許されてきたので、今回の白石議員による発言につながった部分があるのではないか」とし、「謝罪だけでなく、今後こうした発言がされないよう、自民党には対策を求めたい」と党としての対策を求めた。

これまでの経緯は

発言があったのは、9月25日に開かれた足立区議会定例会。

白石氏は、一般質問で少子高齢化の対応について「L(レズビアン)やG(ゲイ)が法律で守られているじゃないかという話になったら足立区は滅んでしまう」などと発言し、批判を浴びた。

その中には「同性愛が広がったら足立区民がいなくなる」との趣旨の発言もあり、認識が誤っているとの指摘も相次いだ。

足立区議会自民党は批判の声が強くなった10月6日、白石議員を厳重注意。

同日、足立区議会は「9月25日の白石議員の発言に対する議長コメント」とする声明を発表し、「議員としてふさわしくない誤解を招く表現があり、不快な思いをされた方々に心からお詫び申し上げます」と鹿浜昭議長名義で謝罪した。

一方、白石氏は毎日新聞などの取材に対し「謝罪する気は全然ありません」「そういう圧力をかけようとすること自体が間違っていると思います」などと発言。謝罪や撤回はしない姿勢を見せており、SNSなどでは批判の声がさらに高まった。

事態が一転したのは10月12日。

足立区議会が白石氏から謝罪と発言撤回の申し出があったと発表した。同議会によると、議長から白石氏に対し公の場での謝罪と発言の撤回を「強く求め」たところ、本人が謝罪と発言の撤回を申し出たという。

問題をめぐっては、白石氏に抗議するオンライン署名も立ち上がり、市民団体「足立・性的少数者と友・家族の会」は約3万筆の署名を近藤弥生区長宛てに提出していた。

ハフポスト日本版編集部











足立区議の謝罪、自民党幹事長は「ひとつのケジメはつけた」と説明。当事者はどう受け止めたか(2020年10月20日配信『ハフポスト』)

「同性愛が広がったら足立区が滅びる」との趣旨の発言をして批判を浴びた東京都足立区の白石正輝区議が、10月20日の本会議で発言を撤回し、謝罪した。

議会では白石氏に対する問責決議が提出されたが、与党議員らの反対多数で否決された。閉会後に区議会自民党の幹事長が囲み取材に応じ、本人の謝罪や厚生委員長辞任の申し出をもって、「ひとつのケジメはつけた」と説明した。

この問題について発信を続けてきたライターで当事者の松岡宗嗣さんは、「与党内での性の多様性と差別発言への考え方の甘さを感じざるをえない」と指摘する。「今後は少なくとも足立区の政策において、LGBTに関する施策をしっかりと責任を持って前に進めるべき」だと話した。

「認識の甘さ」白石氏の謝罪

白石議員は本会議の冒頭で、「議員として差別的発言と受け止められる表現があり、不快な思いをされた方々、傷つけた全ての方々にこの場をお借りしてお詫び申し上げます。誠に申し訳ありません」と謝罪。

LGBTと少子化問題を結びつけた点などについて、「差別的な発言と受け止められる表現であった」とし、発言の撤回を申し出た。

(以下引用)

「LGBTと少子化問題を結びつけた私の価値観を主張した部分が二点。また、結婚においては普通の結婚という自分の価値観を押し付けるような不適切な表現があった点。足立区が滅びるといった点につきましては差別的な発言と受け止められる表現であったとあらためて認識しております。これらの部分については、発言の撤回をさせていただきたいと思います。

この度は私の認識の甘さによりたくさんの方々の心を傷つけ、苦しめてしまったことに対して深くお詫び申し上げますとともに、今回の発言の重さを反省し、今後はLGBTでお悩みになられている方々への性の多様性を受け入れられるよう努力して参りたいと思います」(白石氏)


(以上引用)

