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自民党本部からの1億5千万円が買収の原資 案里元参院議員の会計担当者が供述 検察が調書朗読(2021年2月9日配信『中国新聞』)

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河井克行被告

 2019年7月の参院選広島選挙区の大規模買収事件で、公選法違反罪に問われた河井克行被告(57)=衆院広島3区=の第38回公判が9日、東京地裁であった。検察側が、妻の案里元参院議員(47)の選挙事務所の会計担当者の供述調書を朗読。会計担当者は、自民党本部が河井夫妻側に提供した1億5千万円の一部が、陣営スタッフ3人への運動員買収の原資に充てられたと供述していた。

 会計担当者の供述によると、案里氏の陣営スタッフだった愛知県稲沢市の野々部尚昭市議(50)や元石川県議ら3人が克行被告から受領した約231万円の大半は、自民党本部からの1億5千万円が原資だったという。

 3人は参院選で案里氏を当選させるため、企業回りや有権者への電話作戦を担当。選挙運動はボランティアが原則なのに、報酬を受け取ったとされる。

 1億5千万円の一部は、案里氏の陣営が法定上限の2倍を払った車上運動員への報酬に使われていたことも判明している。

 広島選挙区では改選2議席を巡り、自民党新人の案里氏、同党現職の溝手顕正氏、無所属現職の森本真治氏が激戦を展開。案里氏が初当選し、溝手氏が落選した。自民党は参院選前に河井夫妻側に1億5千万円を提供。溝手氏側に出した額の10倍に相当し、党内からも批判の声が出ているが、党本部は検察当局が関係資料を押収したことなどを理由に、提供の経緯や使途の詳細について十分な説明をしていない。




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