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年末に向けコロナ死者3倍速で急増予測 重症治療が崩壊危機(2020年12月7日配信『日刊ゲンダイ』)

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死者急増にどう対応する?(西村経済再生相と新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長=右)/(C)共同通信社

 新型コロナウイルス第3波の勢いが止まらない。感染者や重症者が過去最悪の水準で推移し、ここへ来て死者数も急増している。4日までの1週間の死者数は初めて200人を超えた。重症化リスクの高い高齢者の感染が増え、死者数を押し上げている。

 ◇  ◇  ◇

 1週間で死者200人は驚く数字だ。先月は死者が200人増えるのに2週間弱かかっていた。2倍速の勢いで死者が増えているのだ。

 6日、北海道では過去最多の15人の死亡を発表。現在、大阪と北海道の死者が目立つが、死者の増加は全国に広がるとみられる。

 精度に定評のあるグーグルの感染予測によると、今月4日から31日までの4週間の死者数は892人と900人に迫る。1428人(9月11日)から2328人(12月5日)へと900人増えるのに12週間かかっているから、3倍速の勢いで死者が増えると見込んでいるのだ。

体力のない高齢者は人工呼吸器を装着できず

 第3波が深刻なのは、病院や高齢者施設でクラスターが発生していることだ。

 北海道の旭川厚生病院では、国内最大となる224人のクラスターが発生。重症化リスクの高い高齢者の感染が死者の増加につながっているのだ。

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国内最大224人感染のクラスター(北海道旭川市の旭川厚生病院)

 高齢者の重症は深刻だ。重症治療は改善されているが、重症治療を受けられず、門前払いされる高齢者も少なくない。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏が言う。

「体力がないために、重症治療で使われるECMOや人工呼吸器の装着に耐えられず、重症治療を断念する高齢患者も少なくありません。現在、クラスターが発生している病院や介護施設などの高齢者は基礎疾患を持ち、体力もありません。今後、体力的に重症治療を受けられない患者はさらに増えるとみられます」

 さらに、この先、重症治療を受けたくても、受けられない事態も現実味を帯びる。6日発表の重症者数は519人で、1カ月間で約3倍になっている。重症者急増を受けて、重症病床が逼迫しつつある。実際に運用できる病床数をもとにした重症病床の占有率は大阪で8割を超えている。

今後、がむしゃらに重症病床や設備を増やしたとしても、スタッフ確保の問題がある。人工呼吸器を装着した患者1人に、通常は4~5人、多い時は10人近くのスタッフが必要だ。重症者が1人増えれば、その何倍もの医療スタッフが必要になるのだ。

「重症治療は高度な医療技術が必要です。スタッフの頭数をそろえればクリアできる問題ではありません。病院や高齢者施設に対しては、予防的な定期検査をすべきでした。無症状の陽性者を早期に発見し、隔離すれば、クラスターが多発することはなかったでしょう」(上昌広氏)

 日本はコロナの死者が少ないと言われてきたが、潮目が変わりつつある。




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Author:gogotamu2019
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