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有力ホテルの廃業・休館相次ぐ 需要回復見通せず(2021年1月30日配信『日本経済新聞』)

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ホテルグランドパレスは7月から営業を休止する(東京・千代田)

 地域の有力ホテルが相次いで廃業や休館に追い込まれている。新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛や入国制限の影響による利用低迷が深刻だ。感染の「第3波」で需要の回復時期が見通せず、老朽化した建物の改修負担も重荷となり事業継続を断念するケースが増えている。

 東京・九段下のホテルグランドパレス(東京・千代田)が東京五輪開会式直前の7月に営業を休止する。丸の内のパレスホテル(現パレスホテル東京)の姉妹ホテルとして1972年に開業し、プロ野球ドラフト会議の舞台にもなったが、最近では利用客は例年の約3割まで落ち込んでいた。

 委託業務の見直しなど経費削減を進めたが、同ホテルは「いったん立ち止まり財務悪化を食い止める。事業継続が可能かを検証する」と説明する。

 東京商工リサーチによると2020年の宿泊業の倒産件数(負債額1千万円以上)は19年比57%増の118件で、7年ぶりの高い水準となった。全業種の倒産件数が7%減ったのとは対照的だ。

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 地方のホテルでも影響は大きい。坂本龍馬が新婚旅行で訪れたといわれる鹿児島県の霧島温泉では、創業50年の霧島国際ホテル(霧島市)が5月20日で営業を終える。運営会社を傘下に持つ大和紡績(大阪市)はホテル事業から撤退する。

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霧島国際ホテル

 地表に出る温泉蒸気を利用した地熱発電施設をいち早く設置するなど先進的な取り組みを進めてきた。観光需要の本格回復が見通せないことに加え「今後は改修投資が継続的に必要となる」(大和紡績)ことが重荷となり、事業継続を断念した。

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ホテルニューヒロデン

 広島駅近くのホテルニューヒロデン(広島市)も1月末で閉館し、46年の歴史に幕を下ろす。開業翌年に全線開通した山陽新幹線の利用客などを取り込んできたが、20年4~9月の宿泊売り上げは前年同期から約9割減った。

 日本総合研究所の藤波匠・上席主任研究員は「観光業は時代に即した投資ができていなかった面もある。日本人客の獲得の工夫が必要になるなか、生き残れるホテルの選別が加速する」とみる。





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Author:gogotamu2019
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