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声控えめ 真心たっぷり 手話、筆談接客好評 スタバ「nonowa国立店」 (2020年11月15日配信『東京新聞』)

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スターバックス「nonowa国立店」で、手話を使って接客する店員の佐藤涼太郎さん=10月、東京都国立市で

スターバックスコーヒージャパンが6月、手話や筆談で接客する店舗を東京都国立市にオープンした。店員の多くが聴覚に障害があり、選択形式の指さしメニュー表や筆談ボードを活用しながら注文を受ける。さりげない会話を心がけ、常連客とは立ち話も。他の店舗と全く変わらない光景が広がっていた。

 10月中旬の昼下がり、「nonowa国立店」は昼食を終えた利用客でにぎわっていた。「いらっしゃいませ」。レジ越しで店員が手話を使ってあいさつすると、客は専用のメニュー表を指さしながら、ドリンクのサイズなどを選んでいく。

 注文データはカウンターにある電子画面に自動転送され、別の店員が確認してドリンク作りを開始。客は高さ3メートルほどの電光掲示板の呼び出し番号を見て商品を受け取る仕組みだ。近くに住む30代の男性会社員は「対応は手話だが他の店舗と変わらない。これからも利用したい」と話す。

 店員はアルバイトを含めて23人。うち19人に聴覚障害がある。障害者が働く店舗は他にもあるが、共通言語のひとつを「手話」としたのは国内初。世界で5店舗目だ。2年前、他の店舗で働いていた聴覚障害の店員が「自分たちでもこんなお店をやってみたい」と声を上げ、実現した。

 手話を身近に感じてもらえるよう店づくりにも店員の意見を反映させた。入店してまず目を引くのは全長約3メートルのオープンカウンター。他の店舗によくある上部のメニュー板は外し、視野を広くすることで手話が見えやすいように。照明も明るくし、テーブルは広く見渡しながら手話ができるよう丸形に統一した。

◆地域に浸透


 聴覚障害がある店員佐藤涼太郎さん(25)は2014年に入社。新店舗では労務管理やアルバイトの指導教育など本格的なマネジャー業務も担う。「私たちが楽しく働いている様子が店の雰囲気にもつながるので会話は大事」と、他の店員とのコミュニケーションも欠かさない。

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9月、オンラインカフェを企画し、手話や筆談で参加者と交流する店員

 「地域にこの店をどうなじませていくか模索する毎日」という佐藤さん。9月には常連客と手話を学ぶ初のオンラインカフェを企画し、手話や筆談だけで約1時間の座談会を開いた。広報担当の山田朱香さんは「手話を身近に感じてもらいながらスタッフも地域の人たちも皆がつながれるような店舗を目指したい」。

 佐藤さんが最近うれしかったことがある。市内の別店舗へ応援に行ったとき、客に手話で話しかけられた。「思ったよりも手話が浸透しているんだな」と目を細めた。

 店には遠方からやってくる客も多い。手話サークルで活動する江東区の早川明子さん(63)は「こういうお店がたくさん増えてほしい。一緒に働けたら楽しいのに」と声を弾ませた。



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Author:gogotamu2019
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