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伊藤詩織さん「衝撃、恐怖」杉田議員の『いいね』(2020年10月21日配信『日刊スポーツ』)

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伊藤詩織さん(19年12月撮影)

 ジャーナリスト伊藤詩織さん(31)が誹謗(ひぼう)中傷のツイートに対して「いいね」を押され名誉感情を侵害されたとして、自民党の杉田水脈衆院議員(53)に220万円の損害賠償などを請求した訴訟の第1回口頭弁論(武藤貴明裁判長)が21日、東京地裁で開かれた。杉田氏側は請求棄却を求めた。杉田氏は出廷せず抗弁書を提出した。

 伊藤さんは15年に元TBSワシントン支局長の山口敬之氏(54)と会食後、意識を失い暴行を受けたと主張。準強姦(ごうかん)容疑で被害届を提出も、東京地検が16年に嫌疑不十分で不起訴とし、17年に東京第6検察審査会も不起訴相当と議決。そのことに対し、杉田氏は「自分が母親だったら叱り飛ばす」とツイートし、「ハニートラップ」「売名行為」などのツイートに「いいね」を押した。

 冒頭陳述で、伊藤さんは「(杉田氏の発言は)私にとってはセカンドレイプ」と訴えた、その上で「『いいね』によって第三者の批判的、暴力的な言葉が拡散されていく」と指摘。「法律を変える力のある国会議員からのものだったことは衝撃、恐怖」と主張した。

 また、訴訟を提起した翌月9月の自民党の会議で、杉田氏が「女性はいくらでもうそをつける」と発言したとして非難され、謝罪した件についても「被害を告白したいと思っている人を黙らせてしまう」と批判。「同じような過ちをしないで欲しいと心から願っています」と訴えた。

 さらに「意識がないまま性行為をされていたため、私自身が被害の証明をすることは出来ません。今の法制度の下で裁いてもらうことが難しいのだと思い知らされた」と法制度の問題点を指摘。「発言によるセカンドレイプに対し、被害者がNOと言えるようになるよう向き合っていただけたら」と裁判所に求めた。【村上幸将】



伊藤詩織さん、欠席の杉田氏に「同じ過ちしないで」(2020年10月21日配信『日刊スポーツ』)

 ジャーナリストの伊藤詩織さん(31)が、15年4月に元TBSワシントン支局長の山口敬之氏(54)から性的暴行を受けたと17年に実名を公表して明らかにした後、インターネット上で事実に基づかない誹謗(ひぼう)中傷の投稿により精神的苦痛を受けたとして、自民党の杉田水脈衆院議員(53)を相手に、220万円の損害賠償などを請求した訴訟の、第1回弁論(武藤貴明裁判長)が21日、東京地裁で開かれた。被告側は杉田氏、代理人弁護士ともに出廷せず、抗弁書を提出した。

 伊藤さんは冒頭陳述で「国会議員は私たちの法律形成に大きく関わる人です」と切り出した。その上で、15年4月3日に山口氏と会食した際、意識を失い、ホテルで暴行を受けたと主張し準強姦(ごうかん)容疑で被害届を提出も、東京地検が16年7月に嫌疑不十分で不起訴とし、17年5月に不起訴不当を訴えるも、東京第6検察審査会も同9月に不起訴相当と議決したことに言及。「事件当時、私は酩酊(めいてい)状態で意識、記憶がないまま性行為をされていたため、私自身が被害の証明をすることは出来ません。私のようなケースは、他の重大犯罪と比べ、今の法制度の下では、法で裁いてもらうことが難しいのだと思い知らされました」と訴えた。

 今回の訴訟は、杉田氏がツイッターで「もし私が、『仕事が欲しいという目的で妻子ある男性と2人で食事にいき、大酒を飲んで意識をなくし、介抱してくれた男性のベッドに半裸で潜り込むような事をする女性』の母親だったなら、叱り飛ばします」と投稿したことに対し、伊藤さんに対する誹謗中傷のツイートがなされた。それに、杉田氏がツイッターの機能の「いいね」を押したことが、名誉感情侵害に当たるとして提起された。

 伊藤さんは、杉田氏の発言に対して「私にとっては、どれもセカンドレイプとなる」と指摘。その上で、同氏が自民党の会議で「女性はいくらでもうそをつける」と発言したとして非難を受け、謝罪した件についても触れ「今、まさに被害を告白したいと思っている人を黙らせ、また、親に『助けて』と言いたい人にもそれを言えなくさせてしまうものだと思います」と批判。「杉田氏が今後、同じような過ちを大切な人に対してしないで欲しいと心から願っています」と訴えた。



伊藤詩織さんが名誉毀損訴えた裁判 杉田衆院議員が棄却求める(2020年10月21日配信『NHKニュース』)

 性的暴行の被害を訴えているジャーナリストの伊藤詩織さんが、自民党の杉田水脈衆議院議員に対し、誹謗中傷のツイートに繰り返し「いいね」を押され名誉を傷つけられたと訴えた裁判が始まり、杉田議員は訴えを退けるよう求めました。

