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「病床埋まってしまう」 道内患者1000人超す 医療関係者に危機感 道央と道北で294床増へ(2020年11月10日配信『北海道新聞』)

キャプチャ
コロナ感染者が200人に達した9日、マスク姿で街中を歩く人たち=9日午後7時5分、札幌市中央区南1西3(金田翔撮影)

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コロナ感染者が200人に達した9日、マスク姿で街中を歩く人たち=9日午後7時5分、札幌市中央区南1西3(金田翔撮影)

 道内の新型コロナウイルスの新規感染者が過去最多の200人に達し、入院患者と宿泊療養施設に入る軽症患者らの合計が初めて千人を超えた9日、医療関係者は「このままでは病床が埋まってしまう」と危機感を強めた。入院患者の急増を受け、道は同日、道央圏と道北圏で計294床の増床を決定。現在の病床利用率は6割程度で、ベッド数にはさらに余裕が生まれるものの、病院内クラスター(感染者集団)の発生やスタッフ不足で全ての病床が常に使えるわけではなく、医療現場からは「現実は数字よりも厳しい」との声が漏れる。

 「まさか病院内でクラスターが発生するとは。今後1、2週間で重症者が増えることも予想され、札幌の医療体制は危うい状態だ。早く受け入れを再開できるようにしたい」。札幌市の新型コロナウイルス対応で中心的役割を果たしてきた同市西区の北海道医療センターの菊地誠志院長は9日、険しい声で語った。

 同センターには最大で約35人の新型コロナ患者が入院してきたが、9月からは道の要請で結核患者を受け入れてきた。今月10日から新型コロナ患者の受け入れを再開するはずだったが、9日までに看護師9人、患者3人の新型コロナ感染が確認された。菊地院長は「コロナなどの感染症病棟と一般病棟は別の人員で回すため、スタッフは常にぎりぎりだった」と話した。

 道は全道で新型コロナ患者の専用病床を622床確保しており、8日現在の入院患者数は376人。札幌市や旭川市などの入院患者急増を受け、道央圏は183床増の541床、道北圏は111床増の172床まで増床する方針で、9日付で医療機関に協力を要請した。全道の確保病床は622床から916床に増え、病床利用率は現在の6割より下がる見通しだ。

 逼迫(ひっぱく)する医療体制は、新型コロナ感染を心配する市民にも不安を与えている。札幌市内の女性は11月初めに発熱し、道や札幌市保健所に何度も相談した末、救急車での搬送が決まった。しかし病院5カ所から満床を理由に受け入れを拒否され、結局、自宅に戻った。「病床数に余裕があるという道や札幌市の説明は何だったのか。実態との格差が大きすぎる」と憤った。




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Author:gogotamu2019
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