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「黙食」が京都の新マナー 飲食店などポスター掲示 「素材より味わって」(2021年1月27日配信『毎日新聞』)

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「黙食」を呼び掛ける掲示を始めた「本家 田毎」の堀部和宏さん=京都市中京区で2021年1月26日午後1時24分、南陽子撮影

 新型コロナウイルス対策で、京都市などが食事中の「黙食(もくしょく)」を呼び掛けている。食事のためマスクを外す間は会話をせずに食べることに徹しよう、との趣旨。市観光協会のホームページで掲示用のポスターをダウンロードできるようにし、飲食店や宿泊施設などに利用を促している。

 「黙食」を呼び掛けるポスターは、福岡市にあるカレー店が製作して話題となり、京都市が同店から利用の許可を得た。感染防止策として、飲食中の会話は控えるよう求められているが、飲食店としては、会話が弾んでいる食事客に口頭で注意しにくいという。

 中京区のそば店「本家 田毎(たごと) 三条寺町本店」は、店頭と店内に計5枚を貼り出した。コロナ禍以降の売り上げは、前年から4割減ったという。堀部和宏社長(50)は「本来はわいわいと会話しながら食事を楽しんでもらいたいが、緊急事態宣言の期間だけでも黙々と召し上がってもらえたら。これを機に、素材一つ一つをより味わってもらいたい」と話した。



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苦境の飲食店「黙食」に活路 コロナ禍、客も協力を(2021年1月27日配信『時事通信』)

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「黙食」「短食」を呼び掛ける居酒屋「喜DOI楽」の店長藤崎優さん=19日夜、東京都町田市

 新型コロナウイルスの感染拡大で、再び苦境に立たされた飲食店。「対策は徹底しているのに」「これ以上何を」。途方に暮れる店もある中、客に食事中の会話自粛を求める「黙食(もくしょく)」の取り組みが支持を集めている。専門家も「客の姿勢が変わらなければ、お気に入りの店をつぶすことになりかねない」と呼び掛けている。

 「黙食」は福岡市のカレー店がインターネット交流サイト(SNS)に書き込んだのがきっかけ。店主は飲食店の営業が批判される風潮や、対策を講じても一部のマナー違反で無意味になる不合理さへの疑問を投稿。黙食のポスターデザインを無償提供したところ、共感の声が相次いだ。

 ネット上には「大声で騒ぐ客がいないのは安心」などと好意的な意見が目立ち、「ルールがあった方が営業しやすい」と追随する店も増えた。

 東京都町田市の居酒屋「喜DOI楽」も黙食のチラシを掲示。短時間の利用を意味する「短食(たんしょく)」も呼び掛けた。以前から入店時の消毒などを求め、大声での会話は注意してきた。マナーの悪い客はごく一部だが、店長の藤崎優さん(45)は「言わなくても客に気付いてもらえれば」と導入理由を説明する。

 「会話を楽しむ店で本当は言いたくないが、コロナの間は食べる方に集中を」と藤崎さん。「対策は店だけではできない」と客の協力を訴えた。

 フードジャーナリストの山路力也氏は「グループ客はどうしても会話を生む」と指摘。黙食などが広がる背景には、飲食店の「個人客へのシフト」があるとし、今後は完全予約制や個人客限定といった店の登場を予測する。

 その上で「対策意識の低い客は店も怖い。政府は時短営業や利用自粛だけでなく、客側の振る舞いについても注意喚起してほしい」と求めた。





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