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白須賀議員は過去にも“不祥事のオンパレード” 被害にあった女性県議も「決して許されない行為」と怒り(2021年2月18日配信『AERA.com』)

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白須賀貴樹衆院議員

 自民党の白須賀貴樹衆院議員(45)が17日、離党を表明した。発端となったのは、同日に出た週刊文春の記事だ。2月10日の夕方、東京・六本木のホステス宅とみられるマンションから女性を連れ出し、赤坂の高級フレンチレストランに入店。その後、午後8時過ぎに麻布十番の高級会員制ラウンジを訪れ、午後10時まで滞在したという。

 折しも緊急事態宣言下で与党議員4人の銀座クラブ通いが発覚し、綱紀粛正を図っていた真っただ中である。この状況で女性同伴で飲み歩く白須賀氏とは一体どんな人物なのか。過去をたどれば、不祥事のオンパレードだった。

*  *  *

「昔、父親は自宅で歯科医をしていたんだけど、彼(白須賀氏)が20歳くらいのときに亡くなった。それで彼が医院を継いでリニューアルして、一時期は歯科医として勤務していたんです。母親の家系がすごい資産家で、地元では有名ですよ。今でも保育園を手広く経営している。本人(白須賀氏)も金はあり余るほどあるようです」

 白須賀氏が生まれた千葉県流山市の地元住民はこう話す。聞き込みをすると、歯科医時代までの白須賀氏の評判は決して悪くない。

「本当はここ(千葉7区)から出馬したかったようだけど、地元にはすでに比例で国会議員になっていた齋藤健っていう自民党の議員がいたから、党の都合で縁のない13区に行かされたみたい。そこはかわいそうだよね」(別の流山市民)

 白須賀氏は2010年7月に自民党千葉県第13選挙区支部長に就任し、12年の衆院選で初当選を果たした。現在は3期目だが、その政治家人生は「不祥事のオンパレード」と言っても過言ではない。

 記憶に新しいのは、カジノを含む統合型リゾート(IR)事業をめぐる汚職事件だ。

 2020年1月に秋元司衆院議員が中国企業「500ドットコム」社から現金や旅費など計約760万円相当の賄賂を受け取ったとして起訴されたが、白須賀氏も秋元氏とともに、「500」社側が費用負担したといわれる中国への視察旅行に同行。同企業から現金100万円を受領し、同年末に、東京地検が白須賀議員の地元事務所を家宅捜索する事態に発展した。

 この前年には「ポスターひきはがし事件」も起こしていた。19年春の千葉県議選で、候補者だった高橋祐子氏の選挙ポスター120枚をはがしたとして、同年9月に公設秘書ら4人が器物損壊容疑で逮捕(不起訴処分)された。高橋氏は、白須賀氏が支援する保守系の男性候補者と1議席を争っていた。結果、高橋氏が当選し、千葉県議となった。

 被害にあった高橋氏は「あの行為は民主主義の根本である政治活動の妨害であり、到底あってはならないことだ」と今でも憤りを隠さない。

「やられたこと自体はもちろん考えられないことですが、それ以上に、不起訴になったことが驚きでした。秘書も自供してすべて明らかになっているのに、許されてしまうのは大きな問題。『千葉はポスターをはがしても許される』という前例を作ることになってしまう。有権者からも、『前代未聞だ』『あり得ないことだ』と言われます。実力行使でこういうことをやること自体、民主主義に反する、許されざる行為です」

 他にも、文部科学政務官を務めていた19年の1月には、秘書の「当て逃げ事故」も報じられた。千葉県内で対向車と接触し、双方のドアミラーが破損。接触事故を起こしながら立ち去ったとして、運転していた秘書が道路交通法違反の疑いで書類送検された。秘書が運転していた車には白須賀氏も同乗していたが、白須賀氏は「助手席で眠っていて事故に気付かなかった」と釈明している。

 目を覆いたくなるばかりだが、不祥事はこれだけではない。18年3月の「マタハラ発言」も世間の反感を買った。当時の報道によれば、白須賀議員は働き方改革関連法案を議論する党の会議で、自身が運営する保育園で採用した看護師について「雇って1カ月後には実は妊娠して産休に入ると(言ってきた)。人手不足で募集したのに、それは違うだろと言った瞬間に労基に駆け込んだ」と発言。これがマタハラと受け取られかねないと批判を浴びた。

 また保育園を巡っては、民主党(当時)の山尾志桜里衆院議員へのヤジ問題も。16年2月の衆議院予算委員会で、「保育園落ちた日本死ね」のブログを取り上げた山尾議員の質疑に、「誰が書いたんだよ」「匿名だよ、匿名」「うざーい」などとヤジを飛ばしていたと報じられている。

 こうした白須賀氏の素行について、選挙区である千葉13区の県議たちの視線も厳しい。昨年8月、白須賀氏の素行を問題視した13区の県議9人と柏、鎌ケ谷2支部が辞職などを求める嘆願書を県連に提出。翌月に党本部に上申されて判断をあおぐ形となったが、結局、処分は下されていない。

 ある地元県議は、嘆願書を提出した理由を次のように話す。

「有権者の方々に胸を張って『白須賀議員を応援します』とは言えない。そのことが一番の理由です。何か問題を起こしたら、支援を受ける支部や議員に直接出向くのが筋です。しかし、(白須賀氏は)反省の態度や後始末の行動が何もないのです」

 今回の高級ラウンジ訪問については、「夜に出歩いている話はうわさで耳にしてきたが、クラブ通いで何人も離党した後です。さすがにないだろうとは思っていた」と話す。

 もはや地元は冷めきっているという。

「IRにしろ今回の件にしろ、こうした行動が世に出ること自体、地元の人間からしたら恥ずかしいこと。地元有権者の方々も、多くが同じ思いのはず。それでも応援しよう、擁護しようという人はそうそういないでしょう」(同)

 自民党は離党したが、議員辞職はしないという白須賀氏。17日、その理由を記者団にこう語った。

「私の選挙区は、各市の予算がそれほど大きくない。(中略)しっかりと地域の陳情などを含め、自民党の先輩方に土下座してでも私の地元のために、予算を取るために、陳情を受けるために、頑張っていきたい」

 だが、今の白須賀氏に地元を託せる有権者はどれほどいるのだろうか。生まれ故郷である、前出の流山市の住民はこうつぶやく。

「こうなったらもう議員を辞めて、ここで歯医者やれよって」

(取材・文=AERAdot.編集部・飯塚大和、國府田英之)




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