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熱中症予防 梅雨明け酷暑に十分な警戒を(2019年8月3日配信『読売新聞』ー「社説」)

 梅雨明けとともに、一気に夏本番の暑さとなった。熱中症への十分な警戒が欠かせない。

 全国184地点で35度以上の猛暑日を記録した1日には、4道県で5人が熱中症の疑いで死亡した。

 消防庁によると、7月28日までの1週間に熱中症で救急搬送された人は全国で約5700人で、前の週の約3倍に急増した。このうち半数は高齢者だった。

 お年寄りは、温度の変化やのどの渇きを感じにくく、対応が遅れて熱中症になりやすい。立ちくらみや頭痛などの症状が出る前に、早めの水分補給や、エアコンを使って室温を28度以下に下げることを心がけたい。

 熱中症対策で注目されているのが暑さ指数(WBGT)だ。

 気温のほか、日射量や湿度なども加味して算出するもので、環境省がこれを基に全国各地の危険度をホームページで発表している。最も警戒すべき「危険」レベルでは、外出を避け、涼しい室内にとどまることが求められる。

 日本サッカー協会は、WBGTで最も危険なレベルの時は、試合を始めないといったガイドラインを定めている。

 学校の運動部の活動で、練習を中止するかどうかの判断に役立てられるだろう。各家庭でも、夏休みで外出する時には、WBGTの情報に留意してはどうか。

 来年夏に開かれる東京五輪・パラリンピックでは、熱中症対策が重要課題の一つである。

 気象情報会社が2日朝、ちょうど1年後に行われる女子マラソンのコースを車で移動しながら、5キロ・メートルごとに気温を測定した。軒並み30度を超えたという。

 マラソンは、暑さ対策でスタート時間を午前6時に繰り上げたが、それでも過酷な条件であることが裏付けられたと言える。選手や観客をどう酷暑から守るか、知恵を絞ってもらいたい。

 7月に都内のビーチバレー会場で行われた実証実験では、ミスト噴射機が周囲の暑さを和らげた。来場者には扇子や冷却パック、水で濡ぬらして使用する冷感タオルを配布した。効果を検証し、本番に生かさなければならない。

 高温多湿の日本の夏は、汗が蒸発しにくいため、熱中症にかかるリスクが高まる。慣れていない外国人の予防策も重要になる。

 体調が悪い時の対応や、水分補給を、多言語で呼びかける。屋外での手荷物検査の待ち時間をできるだけ減らす。こうした運営面での工夫を重ねてほしい。



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Author:gogotamu2019
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