FC2ブログ

記事一覧

内閣支持率、3カ月で32ポイント低下 21年の浮上探る(2020年12月31日配信『日本経済新聞』)

キャプチャ
記者会見で質問を受ける菅首相(25日)=ロイター

日本経済新聞社の2020年12月25~27日の世論調査で、菅義偉内閣の支持率は42%だった。歴代内閣の発足時として過去3番目の高さの9月の74%から32ポイント低下した。3カ月間での低下幅は2008年の麻生太郎内閣と並び、1987年の調査開始以来、最も大きい。首相の2021年は支持率浮上の機会を探る年となる。

発足から100日間は「ハネムーン期間」と呼ばれ、世論も政権の取り組みを見守る時期とされる。発足後3カ月の調査はそれが終わるタイミングにあたり、政権立ち上がりの評価を映す。

菅内閣はこの間、デジタル庁創設や携帯電話料金引き下げなどを打ち出す一方で、新型コロナウイルス対策に追われた。

観光需要喚起策「Go To トラベル」を一時停止する措置などをとったものの、感染はなお広がる。政府のコロナ対応を「評価しない」が59%に上り、支持率が下がる要因になった。

ハネムーン期間に支持率が急落すると、その後の政権の浮揚はなかなか難しいとの事例がある。

キャプチャ2

麻生内閣は08年9月に53%で始まり、12月に21%に落ちた。リーマン・ショック後の景気・雇用悪化への対応が問われ、衆院解散・総選挙の時期を逸して09年9月の旧民主党への政権交代につながった。

民主党政権時代の野田佳彦内閣も麻生・菅両内閣に迫る31ポイントの下降だった。消費税増税への慎重論の広がりや閣僚の不祥事が響き、11年9月の67%から12月に36%になった。その後も20~30%台が続き、12年12月の衆院選で大敗した。

スタートダッシュに成功したのが第2次安倍内閣だ。12年12月に62%だった支持率は13年3月に69%になり、翌4月に76%まで上昇した。大胆な金融緩和政策などで景気回復への期待を集め、長期政権の基盤を築いた。

今回の世論調査では内閣支持率と自民党支持率が42%で同数値だった。

内閣支持率から自民党支持率を引いた値は「首相プレミアム」と呼ばれ首相の「選挙の顔」としての価値を測る一つの指標となる。党の支持層に加え、無党派層の支持をどれほど取り込めているかを示すとされる。

首相プレミアムがゼロになったのは、安倍政権が学校法人「森友学園」や「加計学園」の問題で追及を受けた18年5月以来だ。安倍政権はこのとき以外は内閣支持率が党支持率を上回り、国政選挙での強さも目立った。

今回の調査で、自民党支持層での菅内閣の支持率は20年11月調査と比べ13ポイント下がり69%だった。12年12月の第2次安倍内閣発足以降で最低水準にあたる。無党派層の内閣支持率も22%にとどまった。自民党支持層が離れ、無党派層からの支持も薄い状況が露呈した。

衆院議員の任期満了が21年10月に迫る。就任から1年ほどの間に衆院選がある状況も麻生内閣と似る。菅内閣の方が支持率の水準自体は4割と高く、野党側にも当時の勢いはない。有効な新型コロナ対策を打てるかが政権の体力を左右する。







スポンサーサイト



プロフィール

gogotamu2019

Author:gogotamu2019
障害福祉・政治・平和問題の最新ニュース・論説紹介

最新記事

カテゴリ