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伊藤詩織さん「セカンドレイプする人大勢いる」 漫画家への賠償請求訴訟で初弁論(2020年11月17日配信『毎日新聞』)

塩田彩

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東京地裁前で法廷で読み上げた意見陳述書について語る伊藤詩織さん(左)=東京都千代田区で2020年11月17日午前11時29分、塩田彩撮影

 ツイッターで中傷的なイラストなどを投稿され名誉を傷つけられたなどとして、ジャーナリストの伊藤詩織氏(31)が漫画家のはすみとしこ氏らに計770万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が17日、東京地裁(小田正二裁判長)で開かれた。伊藤氏は意見陳述で、「性被害の被害者をセカンドレイプ(2次加害)といえる言動で攻撃する人が大勢いる。私の被害を正面から受け止めてほしい」と訴えた。はすみ氏は出廷せず、答弁書で請求棄却を求めた。【塩田彩/統合デジタル取材センター】

 今年6月、はすみ氏と、はすみ氏の投稿をリツイートした男性2人を提訴。訴状によると、はすみ氏がツイッター上に伊藤氏に似た風貌の女性とともに「枕営業大失敗」などと描いたイラストが、性暴力被害を訴えた伊藤氏の名誉を傷つけるものであり、リツイート行為にも責任があると主張している。

 伊藤氏は17日、紺色のジャケット姿で出廷。意見陳述では、はすみ氏の投稿について、「私が意図的に相手を陥れるためにしたと言わんばかりのイラスト」だと述べ、「なんとか被害から立ち直りたい、日常を取り戻したいという私の思いは踏みにじられた」と語った。

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SNS上で誹謗中傷を受けたとして提訴会見に臨む伊藤詩織さん(中央)=東京都中央区で2020年6月8日午後2時、北山夏帆撮影

 また、「イラストが拡散されていく様子を思い浮かべると、街を歩くことに大変な苦痛を覚え、帽子やサングラスをかけ、常に周囲を警戒するようになった」と語り、投稿拡散による被害の深刻さも訴えた。

 伊藤氏は今回の訴訟について「性被害の傷とトラウマを抱え回復途中の私にとって、あのイラストを見るのも、イラストについて話すことも、話しているところを他人に見られることも苦痛だった。ただ、インターネットで(性被害者への)セカンドレイプに加担する人は大勢いる。私自身が前に進むために、そして、私と同じ被害に苦しんでいる人たちのために、裁判を始めた」と語った。

 はすみ氏はこの日、法廷に姿を見せなかった。伊藤氏側によると、当初は出廷を予定していたという。はすみ氏は今年8月、訴状の受け止めについて毎日新聞の取材に文書で回答し、「(イラストは)フィクションであるため、事実真実と異なって当然」と主張していた。

 はすみ氏の投稿をリツイートした男性2人も、それぞれ請求棄却を求めた。

 SNSでの誹謗(ひぼう)中傷を巡っては被害者救済を求める声が大きく、総務省が匿名投稿の発信者情報開示を請求しやすい仕組みを検討するなど、対策が進みつつある。ツイッター社も、利用者が投稿をリツイートする際、自分の意見をつける「引用リツイート」の画面を提示する仕組みを導入し、安易な情報拡散に歯止めをかけようとする姿勢を示す。だが、悪意あるデマや中傷を根本的に防ぐことは難しいのが現状だ。

 伊藤氏は弁論終了後、地裁前で報道陣の取材に応じ「(中傷投稿を)拡散する場となっているプラットフォームにも、この問題を一緒に考えてほしい」と語った。

塩田彩
大阪府出身。2009年入社。前橋支局、生活報道部を経て19年5月より統合デジタル取材センター。障害福祉分野を継続的に取材しています。好物は児童文学。



伊藤さん「魂傷つけた」 ツイッター名誉毀損訴訟 東京地裁(2020年11月17日配信『時事通信』)

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閉廷後、取材に応じる伊藤詩織さん=17日、東京都千代田区

 ツイッターに投稿されたイラストなどで名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの伊藤詩織さんが「はすみとしこ」のペンネームで活動する漫画家蓮見都志子氏ら3人に、計770万円の損害賠償などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が17日、東京地裁(小田正二裁判長)であった。

  伊藤さんは法廷で意見陳述し、イラストを見た当時を振り返って「今でも忘れられない。私の魂を深く傷つけた」と述べた。「社会には、インターネットでセカンドレイプの拡散に加担する人が大勢いる」とも訴えた。

 一方、出廷する予定だった蓮見氏は欠席した。

 訴状によると、蓮見氏は性暴力を受けた伊藤さんとみられるイラストと「枕営業を仕掛ける」「試しに大物記者と寝てみた」などの言葉をツイッターに投稿。賛同したとみられる男性医師と男性クリエイターはこれらの投稿をリツイートした。



伊藤詩織さん「イラストは私の魂を傷つけた」 はすみとしこ氏を訴えた裁判始まる(2020年11月17日配信『東京新聞』)

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東京地裁前で報道陣の取材に応じる伊藤詩織さん=17日午前(共同)

 性暴力被害を公表したジャーナリスト伊藤詩織さん(31)が、自身を誹謗ひぼう中傷するイラストをツイッターに投稿されたとして、漫画家はすみとしこさんに550万円の損害賠償と投稿の削除などを求めた訴訟の第1回口頭弁論が17日、東京地裁(小田正二裁判長)であった。伊藤さんは「今でも忘れられない。イラストは私の魂を深く傷つけた」と意見陳述した。

 伊藤さんは「被害から立ち直りたい、日常を取り戻したい、という私の思いは踏みにじられた」と訴え、「イラストはネット上で瞬く間に拡散した。どうして被害を笑い、シェアできるのか」と述べた。

 裁判後には「セカンドレイプの拡散に加担する人が大勢いる。私が前に進むため、同じ被害に苦しむ多くの人たちのために、裁判を始めた」と話した。

 はすみさん側は争う姿勢を示したが、はすみさん本人は出廷しなかった。

 訴状によると、はすみさんは2017年6月~昨年12月、伊藤さんとみられる女性を描いたイラストなど5件を投稿し「枕営業」と記載。伊藤さん側は、性暴力被害の訴えがうそであるかのような内容で、名誉を傷つけられたと主張している。

 はすみさんは投稿で「風刺画はフィクションで実際の人物とは無関係」としたが、伊藤さん側は「絵柄や内容から容易に伊藤さんと同定できる」としている。(望月衣塑子)







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