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(論)ごめんね(2021年2月4日配信『佐賀新聞』-「有明抄」)

 めんや野菜をゆでた熱湯を流しに捨てる。むかしの人は、まず水を流して「すみません」と言ってから、ゆで汁をこぼしたという。流しの向こうには、どんな小さな生きものがすんでいるかわからない。「見えないもの」のいのちにも心寄せて頭を下げた

◆そんな文化も、コロナ禍で他人との距離ばかり気にして暮らしていると、どこかいびつになる。レジの順番を譲ってもらったり、日常のちょっとした親切にも、「ありがとう」より「すいません」「ごめんなさい」と言ってしまう。いつくしみとは別の、見えない何かに頭を下げ続けている

◆感染して自宅療養中だった東京都内の女性が先月末、いのちを絶ったという。報道によると、家族にうつしたと悩み、謝罪するような内容の走り書きが残されていた。たまたまウイルスが拡散する経路に選ばれてしまった不幸な人が、周囲に迷惑をかけたと自分を責める。痛ましいというほかない

◆「ごめんねじゃないからね」。集団感染で休園を余儀なくされた鳥栖市の保育所に、園児からこんな手紙が届いたと、きのうの本紙で読んだ。保育士さんたちはきっと、自分のせいでもないのに、子どもたちや保護者に「ごめんね」「すみません」と謝ってばかりだったのだろう

◆人の心が見えにくいいま、誰かを救う言葉はそう、「ごめんね」じゃない。



<コロナで休園>「ごめんねじゃないからね」 園児から先生へ手紙(2021年2月2日配信『佐賀新聞』)

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鳥栖いづみ園に届いた応援の手紙とメッセージ

 新型コロナ感染症のクラスター(感染者集団)が発生し、1月13日から2週間臨時休園した鳥栖市立保育所「鳥栖いづみ園」に園児から応援の手紙が届いた。「せんせいへ いつもあそんでくれてありがとう。 ごめんねじゃないからね」。全園児を対象にPCR検査を行う際、職員が口々に言った「ごめんね」に対する園児からのメッセージで、業務に復帰した職員たちの元気の源になっている。

 手紙は休園中に届き、市の担当者が職員に写真画像を送った。LINE(ライン)で画像を共有した職員たちは「みんな涙、涙だった」といい、「みんなが下を向いていた時期だったので、『がんばらなきゃ』『みんなに会いたいねぇ』と前を向くことができた」とある職員は話す。休園中の対応に追われた市の担当職員も「応援の言葉をいただいた」と奮い立ち、代替保育の準備などを急いだ。

 手紙には、保護者も「毎日の送り迎えで先生方から子どもたちの園での様子を聞くのが私の楽しみでした。またその楽しみが戻るまで、今は子どもたちとゆっくり過ごすことを楽しみたいと思います」とつづり、「今は自分たちのお体優先で」と呼び掛けた。

 また別のメールでは「リスクを負いながら子どもたちの面倒を見てくださるのは、心身ともに大変なことと感じます。医療関係従事者と同様、先生方がいてくださるおかげで私たちも仕事ができる身です」という感謝の言葉も寄せられた。

 いづみ園は1月27日に再開。待機期間を経た職員が順次戻り、来週から全員がそろう。「まだ他の園の応援をいただきながらも元気いっぱい、にぎやかな声が戻ってきた」とある職員。復帰した職員は事務所で“実物”を見つめ、写真を撮るという。



<新型コロナ>クラスター発生で臨時休園していた保育所・鳥栖いづみ園が保育再開(2021年1月28日配信『佐賀新聞』)

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 新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生していた鳥栖市立保育所「鳥栖いづみ園」が27日、保育業務を再開した。自宅待機などで職員がそろっておらず、別の市立保育所から5人程度の応援を受けて対応している。いづみ園を含む市立保育所4園は「可能なら家庭での保育を」と保護者に要請している。

 13日から臨時休園し、職員43人のうち感染が確認された16人以外は全員、濃厚接触者として26日まで保育に従事できなかった。全職員がそろうのは2月8日になる予定。(樋渡光憲)



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