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山田内閣広報官の国会招致、総務省と農水省のダブル接待問題で菅政権を見切る声が自民党から続々(2021年2月26日配信『AERA.com』)

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山田真貴子・内閣広報官と記者会見に臨む菅義偉首

菅義偉首相の長男、菅正剛氏の勤務する「東北新社」の総務省接待と農林水産省の接待で混迷を深めている。東北新社から2019年11月の総務審議官当時、7万4千円あまりの豪華接待を受けていた山田真貴子内閣広報官が2月25日、国会招致され、野党から追及を受けた。同僚だった総務省職員がこう言う。

「総務省審議官、内閣広報官と官僚として重要な地位を歩んできた山田氏の処世術を象徴するような国会招致の回答した。謝りながらも大きな問題ではない、菅首相はじめ政治家には影響を及ぼさない優等生の答弁です。都合が悪いと覚えていないと繰り返す。官僚としてあれだけ優秀な人が、7万円もの接待を受け、覚えていないというなら、普段はもっと高い接待を受けているのかと疑う声が省内で出ている。彼女の『飲み会を断らない女』という動画も有名になり、飲み会に行き過ぎじゃないかという声もあります」

 菅首相の長男が接待の席にいて忘れるわけがない、と指摘する声もあるという。

「長男がいなければ接待は受けていないと思います。山田氏は政治家など出世にかかわる人には忠実な人。だから菅首相が機嫌を損ねると、NHKへ圧力電話をかけたりする。野党はもっと厳しい質問をして、証言を引き出すべきだった」(前出の総務省の元同僚)

 山田氏は接待の全般について「覚えていない」と言いながら、菅首相の長男、正剛氏と会話については「していない」と明確に答えている。「覚えていない」はずなのに、なぜ会話がなかったと断言できるのか、不思議でならない。

 一方、菅首相は山田氏を引き続き、内閣広報官として起用し続けるという。

 しかし、2月26日に新型コロナウイルスの緊急事態宣言の一部解除について、菅首相の記者会見が予定されていたが、急きょ中止になった。山田氏は内閣広報官として記者会見での司会進行を担当している。首相会見となれば、テレビなどに映し出される時間も長い。山田氏の疑惑追及の場ともなりかねない。

「国民の自由を制限しかねない、緊急事態宣言を一部で解除するという重要なトピックを記者会見するのは当然のこと。それを中止するのは山田隠しが理由ですよ。司会の山田氏が集中砲火を浴びる可能性があり、菅首相も会見は得意じゃない。ぶら下がりでお茶を濁すということになった」
(官邸関係者)

 国会で追及したある野党議員がこう疑念を明かす。

「最近、テレビ局とか通信会社がこっそり訪ねてきて『うちのことは何も話は出てないですよね、質問で出たりしませんよね』と探りにきた。接待が東北新社だけなんてありえない。総務省は所管する関係先から高額接待を日常的に受けているんじゃないか」

 接待問題は農水省にも飛び火した。本誌でも追及してきた元農水相の吉川貴盛氏が起訴された鶏卵疑惑の贈賄側として起訴されているアキタフーズの秋田善祺氏から接待を受けていたとして農水省幹部が処分されたのだ。

 処分されたのは枝元真徹・事務次官ら6人の幹部職員で減給処分などが発表された。問題の接待は、吉川被告が農水大臣就任間もない2018年10月と退任後2019年9月、東京都内の高級ホテルの和食店で行われた。だが、疑惑の接待は他にもあった。

 本誌が報じたアキタフーズの「黒革の手帖」によれば、19年8月18日の欄には<18:30 吉川(当時は農水相)、河井 (克行元法相)西川(公也元農水相)議員会食(なだ万大座敷)とらや手土産用意¥6000 10名くらい>とある。そこには処分を受けた、幹部の名前がずらりと記されていた。飲食代金は、1人あたり2万円超だ。

「吉川氏の事件に関連することなので、本当ならもっと早く処分すべき話。しかし、マスコミの目が政治家ばかりで、農水省は注目されず、様子見だった。そこへ菅首相の長男接待疑惑で、総務省が注目をされた。次は農水省にくるとあわてて処分を出した。昨日は山田氏の国会招致があり、報道はそちら一色。農水省としては助かったが、官邸からこっぴどく怒られている」(農水省幹部)

週末になると、表情が暗く、口数が少なくなるという菅首相。マスコミで世論調査がある度に支持率が低下。今では大半の世論調査で不支持が支持を上回る“低空飛行”の数字が常態化している。菅首相を担いだ二階派の国会議員がこうこぼす。

「コロナ対応の失敗に、東京オリンピック・パラリンピックの森喜朗元首相の女性蔑視発言と後任をめぐる失態。そこに総務省や農水省の接待問題。とりわけ、菅首相の抜擢人事だった山田氏の接待ダメージは大きい。国会招致は切り抜けたかもしれないが、国民からの信頼という意味では、失墜している。抜擢した菅首相の責任も問われる。もう、菅首相はもたないという声がしきりだ。コロナがある程度、収まれば、菅降ろし、ポスト菅という話になるだろう。うちの派閥も『菅は失敗』という声しきりです」

 3月になれば、予算審議も終わる。4月には自民党が敗色濃厚の衆院補欠選挙と参議院広島選挙区の再選挙が行われる。連敗すれば、政権の座が危うくなる菅首相。菅降ろしの政局が本格化するかもしれない。
(今西憲之)

※週刊朝日オンライン限定記事



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