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換気がつらい冬のコロナ対策 西村担当相が期待する「兵器」の実力は(2020年11月25日配信『毎日新聞』)

 冬場は寒いため換気を怠りがちになり、新型コロナウイルス感染の要因である「密閉」状態が生じやすくなる。そんな季節を迎え、西村康稔経済再生担当相が「二酸化炭素(CO2)濃度センサー」に期待を寄せている。期待通り、冬場のコロナ対策の「切り札」となるのだろうか。

空気の汚れを「見える化」

 「私が近くでしゃべっているので上がってきました」。11月9日。センサーを手にして記者会見に臨んだ西村氏はこう話した。CO2濃度は、当初は「640ppm」だったが、西村氏が話し始めて間もなく、「900ppm」を超えた。厚生労働省は、室内のCO2濃度を「1000ppm以下」に保つよう推奨している。

 記者会見室の席は一定の間隔が取られ、出入り口のドアは会見中も開いている。それでもわずかな時間で空気が悪化したことを示してみせた西村氏は「寒いときも空気の流れ、換気を良くする努力をしてほしい」と呼びかけた。

キャプチャ

  政府関係者も「ウイルスは見えない。だが、(CO2濃度センサーは)二酸化炭素を介して室内の状態を可視化できる。ウイルスと戦う武器になる」と語る。

 西村氏は既に夏ごろから大臣室でも「実験」してセンサーの性能を確認していたという。

 政府の新型コロナ感染症対策分科会が9日にまとめた緊急提言も「CO2モニター」に言及。寒冷地で適切な換気が促されるよう求めていた。

すでに品薄の商品も

 西村氏が会見で紹介したのは、測定器メーカー「T&D」(長野県)が販売する「RTR-576」(税別5万6000円)。このほかにも、通信機器メーカー「マスプロ電工」(愛知県)は11月6日から新製品「SGTHA-CO2」(端末の価格は約5万円)を発売。すでに数百台を売り上げ、同社は「飲食やサービス業界、事務所などでの利用を呼びかけたい」と手応えを語る。

 測定器メーカー「カスタム」(東京)は、卓上型センサー「CO2-mini」(税別1万3000円)を販売している。しかし、「11月中旬ごろから問い合わせが増えて今は品切れ状態」に。T&Dのセンサーも注文が相次ぎ、納入は来年以降となりそうだという。

 政府は、センサーの普及を促そうと、アクリル板の設置といった感染対策費などに助成する「持続化補助金」の対象になることを周知している。西村氏も「中小企業には持続化補助金で支援できる」と繰り返し強調している。

 ただ、持続化補助金は最大200万円補助されるが、機器を購入するだけでは使えない。新たな非対面のビジネスや販路の開拓などに取り組むことが前提で、経営計画書の提出や審査も必要だ。申請作業も簡単ではなく、中小の事業者にとってハードルは高い。

 感染拡大が続く状況に、政府内は「『第3波』を起こしているという批判に敏感になっている」(内閣官房幹部)。それだけに西村氏も躍起になっているのだが、どこまで威力を発揮するだろうか。




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