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愛知の不正署名、運動事務局が指示か(2021年2月16日配信『共同通信』)

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愛知県の大村秀章知事のリコールを求める署名簿の写し。名前が記載された弥富市議が無断使用だとして告訴した

 愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動を巡る不正署名問題で、名古屋市の広告関連会社が多数のアルバイトを募集し、署名簿に偽の署名を書き込む作業をさせていた疑いがあることが16日、関係者への取材で分かった。

 広告関連会社の幹部は、リコール運動を主導した事務局の指示だったと周囲に説明。問題は、大規模な組織的不正に発展する可能性が出てきた。

 運動事務局の責任者は取材に「指示なんてしていない」と関与を否定。広告関連会社は「担当者が不在でコメントできない」としている。

 リコール運動は、高須クリニックの高須克弥院長が主導。名古屋市の河村たかし市長らが支援した。



愛知県知事リコールの署名偽造、アルバイト動員か 広告下請け会社が求人 佐賀市で作業(2021年2月16日配信『東京新聞』)

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名簿を書き写すアルバイトの関連ウェブサイト。募集内容や勤務条件が載っている=一部画像処理

 愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)に向け、美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長らが同県選挙管理委員会に提出した署名簿に、偽造が疑われる大量の署名が含まれていた問題で、多数のアルバイトが、愛知県民らの名前や住所が書かれた名簿を、リコール活動団体の署名簿に書き写していたことが分かった。名古屋市の広告関連会社の下請け会社が、大手人材紹介会社(本社東京)を通じてアルバイトを募集。佐賀市内の貸会議室で書き写させていた。

 関係者によると、署名簿には、高須院長や活動を支援した河村たかし名古屋市長の写真が載っており、活動団体が利用していた署名簿と同じだった。昨年10月の複数の日に、大勢のアルバイトが1人当たり数時間~十数時間ほど、時給950円で参加した。広告関連会社は、どんな経緯で下請け会社が仕事を受注したか内部調査を進めている。

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 広告関連会社はリコール活動団体に協力を申し出て、活動への参加を呼びかけるはがき配布を、名古屋市内の下請け会社に委託していた。同社の幹部は取材に「全容解明に向けた調査を進めているが、現時点では、弊社が名簿の書き写しに関与した事実はなく、下請け会社が独断で実施した。警察が捜査をするならば、全面的に協力をしたい」と話した。

 大手人材紹介会社は全国展開しており、九州にも営業拠点がある。取材に「発注を受けてアルバイトを募り、紹介しただけだ。業務の詳細は、事前に知る立場になかった。現在、事実関係の確認を進めている」と答えた。

 高須院長らは2019年に愛知県内で開かれた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の展示内容を問題視。実行委員会長だった大村知事のリコールを求め、昨年8月下旬から2カ月間、署名を集めた。県選管に提出した署名は43万5334筆で、住民投票に必要な約86万6000筆に届かなかった。

 その後、勝手に名前を書かれたなどの指摘が相次ぎ、県選管が調査したところ、提出署名の83・2%に当たる36万2187筆が無効と判断された。

 これら無効な署名のうち約90%が複数の同一人物によって書かれたと疑われる署名で、選挙人名簿に登録されていない人の署名も約48%あった。既に死亡している人の名前も書かれていた。



「名簿書き写すだけ」で時給950円、会議室に数十人 バイト男性が証言、愛知県知事のリコール署名偽造(2021年2月16日配信『東京新聞』)

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大村秀章知事のリコールを求める署名用紙

 愛知県の大村秀章知事のリコールに向けた署名集めに関連し、名簿書き写しのアルバイトに参加した福岡県久留米市内の契約社員の男性(50)が本紙の取材に応じた。男性は登録している人材紹介会社から「簡単な軽作業」「名簿を書き写すだけ」との趣旨の電子メールを受け、10月中旬から下旬にかけて佐賀市内の貸会議室で、時給950円で作業をした。500円の交通費も支給された。

 実際のリコール署名集めで使われた用紙には、欄外に、高須クリニックの高須克弥院長と河村たかし名古屋市長の写真が掲載され、署名活動の趣旨が書かれていた。アルバイトに参加した久留米市の男性に記者が用紙を見せ、「この用紙に書き写したのですか」と聞くと、「まさしく、これです」と認めた。

 男性によると、貸会議室は若者から高齢まで男女数十人で満員状態だった。男性が到着すると、作業中は携帯電話をポリ袋にしまって取り出さないようスタッフに指示された。「何かの試験会場のようにみな黙々と机に向かっていた」という。



署名偽造バイト「夢にも」 高須院長は関与否定、名古屋市長も「けしからん」(2021年2月16日配信『東京新聞』)

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署名活動で使われた用紙=一部画像処理

 愛知県の大村秀章知事のリコール(解職請求)運動で提出された署名簿が多数のアルバイトによって不正に書き写されていた問題で、運動を主導した美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が16日、本紙の取材に応じ、「名簿を書き写すアルバイトがあったとは夢にも思わなかった。報道で初めて知った」と自身の関与を否定した。

 本紙の取材によると、名古屋市の広告関連会社の下請け会社が、大手人材紹介会社を通じてアルバイトを募集し、佐賀市内の貸会議室で名簿を書き写させていた。高須院長は「業者を雇って何かをしていたなんて全く知らなかった。なぜ、わざわざ佐賀でやったのか」と語った。

 運動を支援した名古屋市の河村たかし市長は16日、報道陣の取材に「想像の外にあることで、本当に驚いた。けしからんこと。うちの事務所としても独自に調査している」と述べた。




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