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山下清 終わらない旅 ゆかりの我孫子で作品展(2020年12月5日配信『東京新聞』)

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弥生軒の弁当包装紙の原画(上)と実物

 「日本のゴッホ」と呼ばれ、海外でも高く評価された画家山下清(1922〜71年)の作品約140点が、我孫子市生涯学習センターアビスタで展示されている。我孫子とのかかわりを示す資料、作品を集めた「我孫子ブース」も設けられ、多角度から山下清の人間像に迫る。 (堀場達)

 幼少期、市川市の知的障害児施設・八幡学園で過ごした少年期に描いた昆虫や暮らしの様子から、晩年期に手掛けた欧州各国の風景画まで、ほぼ時系列に沿って、代表的な貼り絵を中心に作品を紹介している。

 42〜47年には、国鉄(現JR)我孫子駅構内で弁当を販売していた弥生軒(現在は立ち食いそば店)に起居。弥生軒の弁当の包装紙に使うため、60年前後に描いた手賀沼などの景色のペン画も並べられている。

 山下清の生涯は、何度も映画やテレビで物語として取り上げられたが、初めて映像化された58年公開の東宝映画「裸の大将」に関連した資料は興味深い。主役俳優の故小林桂樹さんらと一緒に納まったモノクロ写真で、同じ構図のペン画作品「横浜埠頭(ふとう)にて」(56年)と見比べることができる。

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小林桂樹さんらと一緒に撮影された写真と、同じ構図のペン画=いずれも我孫子市で

 作成途中で旅に出てしまったため、未完成に終わった貼り絵「伊豆大島の風景」(54年)からは、山下清がどうやって作品を仕上げていたのか、作業手順がうかがえる。同市の市制施行50周年記念事業として企画され、遺族や市内のゆかりの人々らが協力した。

 山下清展は20日まで、入館料は一般700円、小学生−高校生ら300円。午前10時〜午後4時半。問い合わせはアビスタ=電04(7182)0511=へ。

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解説
山下清が自ら放浪の半生を綴った『放浪日記』から「純愛物語」の水木洋子が脚本を書き、「女殺し油地獄(1957)」の堀川弘通が監督した喜劇。撮影は「旅姿鼠小僧」の中井朝一。「風流温泉日記」の小林桂樹が山下清に扮するほか、加東大介・三益愛子・団令子・青山京子・有島一郎・市村俊幸・中田康子・横山道代などが助演する。パースペクタ立体音響。昭和33年度芸術祭参加作品。

1958年製作/93分/日本
原題:The Naked General
配給:東宝

ストーリー
--清は生れつき頭が悪いので、八幡学園という特別の学校に入った。小さいときから、ひとりぼっちで花をみたり虫と遊んだりするのが好きだったので、花や虫の絵と貼絵を夢中でやった。清は兵隊検査が近づく頃になると、突然、学園から姿を消した。戦争に行って死んでしまうのが怖かったから。ツンツルテンのゆかたに大きなリュックを背負って、汽車の線路を伝って歩き廻り、夜は駅に泊った。--清は親切な汲取屋のおばさんの世話で、阿武田駅の弁当屋で使ってもらうことになった。初め、清はハエを取る仕事をした。ハエは取っても取っても飛んでくるので、次には弁当を重ねて運ぶ仕事をした。弁当は途中でひっくり返るので、ホームで駅弁を売る仕事をした。走って忙しくてお金を貰うのを忘れて、これも駄目でした。--つまり、清は要領が悪いので、ジャガイモの皮むきや鼠のクソ取りに廻された。--戦争は太平洋戦争になったので、弁当屋のよっちゃんたちも皆、兵隊に行ってしまった。清は、それが怖くて腹を出して寝たり、絶食をしたりして病気になろうとしたが、駄目なのです。--清は二十歳の年の暮れに弁当屋を逃げだした。来年は兵隊検査をしなければならないので、歳を知っている弁当屋の他へ行って働いて、年を二十二歳にとばすと兵隊検査はしなくていいと思ったから。割烹「魚吉」で雇ってくれた。警防団の訓練や人の嫌がる仕事はみんな清の役目なので、つらい仕事ばかりでへたへたになっていると、お母さんが兵隊検査の通知が来たと迎えに来た。--区役所で、清は検査官の前で、「生れつき頭が悪いので、ものを覚えてもすぐ忘れてしまうので……」というと、最後に、「山下清不合格!」といわれた。フゴウカクとはどういう意味ですか。--清は家に帰っても食べるものがないので、また旅に出た。駅の待合室で、赤い傘をさして、褌一つで踊っていると、褌が落ちて、巡査に捕った。「一番大事なものを人に見せるのは気が狂っているのだ」といわれて、気違い病院に送られてしまった。飯が出ないで汁だけなので、風呂へ入ったとき丸裸のまま逃げだした。そのとき、戦争が終った。--清は横浜で乞食をした。「魚吉」へ来た大佐や上等兵は闇屋をやっていた。家へ帰ると家族は共同便所に住んでいた。--清は八幡学園へ戻り、昔通り貼絵を始めた。春になったので、清はまた放浪の旅へ出た。--草津や伊香保で、ただの露天風呂に入って廻った。東京で清の絵の展覧会があったので“日本のゴッホ”などと騒がれるようになった。--清は花火を追って全国を歩いた。新聞社の人が来ていろいろ聞いたり、たくさんの人が絵を描いてくれなどと頼むので、清は気楽な裸でのんびり出来るところが好きなので、そっちへ向って歩きだしたのである( 映画.com)。



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裸の大将~放浪の虫が動き出したので~ [DVD]
塚地武雅 (出演), 水川あさみ (出演)




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Author:gogotamu2019
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