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「彼女は私だ」菅政権の自助に抗議 路上生活女性の傷害致死、渋谷で追悼集会(2020年12月6日配信『毎日新聞』)

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渋谷区で11月にホームレスの女性が襲われて死亡したことに抗議してデモ行進する人たち=東京都渋谷区で2020年12月6日午後6時39分、丸山博撮影

 東京都渋谷区のバス停で頭を殴られ死亡した路上生活者の大林三佐子さん(64)を追悼し、「自助」や「共助」を強調する菅義偉首相の方針が貧困に直面する人々に対する暴力や排除につながりかねないと抗議する集会が6日、路上生活者のグループや女性の権利擁護団体などの呼びかけで代々木公園で行われた。約120人が参加し、渋谷駅周辺を行進して「殺すな」と訴えるなどした。【和田浩明/統合デジタル取材センター】

 集会では、呼びかけ団体の一つで野宿生活者らが参加する「ノラ」の女性が「彼女の死はひとごとではない。面白くないからと弱い人にあたらないで。女だから、一人だからと攻撃しないで」と呼びかけた。

 アジア女性資料センターの本山央子代表理事(52)は「政府は自助、共助を強制し、公助へのアクセスを阻んでいる。弱者に暴力が向かう構造を作り出している」などと菅政権の姿勢を批判した。

 デモ参加者らは「彼女は私だ」「ホームレス女性の排除と暴力ヤメロ」などと書かれた手製のプラカードを掲げていた。代々木公園のケヤキ並木から約30分にわたり渋谷駅周辺などをキャンドルを持ちベルを鳴らすなどして歩いた。

 野宿者の団体「ねる会議」に参加している小川てつオさんは、大林さんが襲われたバス停について「ようやくたどりついた場所ではなかったかと思う」との見方を示し、「ようやくたどりついた安息の場所で無残に殺されたように感じる」と話した。

 野宿者と共同炊事などを行っている団体「のじれん」に参加する宮川拓さん(36)は、新型コロナ禍の拡大に伴い支援を求める人や「仕事がなく生活が苦しい」と相談してくる人が増えていると話した。「渋谷だけでも、去年から今年にかけ野宿者の死亡が増えているという実感がある」とも話した。

 大林さんは11月16日午前4時ごろ、渋谷区幡ケ谷のバス停に座っていたところ、近所の職業不詳、吉田和人容疑者(46)に頭を殴られ、外傷性くも膜下出血で死亡した。所持していたのは8円だけ。吉田容疑者は「痛い思いをさせればいなくなると思って、持っていたポリ袋で殴った。ポリ袋に入れていたペットボトルだけでは軽いと思い、現場近くで拾った石を入れた」と供述していると毎日新聞は報じている。

 高齢単身女性の相対的貧困率は高い。内閣府男女共同参画局がまとめた2012年版の「男女共同参画白書」によると、高齢世帯の相対的貧困率は22・8%だが、単身女性世帯の場合、比率は46・6%にも上っている。




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