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現状を打開する発信力 パラ卓球・岩渕(2021年1月2日配信『毎日新聞』)

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国際クラス別パラ卓球選手権に出場し、ショットを放つ岩渕幸洋=大阪市舞洲障がい者スポーツセンターで2019年11月30日、幾島健太郎撮影

 新型コロナウイルスの影響で、スタジアムから歓声が消えた。校庭からも、体育館からも、スポーツを愛する子供たちの笑顔が消えた。だが、アスリートは諦めない。次世代を担う新星も、不屈の精神を誇るベテランも、志を貫き、現状を超えようとしている。

岩渕幸洋(26)=協和キリン

 思うに任せぬ状況をただ嘆くのではなく、打開しようとしている。コロナ感染防止対策を取って観客を入れ、2020年11月に自らの名を冠した「岩渕オープン」を開催。「試合ならではの緊張感を味わえた」。プレーする喜びが全身を包んだ。

 大会費用の一部をクラウドファンディングで募り、目標額の50万円は開催1週間前に集まった。支援者は100人に上り、「自分の思いに共感してくれる人ともっとつながりたい」という希望も見いだした。

 生まれつき両足が内側に曲がる障害があり、小学3年から装具を着けている。中学1年から始めた卓球は健常者と練習を積み、早大では体育会に在籍。現在の所属先でも健常選手と手合わせする日々だ。「パラ卓球をスポーツとして見てもらいたい」と、動画投稿サイトのユーチューブで自身のチャンネルを開設し、魅力の発信にも余念がない。

 16年リオデジャネイロ大会でパラリンピック初出場を果たしてからは、多彩なサーブを武器に世界ランキングの上位に定着。十分な活動資金をスポンサーから得るようになった一方で「さらに良い環境を作っていけたら」。若くして競技発展に向けた責任を背負う。【岩壁峻】





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