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【動画あり】「むかーしあったんだっつうんだなあ…」 栃木弁のぬくもりを伝える「民話漫談家」(2021年1月5日配信『毎日新聞』)

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栃木弁をメモした紙とさとうさんのメモ帳=栃木県大田原市中野内の両郷地区コミュニティーセンターで2020年12月22日、玉井滉大撮影

 「むかーしあったんだっつうんだなあ。なんでも、とってもこれ貧乏な、じいさまとばあさまがあったんだと」。2020年12月下旬、さとうもと子さん(60)は栃木県大田原市のコミュニティーセンターに集まった約40人の聴衆を前に、ゆったりとした口調で民話「大歳(おおとし)の客」を語り始めた。

 身ぶり手ぶりを入れて客と一緒にかけ声をかけたり、時には話の流れに合わせた冗談を交えたり。話と話の間には、世間話や客との掛け合いも。自ら名付けた「民話漫談家」という肩書さながら、柔らかな方言で語る民話とリズミカルな話術で、客席からは笑いが絶えなかった。

 宇都宮市出身で、現在は大田原市在住。ずっと県内で暮らし、今でこそ「バリバリ」の栃木弁を披露するが、元々は方言に負い目を感じていた。「若い頃は職場の同僚に『方言が抜けないね』とばかにされた。東京から帰ってきた同級生がきれいな標準語で話しかけてくると、すごく『田舎者』という感じがして嫌だった」

 そんな思いを抱えていた30代半ばごろ、宇都宮市内で民話の口演があると知った。以前から民話に興味があり、子どもにも聞かせたいと足を運んだ。

 聞こえてきたのは「何を言っているのか分からなかった」というほどの「バリバリ」の津軽弁。耳に残ったのは独特なイントネーションだけだった。だが、理解できた断片的な言葉をもとに描いた情景は、頭の中にくっきりと浮かび上がった。「こんなにも方言を使っていいんだ。方言で表現してもいい世界があるじゃないか」。心をつかまれた。

 子育てが落ち着いた約10年後に宇都宮市内の語り部養成講座に通い始めた。1年かけて学び、02年12月に初舞台へ立った。その後も老人施設などで経験を積み、栃木放送では民話を紹介するコーナーも担当するようになった。現在は公民館やお寺、敬老会などで年間約20回、口演会を開く。

 こだわっているのは栃木弁で語ることだ。聞く人たちは幼い頃から慣れ親しんでおり、標準語では伝わらないニュアンスなども伝えることができる。お年寄りでも言葉によっては知らない人もいれば、「自分の地域では別の言い方をする」という人もおり、さまざまな反応で盛り上がる。また客が「うちではこんな話があるのよ」と、思い出した民話や方言を教えてくれることもある。

 だからこそ、民話は全て栃木弁に直すところから始める。分からない言葉に出合うと、知り合いのお年寄りなどに聞き回ったり、口演中に客に質問したりもする。そうして身につけた栃木弁は頭の中だけでなく、A4の紙や手帳にびっしりと記録されている。「栃木で生まれ育った人がその言葉で一瞬にしてつながれる。そういう力を持っているのが方言なんです」

 普段の生活では通じないことも多く、方言を広める難しさを実感している。だが、「方言を投げかけることで『聞いたことがある』とか『そういう言葉で言うんだ』と、気付きや蓄えを持ってもらえれば一つの役目を果たしているのかな」と話す。

 20年最後となった大田原での口演後、参加した70代の女性から笑顔で声を掛けられた。「懐かしい言葉がいっぱい出てきました」。その土地に生きる人たちのぬくもりが伝わる栃木弁の魅力を発信するため、21年も「バリバリ」と語り続ける。【玉井滉大】

カワイさが自慢26位

 ソニー生命保険が実施した「47都道府県別 生活意識調査」によると、「『方言のカワイさ』が自慢」と答えた県民は2019年がわずか1%。20年は4%と微増したが、26位にとどまった。好きな方言は「だいじ(大丈夫)」だった。

 1位は2年連続で福岡県。19年は27%。20年は25%。好きな言葉は「好いとーと」だった。栃木弁の「怒っているように聞こえる」とも言われる平板なイントネーションや、「~だべ」などといった語尾とは対照的な柔らかい語感が高い評価につながったようだ。調査はインターネットで実施。自分の住む都道府県の魅力を全国4700人(各都道府県100人ずつ)に聞いた。







方言のカワイさ自慢 1位「福岡県」
美男美女の多さ自慢 1位「熊本県」「沖縄県」


【方言のカワイさ自慢】では、1位「福岡県」(27.0%)、2位「宮崎県」(18.0%)、3位「徳島県」(17.0%)となりました。「知っとーと?」など語尾が特徴的な福岡の方言を、カワイイと思う福岡県民が多いようです。(図13)

【美男美女の多さ自慢】では、1位「熊本県」「沖縄県」(同率15.0%)、3位「秋田県」「福岡県」(同率14.0%)、となりました。(図14)

(図13)(図14)

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47都道府県別 生活意識調査2019➡ここをクリック



アナリストのコメント

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(ソニーフィナンシャルホールディングス株式会社 金融市場調査部 シニアアナリスト 石川 久美子)
シニアアナリスト 石川 久美子

今回調査は、様々な角度から47都道府県の県民性を探るという試みでしたが、特に「マネータイプ」の部分は興味深い結果となりました。

「自分は『倹約家』だと思う(図42)」で1位の福島県は、「マネーの知識が豊富(2位、図44)」「家計管理が得意(1位、図45)」「貯蓄上手(1位、図47)」とも自認する割合がかなり高い結果となりました。

さぞかしお金を使わない県民性かと思いきや、1ヶ月のお小遣い額は東京都、静岡県に次いで3位(図49)につけるなど、なかなかにお金を使っています。

お金をかけたい分野ごとのランキングについても、「健康(4位、図51)」「美容・化粧品(2位、図52)」「衣類・ファッション(2位、図53)」「自動車(8位、図54)」「友人との交際(5位、図60)」「恋愛(5位、図61)」と多岐にわたり、忘年会やお歳暮に使う金額もトップ10入り(それぞれ4位、8位、図62・63)しています。

その一方で、消費増税後の行動に関する設問には「外食する回数が減った」で2位(図68)、「日用品をケチケチ使う回数が増えた」では6位(図70)と、抑制も効いている様子で、貯蓄額はトップ10入りこそ果たせなかったものの(図48)、13位と健闘。かなりメリハリの効いたお金の使い方ができており、確かにやりくり上手な様子が透けて見える結果となりました。

また、今回調査では、47都道府県のライバル意識調査を行っています。「東京のベッドタウン」としての埼玉県と千葉県(図17)、「名前が似ていて間違えられがち」な鳥取県と島根県(図18)、「富士山はどちらから見たほうが綺麗か」で対立する静岡県と山梨県(図20)など、よく知られるライバル関係が数値上に現れる結果となりました。

ただ、大阪が最もライバル視しているのがお隣の古都・京都ではなく東京だった(東京43%、京都17%、図21)、という点は興味深いところ。京都府民は大阪府をライバルと見ている人が最も多い(33%、図21)結果でしたが、大阪府民としては、大阪府を「歴史的な土地」というよりも「都市」としての機能をより強く意識している様ですね。









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