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今度は煉獄さん? 鬼滅の刃の引用で「弱き人助ける覚悟」問われた首相 衆院予算委(2021年1月26日配信『毎日新聞』)

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衆院予算委員会で答弁する菅義偉首相(手前)。新型コロナウイルス対策で演台の前には飛沫防止のアクリル板が置かれた=国会内で2021年1月25日午前9時4分、竹内幹撮影

 今度は「煉獄(れんごく)さん」?

 25日の衆院予算委員会では、野党議員が人気漫画「鬼滅の刃(きめつのやいば)」の登場人物のセリフを引き合いに、菅義偉首相に答弁を迫る一幕があった。

 質問したのは立憲民主党の岡本章子氏。自身の質問の冒頭で「総理、こんな言葉がございます」と切り出してこう続けた。

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質問する岡本章子氏

 「人よりも多くの才に恵まれた者は、その力を世のため人のために使わねばなりません。天から賜りし力で人を傷つけること、私腹を肥やすことは許されません。弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です。責任を持って果たさなければならない使命なのです」

 引用したのは、ヒットが続く上映中の映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」のワンシーンだ。主人公の竈門炭治郎(かまど・たんじろう)の「上司」にあたる剣豪の煉獄杏寿郎(きょうじゅろう)が、亡母から授かった言葉を振り返る場面でのセリフだった。

 岡本氏は穏やかな声でこのセリフを紹介したうえで、コロナ禍で困窮者が増えていると指摘。自民党の二階俊博幹事長が20日の首相への代表質問で首相の「政治哲学」を問う中で、「弱い側に立った政治を実践するのがライフワークだと(首相は)常々おっしゃられ、地方の人々の心を十分に理解している政治家の代表だ」と持ち上げたことを取り上げた。「総理は弱い者の側に立った政治を実践するのがライフワークだというが、弱き人を助ける覚悟をお持ちですか」とただした。首相は「常にそうあるべきと心掛けております」と短く答弁。岡本氏が「弱き者の立場に立つとは一言もおっしゃらない」と追及すると、首相も「そのように心がけて政治をやってきているつもりです。入院されている方、医療関係の皆さん、そうした人たちが安心して仕事ができる、そうしたものを作っていくことが政治の役割だと思います」と応じた。

 岡本氏に先立って質問に立った立憲の江田憲司氏は、昨年の臨時国会で首相の方から「鬼滅の刃」のセリフを使ってきたことを取り上げた。

 「首相は昨年の臨時国会で『全集中の呼吸で答弁する』と言った。でも、そうなっていない。メモの棒読み、紋切り型答弁、『ご指摘は当たらない』『答弁は控える』。全集中の呼吸は一体どこにいっちゃったんですか?」と首相の答弁の姿勢に疑問を呈した。「全集中の呼吸」とは、主人公らが作中で用いる呼吸法だ。

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「鬼滅の刃」告知幕=村田由紀子撮影

紙見て答弁「もうやめないか」


 これに対し、首相は「そうしたご指摘があるということは、私は私なりに受け止めさせていただきます」と答えるにとどめた。江田氏が「もう紙を見て答弁するのをやめないか。国民に伝わらない」とたたみかけると、首相は「ご指摘は受け止めるが、総理としてしっかりとした答弁をさせていただきたい。そういう意味で確認しながら答弁させていただく」と述べ、正確性を重視してメモに目を落とすと説明した。

 「鬼滅の刃」は、主人公らが難敵に向き合い、懸命に使命を果たそうとまい進する様子が共感を呼んでいる。野党はこれを引用することで、首相のコロナ対応や国会答弁の「改善」を促したかったようだ。【小山由宇、畠山嵩】




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