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巨額コスト、膨張恐れ レーダー試験も高額―陸上イージス代替案・防衛省(2020年11月30日配信『時事通信』)

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海上自衛隊の最新鋭イージス艦「まや」=3月19日、横浜市沖

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米レイセオン社が米海軍の次期イージス艦用に開発、製造したSPY6レーダー(レイセオン社提供)

 防衛省がまとめた陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」の代替案に関する試算の中間報告では、有力視されるイージス艦2隻の建造費が、地上用レーダー搭載に伴う船体の大型化で跳ね上がり、4800億~5000億円超となった。断念したアショア(2基計4000億円)より2割以上高い。高額な費用が見込まれる国外での性能試験費を含めると、コストはさらに膨らむ可能性もある。

 防衛省は、レーダーや発射装置を洋上の構造物などに搭載する別の案も試算したが、自民党内では南西諸島防衛など多用途に使えるイージス艦新造を推す声が圧倒的だ。同省も同艦を軸に検討している。

 コストがかさむ要因の一つが、アショアで選定・契約した米ロッキード・マーティン社製のレーダー「SPY7」の洋上配備への転用だ。地上用で高出力の分、既存のイージス艦レーダーよりややサイズが大きく、重い。防衛省によると、搭載には船体を数メートル長くする必要がある。

 レーダーは多数のセンサーブロックを組み合わせており、ブロックの数を減らせば小型化が可能で安くなるはずだが、同省幹部は「アショアで期待した性能を落とさないよう、サイズは変更しない」と強調。海上自衛隊の最新型イージス艦「まや」と比較しても、建造費は800億円ほど高い。

 SPY7は開発途上で、完成しても性能確認試験が必要だ。中国の軍事力を念頭に巡航ミサイルの迎撃機能を付加することも検討。アショアのレーダー選定で競合した米レイセオン社のSPY6の場合、米軍の要求性能を満たすためにハワイで実目標を使い試験を実施し、弾道ミサイルと巡航ミサイルの同時探知・追尾に成功。同社関係者によると、計15回に及ぶ試験費用は15億ドル(約1500億円)とされる。

 SPY6は、米海軍が次期イージス艦用に採用したレーダーで、試験費用は米政府持ち。一方、SPY7は日本独自の発注となるため、防衛省は「日本が支払う」としている。海自や自民党内には「製造段階にあるSPY6の方が納期やコスト、日米の相互運用性の面で優位な可能性があり、再選定すべきだ」との意見が根強くある。




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