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後手の末、ようやく「引き締め」 GoToトラベル全国停止(2020年12月14日配信『産経新聞』)

 政府が新型コロナウイルスの感染拡大を受け、観光支援事業「Go To トラベル」について、年末から全国で一斉に一時停止する措置を決めた。これまでは事業の経済効果を重視して小出しで運用見直しを繰り返してきたが、年末年始の人の移動を抑えるため、より強いメッセージを出す必要があると判断した。後手後手に回った対応で内閣支持率も急落しており、菅義偉首相もようやく「引き締め」にかじを切った。

 「特に飲食は基本的な感染対策を徹底し、年末年始の帰省は慎重に検討していただき、落ち着いた年明けを過ごすことができるよう何卒ご協力をお願いいたします」

 首相は14日夜、首相官邸で開いた対策本部の会合でそう語り、会合後には記者団の取材にも応じた。「発信不足」との批判を意識してか神妙な表情で国民に協力を呼びかけ、「自ら判断した」とも強調した。

 トラベル事業をめぐっては、札幌・大阪両市を除外(11月24日)▽両市からの出発分に自粛要請(同27日)▽東京都発着分で高齢者らに利用自粛を要請(12月1日)-と、小刻みな見直しが続いてきた。

 首相がトラベル事業の効果に自信を持ち、見直しには一貫して消極的だったことが背景にある。医療崩壊への危機感を強める専門家が見直し要請を繰り返し、政府は渋々、限定的な措置で応じる-という構図だったが、与党内からも「後手後手だ」(中堅)との声があがり、各種世論調査で内閣支持率も急落した。

 首相は11日のインターネット番組で、事業の全面停止については「まだ、そこは考えていない」と否定。政府は当初、新たな措置として、東京都と名古屋市を目的地とする旅行の除外を中心に検討してきた。ただ、首相は14日になり、より強い措置が必要だと最終判断し、同日夜の対策本部で電撃的に表明した。

 とはいえ、唐突な全面停止で事業者の混乱は避けられない。政府はこれまで、分科会が示した「トラベル事業が感染拡大の主要要因だとのエビデンス(証拠)は現在のところ存在しない」との見解を繰り返してきたが、今回の措置との整合性も問われる。

 首相は14日、専門家と昼に会食し、ワクチンなどについて意見交換。コロナ対策に一段とギアを入れて取り組む構えだが、「勝負の3週間」が明けた後も正念場は続きそうだ。(千葉倫之)

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「ステイホームと言いながら旅行しろ。むちゃくちゃ」 自民からGoTo見直しの声(2020年12月14日配信『毎日新聞』)

 与党内では、GoToトラベルを続けて内閣支持率がさらに低下すれば、1年以内に想定される衆院解散・総選挙への影響が避けられなくなると懸念する声も出ていた。

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 「世論は『GoToはやめろ』ということだな」。公明党の重鎮は12日の毎日新聞世論調査で内閣支持率が前回(11月7日)の57%から40%へと17ポイント急落したことを受け、そう述べた。政府は新型コロナの感染防止と経済の両立を掲げGoToを続けてきたが、冬場の感染再拡大が現実となり、菅義偉内閣を「支持しない」が「支持する」を初めて逆転。自民党の中堅は「世論に敏感にならないといけない」と焦りを隠さず、ベテランは「ステイホームと言いながら旅行しろと言っている。むちゃくちゃだ」と言い放った。政府が14日に事業停止を表明したのは、こうした声に押された形だ。岸田文雄前政調会長は14日のBS番組で「国民の協力や理解がなければ対策は結果を出せない。より丁寧な説明が求められる」と語った。

 だが、自民党の二階俊博幹事長は全国旅行業協会の会長も務めるGoTo推進論者だ。自民ベテランは「首相は二階氏の意向に背いて判断するのは難しいだろう」とも指摘する。二階派幹部は突然の一時停止表明に「どういう趣旨なのか。勝手なことをしやがって」と不満を漏らした。全国での事業停止も年末年始に限ったのは、苦境にあえぐ観光産業の下支えは不可欠との意見に配慮したとみられる。【野間口陽、木下訓明】





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