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「あこがれだったけど…」契約切られる客室乗務員の悲哀 海外航空会社、非正規多く(2021年1月28日配信『東京新聞』)

 海外の航空会社の日本拠点で、客室乗務員(キャビンアテンダント=CA)の雇い止めなど雇用削減が広がってきた。海外系のCAは契約社員など非正規の人が大半。新型コロナウイルス流行による国際線の激減が脆弱な雇用を直撃している。感染拡大でビジネス関係者の往来も一時停止となり、雇用の先行きは視界不良だ。(山田晃史)

◆突然の拠点閉鎖 日本での雇用継続かなわず失職

 「客室乗務員は昔からのあこがれだったけれど、コロナが人生を変えた…」。中国大手の中国南方航空で働いていた日本人女性が声を震わせた。

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中国南方航空から渡された雇用契約を更新しないことを示す文書(一部画像処理)

 2018年に契約社員として入社、日本と中国・広州を結ぶ路線で乗務してきた。だが、昨年1月末の飛行を最後に自宅待機を命じられ、食品販売などのアルバイトでしのいだ。しかし、会社は秋に突然、CAの日本拠点自体を閉鎖すると知らせた。女性に「雇用契約を終了する」とも通知。雇い止めか、中国に移るかの2択を迫った。女性は外部の労組に加入し、日本での雇用継続を求めて交渉したがかなわず、失職した。

 同社は日中間の運航が週160便から2便に激減し、CA拠点閉鎖に伴い19人に広州での雇用継続を提案した。取材に「他部門も多くが休業し、日本で配転はできない」と説明した。

 労組のジャパンキャビンクルーユニオンによると、別のアジア系の航空会社では、今年1~3月末に45人前後のCAが雇い止めとなる見込みという。

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中国南方航空に雇い止めにあった経緯について話す2人の元客室乗務員(後方)

◆海外航空会社が大規模に人員削減 非正規多く真っ先に

 大韓航空も昨年10月、日本で働く25人のCAを雇い止めにした。「99%の飛行機が飛んでおらず仕方がない」(労務担当者)とする。米ユナイテッド航空も成田のCA拠点を昨秋で閉鎖。担当者は失職者数について「公表していない」と話す。

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 航空経営研究所主席研究員で桜美林大の橋本安男客員教授によると、海外ではルフトハンザドイツ航空やアメリカン航空などが2万人前後の削減を表明。さらに日本政府がビジネスでの往来を一時停止し、国際線の低迷に拍車が掛かる。

 橋本氏は「海外航空会社の日本拠点で働く人は非正規雇用が多く、真っ先に切られる。人員削減が今後も広がる恐れがあり、日系も業績低迷が長期化すれば雇用に影響する」と話す。




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Author:gogotamu2019
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