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森騒動で浮き彫りになった女性蔑視と老害…専門家は「スポーツ界定年制」導入を提言(2021年2月24日配信『東スポWeb』)

森喜朗氏の発言は日本スポーツ界の様々な問題を浮き彫りにした

 いったい「森騒動」とは何だったのか――。東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗前会長(83)の女性蔑視発言に端を発した後任問題は、橋本聖子前五輪相(56)が新会長に就くことで決着した。一連の騒動は大きな混乱を招く一方で、日本社会における「性別」や「年齢」など、さまざまな問題点も浮き彫りにした。スポーツ界でトップに立つ人間はどうあるべきなのか、専門家は「定年制」の導入を提言した。

 森氏は今月3日、日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会で「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」などと発言。日本だけでなく世界中から猛烈な批判を浴び、辞任に追い込まれた。後任選びの過程でも“密室人事”が世間の反発を招き、最後は橋本氏の新会長就任でようやく決着した。今回の一連の騒動は、日本社会のさまざまな問題点も浮き彫りにした。

 人権問題やスポーツ史に詳しい早大の川島浩平教授は、騒動の発端となった森氏のコメント全文を確認した上で「会長の立場で話すと批判が出るのは当然のことですよね。女性という属性と話が長いという性質は結び付けられません。それに『わきまえておられる』との表現は、根底で女性が従うことを前提としているように感じました」と指摘する。

 橋本氏の新会長就任には「『是が非でも女性』というよりも多様性の尊重、グローバルスタンダードの中で対応を迫られたということでしょう」と分析する一方で「本来なら老若男女問わずリーダーシップを発揮できる人がトップに立つべきで、菅首相の意向が尊重されたり、森さんと近いのはベストと言っていいのか首をかしげるところもあります」と疑問点も付け加えた。

 また、川島教授は「日本スポーツ界は特に上意下達の傾向がある」とした上で「会社などでは65歳や70歳で引退しないといけませんが、(スポーツ界では)現役として判断や能力が問われるポジションには80歳以上の人は就けないとか、制度があったほうがいいと思うんです。定年制度のない場合が多い海外でもここまで高齢でやることはめったにありませんからね」と提言した。

 今回の騒動で登場したキーマンは森氏、後任候補だった元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏(84)、候補者検討委員会で座長を務めた組織委の御手洗冨士夫名誉会長(85)といずれも“高齢者”だった。川島教授が「(女性蔑視発言は)森さんの周りでまだ残っている価値観だと思います」と言うように、若い世代に比べて古い尺度で物事をとらえる傾向になりがちだ。今後は女性理事の割合だけでなく「定年」についても議論すべきなのかもしれない。

 大会開幕まであと5か月。組織委は五輪・パラリンピックで役目を終えるが、その後もスポーツ界は組織改革を進める必要がありそうだ。




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