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嘘がバレて離党した自民党の松本純衆院議員に“献金”疑惑も 摘発企業から献金84万円(2021年2月1日配信『AERA.com』)

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自民党に離党届を提出した後、取材に応じる(左から)大塚高司、松本純、田野瀬太道の3氏(C)朝日新聞社

「緊急事態宣言中に銀座でこっそり一杯、飲んで、こんな騒動になるとはね。”マツジュン”の嘘のおかげでまた、支持率が下がる」

 こうこぼすのは、自民党幹部の一人。

 緊急事態宣言の中、深夜まで銀座で飲食をしていたことが発覚した自民党の「マツジュン」こと松本純衆院議員(国対委員長代理はすでに辞任)は、2月1日に自民党に離党届を提出。その後、松本氏はクラブ訪問について「1人だったと説明したが、実は後輩議員2人とともに訪問した。事実と違うことを申し上げ、心からおわびしたい」と嘘をついたことを記者団に謝罪した。

 クラブには、松本氏とともに離党届を提出、受理された田野瀬太道文部科学副大臣と大塚高司国対副委員長が同席していた。自民党の二階俊博幹事長は、3人に対して離党勧告を出し、同時に3人からは離党届が提出された。

同じく、銀座で深夜まではしご酒をしていた、公明党の遠山清彦前衆院議員は議員辞職を表明。遠山氏は政治資金収支報告書でキャバクラやスナックの代金を支出していたことも判明し、辞職が決定的となった。

 そこで本誌が松本氏の政治資金収支報告書を調べると、“疑惑の献金”を複数回、受け取っていたことが判明した。

 松本氏の政治資金管理団体「自民党神奈川県第一選挙支部」には、東証一部上場のナイス社(横浜市)から毎年のように献金されていた。調べると、2011年から16年から毎年、それと18年に12万円を7回、計84万円が献金されていた。

 ところが、献金したナイス社は19年5月、横浜地検と証券取引等監視委員会の強制捜査を受けた。そして、同年7月に元会長ら3人が金融商品取引法違反(粉飾決済)の容疑で逮捕されている。

 現在、横浜地裁で審理が行われ、検察側はナイス社元会長らに懲役2年6か月を求刑。ナイス社側 は全面的に否認し、争っている。

 松本氏は粉飾決済が行われたとされる15年以降も3度(36万円)にわたってナイス社から献金を受け取っていた。

 本誌の取材に対し、松本氏の事務所は「粉飾決算が行われた14年にもらった献金12万円は事件が発覚した19年7月に返金している」と回答した。だが、粉飾決算の有価証券報告書を提出したのは15年でそれ以降も松本氏は献金を受領していた。

 松本氏は麻生太郎副総理兼財務相の側近とされ、麻生派の事務局長として派閥を取り仕切っていた。麻生派幹部はこう言う。

「松本氏が多忙な麻生氏に代わって、手堅く派閥をまとめてきた。閣僚経験もあり、官房副長官という要職も務めたことがある松本氏の信頼は派閥で厚かった。それが銀座の飲み歩きと嘘がばれてしまい、『なんだよ、あの人』とすっかり信頼を失っている」

 公明党の遠山氏の議員辞職で松本氏の動向も注目される。

「年が明けて、養鶏疑惑で吉川貴盛元農相が起訴、すでに議員辞職。菅政権はコロナ対応の失敗で支持率が低下する中、松本氏が嘘の説明をしていたことでますます窮地に追い込まれた。離党した議員たちは次の衆院選挙で自民党から出られないので、無所属の出馬となる。かなり厳しい選挙になるだろう」(前出・自民党幹部)

(本誌取材班)
※週刊朝日オンライン限定記事







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