 性的暴行の被害を訴えているジャーナリストの伊藤詩織さんは、不特定多数の人が投稿した誹謗中傷のツイートを自民党の杉田水脈議員に繰り返し「いいね」を押されて10万人を超えるフォロワーに拡散され、名誉を傷つけられたとして、220万円の賠償を求める訴えを起こしました。

 21日から東京地方裁判所で裁判が始まり、伊藤さんは「『ハニートラップ』、『売名行為』、『被害妄想』ということばに杉田議員は『いいね』を押した。私にとってはセカンドレイプだ」と意見を述べました。

 一方、杉田議員は、訴えを退けるよう求めて争う姿勢を示したうえで、訴えに対する認否は今後、明らかにするとしました。

 伊藤さんは、TBSの元記者から性的暴行を受けたと訴え、刑事事件は不起訴となった一方で、民事裁判では被害が認められて賠償を命じる判決が言い渡され、2審で争われています。



準強姦逮捕状の「山口敬之」氏、高級外車修理代を踏み倒し訴訟 地裁では敗訴(『週刊新潮2020年10月15日号』)

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山口敬之氏

 またもこの方は「握りつぶせる」と思ったのだろうか。準強姦容疑の逮捕状を官邸と警視庁幹部にもみ消してもらった山口敬之元TBSワシントン支局長(54)が、今度は高級外車の修理費を踏み倒したのだという。

 ***

 かつて「総理ベッタリ記者」として知られた山口氏だが、菅新政権になっても「ベッタリ」は変わらない。

 彼の著書『総理』には2012年、当時野党だった自民党の総裁選で出馬を迷う安倍晋三氏の心中を山口氏が菅総理に電話で伝え、安倍氏を説得して出馬させた菅総理から後に感謝されるというくだりがある。

 麻生太郎財務相とも極めて親しいとされる山口氏の菅政権とのパイプ。何より伊藤詩織さんの事件で逮捕状をもみ消したのは、菅総理の官房長官時代に秘書官を務め、事件当時、警視庁刑事部長だった中村格(いたる)警察庁次長である。

 しかし、今回の場合、政権トップとその番犬からの救いの手が差し伸べられることはなかったようだ。

「目下、東京高裁で山口さんが当事者となっている裁判が進行しているのです」

 とは裁判を取材した司法ジャーナリストである。

 発端となったのは17年に山口氏が高級外車であるアストンマーティンを購入したことだった。

「アストンマーティンといえば、映画『007』でジェームズ・ボンドが乗る車として知られます。彼が購入したのはヴァンテージというオープンカータイプ。新車なら2千万円はしますが、購入価格は中古で860万円ほどでした」(同)

 本誌(「週刊新潮」)が伊藤さんについての記事を掲載したのが17年5月。その翌18年に山口氏はバイクと接触する交通事故を起こしたのだ。

弁護士に逆ギレ

 山口氏の車がUターンした際にバイクと衝突。バイクの運転手がボンネットに乗り上げるほどで、ボンネットと右ドアがへこみ、右フロントタイヤ上部のフェンダーに亀裂も入ったという。

「車両保険に入っていなかった山口さんは都内の修理会社に車を持ち込みました。その年の8月に無事修理が完了し、その代金約450万円を請求したところ、彼は修理会社に“見積もりを依頼しただけ”との旨、主張したのです」(同)

 輸入車専門のディーラーが解説する。

「ドアとフェンダーを交換するだけで70万円はかかります。輸入車は国産と違い、部品も輸入なので、高くつくんです」

 しかし、いくら高いとはいえ、事故を起こしたのも修理会社に持ち込んだのも山口氏自身である。無論、支払うのが社会人としての「常識」であるはず。

 ジャーナリストが続ける。

「山口さんは支払いを拒否。困り果てた修理会社は彼を相手取り東京地裁に訴えたのです。原告は証拠としてメールのやりとりを提出、会社が修理内容を示し、山口氏がそれを事実上了承していた、と主張。地裁の判決は今年8月4日に下され、修理費用については全額支払うべしと山口氏の敗訴となった。それを不服として控訴しています」

 さて、コトの経緯を修理会社社長に聞こうとしたが、取材に応じず。もしや政権から喋るなと言われたのか、山口氏もノーコメントだった。

 ちなみにこの裁判ではこんな一幕もあった。

「本人尋問で修理会社の弁護士からの質問に、“私がバカだと言っているんですか”“そんなトリッキーな質問は失礼”と逆ギレしていました」(同)

 以前、伊藤詩織さんのことを会見でウソつき呼ばわりした山口氏の姿が思い出される。ジェームズ・ボンドの洗練された振る舞いとは似ても似つかぬ、あまりに格好悪い顛末である。

「週刊新潮」2020年10月15日号 掲載




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