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養父市みんなの手話言語条例制定 2020年12月25日

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 兵庫県養父市(やぶし)議会は、2020年12月25日、「手話が言語であるという認識に基づき、手話言語に対する理解、普及及び手話言語を必要とする障がいのある人への理解について、その基本理念を定めて、市の責務並びに市民及び事業者の役割を明らかにすることにより、障がいの有無にかかわらず、全ての市民がお互いの人格と個性を尊重し合い、安心して暮らせる共生社会を実現することを目的」とする養父市みんなの手話言語条例案を可決した(即日公布・施行)。

 同種の条例は、兵庫県内では、加東市、篠山市、神戸市、明石市、三木市、淡路市、丹波市、多可町、穴栗市、小野市、加西市、加古川市、姫路市、宝塚市、西脇市、三田市、芦屋市、たつの市、尼崎市、赤穂市、伊丹市、南あわじ市、朝来市、相生市、高砂市に次いで26例目。全国では373例目。

 市域の東部を一級河川円山川(まるやまがわ)が南東から北東の方向に流れ、その支流の八木川(やぎがわ)に沿って八鹿(ようか)、関宮(せきのみ)地域が大屋川(おおやがわ)に沿って養父、大屋地域が位置している養父市は、西部には県下最高峰の氷ノ山(ひょうのせん)や鉢伏山(はちぶせやま)、ハチ高原、若杉高原が、北部には妙見山がそびえるなど、雄大で美しい自然に囲まれている。

 気候は日本海型で、一般に多雨多湿、冬季は大陸から季節風が吹き、積雪も多い。

 2004(平成16)年4月1日に兵庫県養父郡の八鹿町・養父町・大屋町および関宮町の4町が合併して成立した市は、兵庫県北部の但馬(たじま)地域の中央に位置し、面積は422.91平方キロメートルで、兵庫県の5.0%、但馬地域の19.8%を占めている。

 京阪神と山陰地方を結ぶ主要な地域幹線道路である国道9号が東西に、姫路方面と山陰地方を結ぶ国道312号が南北に通っており、2012(平成24)年11月に北近畿豊岡自動車道 八鹿氷ノ山IC及び養父ICが供用開始となり、京阪神地域から約120分で到着することができるようになった。さらに、南但馬トンネル、琴弾(ことびき)トンネルなど、市内を結ぶ道路整備が進められ、住民の利便性が向上している。

 円山川に沿ってJR山陰本線が通っており、八鹿駅及び養父駅から京阪神及び山陰地方への所要時間は、それぞれ約2時間。また、市の北約10kmにあるコウノトリ但馬空港から大阪(伊丹)空港までは約35分で結ばれている。

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「養父市八鹿(ようか)町八鹿地区歴史的景観形成地区」(2004年指定)に建つ旧グンゼ八鹿工場事務所棟
但馬における製糸業の近代化を象徴する建造物として、兵庫県によって高く評価されている。
グンゼ八鹿工場は、2009(平成21)年に閉鎖され、今は、約8千坪(当時は約1万坪)の土地と事務所棟などが残されたままとなっている。

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 但馬5社(絹巻(きぬまき)神社・出石(いずし)神社・小田井(おだい)神社・粟鹿(あわが)神社)のひとつの「養父(やぶ)神社」は737(天平(てんぴょう)9)年にはすでに記録に名を残す但馬有数の古社にして兵庫県下でも有数の紅葉の名所として、11月上旬には多くの観光客やカメラマンでにぎわう。また、春の「お走り祭り」の御輿(みこし)が、この神社から出発する。

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 鉢伏山の中腹に広がる「別宮(べっくう)の棚田」は、標高700mに位置し、兵庫の屋根氷ノ山を正面に望む景勝地に今も残る日本の原風景で、約130枚もの田んぼが美しい四季を彩っている。

人口は、人口 22,859人(男;10,992人/女;11,867人)、9,348世帯(2020年11月末日現在)。



養父市みんなの手話言語条例

2020年12月25日公布・施行

(目的)
第1条
この条例は、手話が言語であるという認識に基づき、手話言語に対する理解、普及及び手話言語を必要とする障がいのある人への理解について、その基本理念を定めて、市の責務並びに市民及び事業者の役割を明らかにすることにより、障がいの有無にかかわらず、全ての市民がお互いの人格と個性を尊重し合い、安心して暮らせる共生社会を実現することを目的とします。

(定義)
第2条
この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによります。
(1) 市民 市内に居住し、又は通勤し、若しくは通学し、活動する人
(2) 事業者 市内において事業を行う個人、法人その他の団体

(基本理念)
第3条
手話が言語であるという認識に基づき、手話言語に対する理解及び普及を通して、手話言語を必要とする人が手話言語による意思疎通を円滑に行う権利を尊重し、安心して暮らせる共生社会を目指すことを基本理念とします。

(市の責務)
第4条 市は、手話言語に対する理解及び普及を図り、手話言語を使用できる環境整備を行うために必要な施策を推進します。

(市民の役割)
第5条
市民は、手話言語に対する理解を深め、市が推進する施策に協力するよう努めます。

(事業者の役割)
第6条
事業者は、市が推進する施策に協力するとともに、手話言語を必要とする人が利用しやすいサービスを提供し、働きやすい環境を整備するよう努めます。

(学校等における理解の促進)
第7条
市は、学校等において、園児、児童及び生徒に対し、手話言語を学ぶ機会の提供及び親しむための取組を通じて、手話言語及び手話言語を必要とする障がいのある人への理解の促進に努めます。

(施策の推進方針)
第8条
市は、施策を推進するための方針(以下「施策の推進方針」といいます。)を策定し、市が別に定める各計画との調和を保ちながら、総合的かつ計画的に推進します。
2 施策の推進方針には、次の事項を定めるものとします。
(1) 手話言語に対する理解及び普及に関する事項
(2) 手話言語の使いやすい環境づくりに関する事項
(3) 手話言語による情報の取得及び意思疎通の支援に関する事項
(4) 前3号に掲げるもののほか、市長が必要と認める事項
3 市は、施策の推進に必要な関係者との協議の場を設けるなど、これらの者の意見を反映させるために必要な措置を講じます。

(財政措置)
第9条
市は、手話言語に関する施策を積極的に推進するために必要な財政上の措置を講じます。

(委任)
第10条
この条例の施行に関し必要な事項は、市長が別に定めます。

附 則
この条例は、公布の日から施行する。











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