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北海道「感染爆発」専門家が警鐘 10日で1000人増 「道内全域で休業要請を」(2020年11月9日配信『毎日新聞』)

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飲食店に営業時間の短縮などが要請され、閑散とするススキノ地区=札幌市中央区で2020年11月9日午後5時2分、貝塚太一撮影


  北海道で9日、新たに確認された新型コロナウイルス感染者数が初めて200人に達した。道の新規感染者の100人超えは5日連続で、累計では4000人を突破して計4198人となった。札幌市の新規感染者数158人も過去最多で、同日の東京都の感染者数を上回った。新たに旭川市で1人が死亡し、死者は計115人となった。専門家は「道内は感染爆発の状況にあると言っていい」と警鐘を鳴らす。

 道内のコロナ感染者は1月28日に初めて確認され、累計感染者が1000人に達するまでに111日かかったが、2000人から3000人になるまで35日間しかかからず、感染拡大が加速。10月30日に3000人を超えた後、わずか10日間で1000人以上増え、4000人を突破した。

 感染者の急増を受け、道は7日、札幌・ススキノの接待を伴う飲食店に午後10時~午前5時の営業自粛を要請するなどした。加えて道独自の感染対策のレベルを示す「警戒ステージ」を5段階の「2」から「3」に引き上げ、感染の抑え込みを図っている。札幌市の陽性率は10月15日に2・2%だったが、9日には18・5%と大きく増え、同市内での感染拡大の深刻さを裏付ける。

 こうした状況について、札幌医科大の當瀬(とうせ)規嗣教授(細胞生理学)は「時短営業をススキノだけに限定して要請しても、もう意味はない」と指摘する。ススキノでは9月以降、クラスター(感染者集団)の発生が相次いでいたが、特に10月下旬からは札幌市外の各地の学校や病院、老人ホームなどでも多数のクラスターが確認され、道内全域への広がりを見せている。

 當瀬教授は「今やクラスターは道内のあらゆる場所で発生している。行政は(感染の広がりを)追い切れていない」とした上で、「これだけ感染が広がってしまった状態では、ススキノだけに要請を出す段階は既に過ぎている。感染を抑えるには、道内全域の接待を伴う店への休業要請などの対策に進む必要がある」と話している。

 北海道や各地の感染者増加を受け、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会(会長=尾身茂・地域医療機能推進機構理事長)は9日、緊急提言をまとめた。尾身会長は同日、都内で記者会見を開き、北海道以外に大阪や奈良、兵庫、愛知、岐阜の各府県で増加傾向が明らかになったとして「全国的に増加しているのは間違いない」と注意を呼びかけた。

 分科会は緊急提言で「社会経済活動が徐々に戻る中、適切な感染防止策が講じられなければ、急速な感染拡大に至る可能性が高い」と懸念を示した。そして、この冬に感染対策と社会経済活動とを両立できるよう国民や自治体、国に対して▽踏み込んだクラスター対応▽対話のある情報発信▽店舗や職場などでの感染防止策の確実な実践▽国際的な人の往来の再開に伴う取り組みの強化▽感染対策検証のための遺伝子解析の推進――の五つの行動を求めた。【土谷純一、金秀蓮、村田拓也】

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Author:gogotamu2019
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