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車いすでも簡単、おしゃれに 長浜の社会福祉士と米原の支援施設連携(2021年2月20日配信『中日新聞』)

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スワリオンを着用する木村さん(右)と礼服を手にする野利田さん(左)と中嶋さん。机の上はスワリオン=米原市宇賀野の湖北みみの里で

 長浜市余呉町の社会福祉士木村寛子さん(45)が、米原市宇賀野の聴覚障害者の就労支援施設・湖北みみの里と連携し、車いす利用者が座ったままでも着られる黒の女性用礼服と、車いす用のおしゃれなスカート風膝掛けを制作した。礼服は貸し出し、膝掛けは「スワリオン」シリーズとして販売する。木村さんは「車いすユーザーも冠婚葬祭に堂々と出席でき、自分らしい服装で外出を楽しめる社会にしたい」と話す。 (川添智史)

 木村さんは昨年3月まで障害者の相談支援施設に勤務し、車いす利用者から「冠婚葬祭で着られる服がない」との相談を度々受けていた。木村さん自身も脳性まひで車いすを使っており、「障害を理由に諦めるのは残念。なんとか工夫したい」と決心。四月に障害者支援団体「マルチスイッチ」を設立し、礼服などの制作に取り掛かった。

 もともとアパレルショップ店員志望だった木村さんはデザインが得意。礼服は高いファッション性を維持しつつ、薄い普段着の上から着られる手軽さにこだわった。ポンチョ風の上着は袖を通さずに済み、腰から下は膝掛け状のスカートで、座ったまま着られる。

 当初は縫製工場が見つからなかったが、服飾加工を手掛ける湖北みみの里の松本正志所長(66)が試みを知り、「障害があっても良い物を作れることを示そう」と声を掛け、2着を制作。

 その後は車いす用のスカート風膝掛け「スワリオン」の構想も始動。通常の膝掛けではコーディネートを楽しみにくいといい、木村さんは「スカートを選ぶ感覚で着られれば楽しいと思った」と振り返る。

 見本となる服がなく、デザインを縫製図面に起こすのは困難だったが、縫製班ベテランの野利田信子さん(65)と中嶋真弓さん(64)が尽力。手話通訳を通じて木村さんと打ち合わせを重ね、2月までに5枚作った。

 いずれも腰近くのひもを車いすに結びつける構造。風でめくり上がらないよう形を工夫しつつ、美しいシルエットに仕上げた。野利田さんと中嶋さんは「着用中も見た目が崩れないよう、生地の折り目などの縫製は独自の工夫をしています」と胸を張る。

 スワリオンは1万円〜1万5千円。軽い素材の夏用膝掛けや外行きの冬用ポンチョ、男性用礼服などの構想もある。(問)マルチスイッチ=080(9306)7227

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