FC2ブログ

記事一覧

<くらしデモクラシー>あいちトリエンナーレ あすから「不自由展」 「政治性」で規制の作品(2019年7月31日配信『東京新聞』)

キャプチャ
「表現の不自由展・その後」で展示される「平和の少女像」2点。ミニチュア(右)は2012年、東京都美術館から撤去された=2015年、実行委員の岡本有佳さん提供

 政治色が強いなどの批判を受け、かつて美術館から撤去されたり公開中止になったりした芸術作品を集めた展覧会「表現の不自由展・その後」が8月1日から、愛知県美術館(名古屋・栄)で始まる。美術評論家や編集者ら有志でつくる実行委員会が2015年に企画し、東京都内のギャラリーで開いた展覧会を受けた。今回は「その後」として、15年以降に規制された作品を加えた。10月14日まで。

 アートの祭典「あいちトリエンナーレ2019」の企画の一つ。さいたま市の公民館だよりに掲載を拒否された俳句「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」や、旧日本軍の慰安婦を象徴する「平和の少女像」など17組の出品が決まった。

 美術界では近年、政治性などを理由に作品の撤去、改変が度々起きている。今回は、それらの経緯の解説と併せて展示し、来場者に「表現の自由」を問いかける。

 少女像は韓国の彫刻家キム・ソギョンさん(54)と夫のキム・ウンソンさん(55)が制作。12年に東京都美術館で展示されたが、来館者の指摘をきっかけに撤去された。2人は「日本をおとしめる意味はなく、平和の象徴として作った。政治と芸術は切り離せない。直接見て、意味を感じて」と話す。

 14年に政治家の靖国神社参拝に対する批判の文書などを貼り、同館に撤去や手直しを求められた造形作家中垣克久さん(75)=岐阜県高山市出身=の作品や、17年に美術家岡本光博さんが沖縄の米軍機墜落を題材に描き、住民の反発で一時公開中止となった風刺画「落米(らくべい)のおそれあり」などもある。

◆美術の論理示せるか
<「情報社会の情念-クリエイティブの条件を問う」などの著書がある美術批評家・黒瀬陽平さんの話> 公立美術館では、ほとんど前例がない美術展。だが規制にもいろんなレベルがあり、すべてを「表現の自由」でくくるのは、危険な面もある。規制された作品を集めただけでは、スキャンダリズムと変わらない。公共施設や公金を投じた事業である以上、市民の疑問やクレームに答える義務が発生する。作者や主催者が美術としての論理や価値をしっかり示すことができれば、成功したと言えるだろう。



表現の不自由展・その後
題字ロゴ(木版):いちむらみさこ
2015年同展ポスターより
A23
この部屋の中は、まるで展覧会の中のもう一つの展覧会のような雰囲気を醸し出しています。
ここに展示されているのは主に、日本で過去に何かしらの理由で展示ができなくなってしまった作品です。その理由は様々ですが、「表現の自由」という言葉をめぐり、単純ではない力学があったことが示されています。
表現の自由とは、民主主義や基本的人権の核心となる概念の一つです。本来は、権力への批判を、いつでも、どこでも、どのような方法でも、自由に行える権利を指します。しかし現代において、その対象は為政者や権力者とは限りません。そのため、表現の自由は無制限に認められるわけではなく、他者の人権を損なう場合は調整が行われます。
私たちは、この展覧会内展覧会で、それぞれの作品が表現する背景にあるものを知ると同時に、これらの作品を「誰が」「どのような基準で」「どのように規制したのか」についても知ることができます。

表現の不自由展・その後

「表現の不自由展」は、日本における「言論と表現の自由」が脅かされているのではないかという強い危機意識から、組織的検閲や忖度によって表現の機会を奪われてしまった作品を集め、2015年に開催された展覧会。「慰安婦」問題、天皇と戦争、植民地支配、憲法9条、政権批判など、近年公共の文化施設で「タブー」とされがちなテーマの作品が、当時いかにして「排除」されたのか、実際に展示不許可になった理由とともに展示した。今回は、「表現の不自由展」で扱った作品の「その後」に加え、2015年以降、新たに公立美術館などで展示不許可になった作品を、同様に不許可になった理由とともに展示する。

主な作品発表・受賞歴
2015 「表現の不自由展」ギャラリー古藤、東京


sakuhin_Main_VA-02.jpg

Webニュース_ガイドマップ_サムネイル





スポンサーサイト



プロフィール

gogotamu2019

Author:gogotamu2019
障害福祉・政治・平和問題の最新ニュース・論説紹介

最新記事

カテゴリ