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永田町の裏を読む;銀座クラブ活動に見る 国民の方を向いていない自民党議員(2021年2月11日配信『日刊ゲンダイ』)

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高野孟ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

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「国民のために」(後方)、はないのか(左から、離党会見をする大塚高司、松本純、田野瀬太道3議員)/(C)日刊ゲンダイ

 自民党の松本純(元国家公安委員長)が後輩の2議員を引き連れて銀座のクラブをハシゴして遊んでいた件で、松尾貴史が毎日新聞の週イチ人気コラム「ちょっと違和感」で、「3議員は『党に迷惑をかけた』と離党はするが『国民に迷惑をかけた』とは思っていないから議員辞職はしない」と指摘したのは、まことに鋭い。

 国会議員は、一般的にいえば主権者たる国民、具体的には自分の選挙区の有権者からの厳粛なる負託を受けて「国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関」(憲法第41条)である国会に送り出され、この国の国家・国民の行く末についての重大な決定に携わる。そのことを思えば、胸が締め付けられるほどの緊張感に襲われるはずだが、実際にはほとんどの与党議員の視線は上目遣いに党執行部の方ばかりを向いている。

 今の与党優位の政治情勢では、党から公認を得て選挙資金を供給されれば、たいていの場合、当選はほぼ確実なので選挙では口から出まかせのようなことを言って有権者をだまくらかしておけばいいのである。

だから、不祥事を起こしても、謝る先は党であって有権者、国民ではない。この勘違いは菅首相において特に顕著で、彼が国会答弁や記者会見で「全く問題ない」「批判は当たらない」「答弁を控えさせていただきます」「仮定の問題には答える必要がない」「先ほど大臣が申し上げた通りです」などの素っ気ないショートフレーズで対話を打ち切るのを得意としているが、これはあらゆる発言の場が国民に対する語りかけの機会であるという自覚がなく、目の前の質問者を何とかはぐらかしてその場を切り抜ければそれでいいのだと思っているからである。

 さらにその背後の心理を推測すると、どうも菅は日本語があまり上手でないというコンプレックスがあるのではないか。彼が銀座3人衆の行状について「あってはならないことで、素直におわびを申し上げる」と述べたのに対し、伊吹文明(元衆院議長)は「『率直におわび』『心からおわび』が正しい日本語だ。美しい日本語を使うように官邸スタッフは原稿作成で注意してもらいたい」と苦言を呈したが、仮にスタッフがいい原稿を作っても読み間違えてしまうのが菅である。




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