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コロナ病棟、女性看護師の苦悩…汗かくほど暑い防護具「水分補給もできない」(2020年12月7日配信『読売新聞』)

 新型コロナウイルスにより、二つの総合病院で計400人超の大規模なクラスター(感染集団)が確認されている北海道旭川市。市内の新型コロナ専用病棟で勤務する女性看護師が読売新聞の取材に応じ、「勤務の負担は跳ね上がり、とても満床まで受け入れる余裕はない」と、逼迫(ひっぱく)する医療現場の現状を訴えた。(林麟太郎)

 女性が勤務するのは、旭川市に五つある新型コロナ患者を受け入れる基幹病院の一つ。陰圧室のある病棟で患者対応にあたっている。11月上旬に慶友会吉田病院でのクラスターが発生すると、受け入れが一気に増加し状況は一変したという。

 同病院で感染した入院患者は基礎疾患を持つ寝たきりの高齢者が多い。症状がつらくても言葉にできない患者がおり、容体が急変しないか注意深く観察し、呼吸などから重症度を測らなければならないという。

 さらに、おむつのはき替えや歯磨きなどの手伝いも必要で、「接触する機会が跳ね上がり、感染リスクは格段に高くなった」と話す。

 仕事量の増加で、病棟内に滞在する時間も長期化した。防護具の着用中は、汗をかくほど暑い。感染リスクを極力減らすため陰圧室との往来をなるべく少なくしており、一度入室すると3時間は休みがなく、「水分補給もできないため、肉体的な疲労度もたまっていく」という。

 勤務先の病院は、病床数でみると新たな患者を受け入れる余裕はあるものの、症状の重い患者が増えつつある現状で、満床まで受け入れるマンパワーはないという。

 11月下旬には、同じ基幹病院の旭川厚生病院でクラスターの発生が判明し、市内の医療状況はさらに逼迫。入院患者には同病院で勤務中に感染した看護師らがいて、職務から離れざるを得ない自責の念から一様に「早く現場に戻らなければ」と口にするという。

 感染拡大は終わりが見えず、女性も感染の恐怖と戦う日々だ。次に基幹病院でクラスターが発生すれば地域の医療崩壊につながるため、「絶対にかかってはいけない」と神経をすり減らす。女性は「コロナと向き合い、患者のため覚悟を持って仕事をし続ける」と前向きに語った。




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