この日の本会議では、白石氏の責任を問う問責決議が提出されたが、自民・公明など与党議員の反対多数で否決された。

自民党の受け止めは? 「ひとつのケジメはつけた」

白石氏は、体調不良により途中退席。議会の前後でメディア取材などに応じることはなかった。

問題の発言が報じられた当初は、謝罪や撤回などはしない姿勢を示していたが、その後一転して謝罪を決めた理由などは公に述べていない。

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閉会後、白石氏が所属する自民党足立区議会の金田正幹事長が報道陣の取材に応対。党内で10月9日に総会を開き、所属議員らが白石氏に発言を撤回し、謝罪するよう伝えたという。

白石氏からは、10月16日に厚生委員会委員長を辞任したいという申し出があったという。

金田幹事長は、発言の撤回と謝罪、委員長辞任の申し出をもって「ひとつのケジメはつけた」と述べた。

「与党内での性の多様性と差別発言への考えの甘さを感じざるをえない」

自身もゲイを公表する一般社団法人fairの代表、松岡宗嗣さんは、この問題について発信を続けてきた。

今回の謝罪や、区議会自民党の対応をどう受け止めたのか。

松岡さんは、「最低限、誤りを認めて謝罪をした部分は評価できる」としながらも、「謝罪としては不十分」だと感じたという。

「『差別的な発言と受け止められる表現があった』という言い方は、発言の『受け取り方』によっては問題であるというニュアンスがあり、あの発言自体が差別的だったことを認めていないように見えます。表層的な謝罪のように感じました」

自民党の対応については、「与党内での性の多様性と差別発言への考え方の甘さを感じざるをえず、看過できない」と話す。

「白石議員が委員長を務める厚生委員会は、福祉や衛生に関わることを審議するため、委員長を辞任するのは当然のことではないかと思います。一方で、自民党は今回の発言を問題だとしながらも、白石議員の問責決議案には反対しており、やはりLGBTに関する差別をなくすことには消極的なのではないかと受け取ってしまいます」

「性的マイノリティへの差別が社会の中で根強く残る中で、本来は政治がそうした認識を変えることを主導してやっていくべきなのに、与党の議員が率先して差別的な言動を広げてしまった。そのことを党としてどう受け止めているかということが問われていると思います」

区議会自民党は、白石区議に対する問責決議案が出たことについて「党として重く受け止める」としつつも、議員辞職をする必要はないとの認識を示した。

松岡さんはこの点についても、こう強調した。

「今後も議員を続けるのであれば、足立区の政策においてLGBTに関する施策をしっかり進めるということ、責任を取って前に進めるということを、議員としても党としても率先してやるべきだと思います」

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足立区議会のホームページ内にあるPDFの13~16ページ➡ここをクリック



「多様性受け入れる努力していく」LGBT差別発言で足立区議、具体的な謝罪理由に言及せず(2020年10月20日配信『毎日新聞』)

 東京都足立区の白石正輝区議(79)=自民=がLGBTなど性的少数者を巡り差別的な発言をしたとして問題となり、20日の区議会本会議で発言を撤回して謝罪した。「私の認識の甘さにより、たくさんの方々の心を傷つけ苦しめてしまったことに深くおわび申し上げる」と述べた。

 白石氏は「今後はLGBTでお悩みになっている方の性の多様性を受け入れられるよう努力してまいりたい」とも述べた。謝罪に至った具体的な理由には言及せず、体調不良を理由に途中で退席した。

 白石氏は区議会で議長も務めた当選11回のベテランで、現在は厚生委員長。9月25日の一般質問で「L(レズビアン)だってG(ゲイ)だって法律で守られているという話になれば足立区は滅んでしまう」などと発言した。議会事務局や区役所に抗議が殺到し、発言の撤回と謝罪を求める3万3000筆超のインターネット署名も集まった。

 白石氏は10月上旬、取材に対し「(当事者が)不快に思っても別によい」と語っていた。抗議の高まりを受けて軌道修正したとみられる。





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