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2021年3月3日は第66回「耳の日」

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「耳の日」は、難聴と言語障害をもつ人びとの悩みを少しでも解決したいという、社会福祉への願いから始められたもので、日本耳鼻咽喉科学会の提案により1956(昭和31)年に制定された。

 日本耳鼻咽喉科学会では毎年「耳の日」に、都道府県ごとに、難聴で悩んでいる方々の相談や、一般の人びとにも耳の病気のことや、健康な耳の大切さを知っていただくための活動を行っている。

なお、3月3日は、電話の発明者であり、ろう教育者であったグラハム・ベルの誕生日でもある。

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(Alexander Graham Bell、1847年3月3日 - 1922年8月2日)



聞こえることへの感謝(2021年3月3日配信『佐賀新聞』-「有明抄」)

 きょう3月3日は語呂合わせで「耳の日」。難聴など見た目では気づきにくい聴覚障害への理解を深める日だ

◆ヘレン・ケラー(1880~1968年)は生後19カ月の時、病気で聴覚と視覚を失った。「見えない」「聞こえない」「話せない」の三重苦を克服できたのは家庭教師アン・サリバン先生の教えがあったからだ。サリバン先生はある日、ヘレンの片手に冷たい水を流し、もう片方の手に「water」とつづった。ヘレンは冷たい水に「water」という名前があることに気づく。ヘレンが言葉を覚えた場面として知られる

◆ヘレンは後に発声法を習得し、話せるようになるが、長い間、手のひらに文字を書き合うことでコミュニケーションをとっていた。大学を卒業し、福祉にも貢献した生涯は偉大としか言いようがない

◆電話の発明者として知られ、聴覚障害者への教育家でもあったグラハム・ベル(1847~1922年)はヘレンとサリバン先生をつなぐきっかけをつくっている。「奇跡の人」と呼ばれるヘレンも、偶然のようで必然に思える出会いに支えられた

◆健常、健康な体で生まれることは決して当たり前ではなく、感謝が必要だ。視覚、聴覚が健全でも、見逃したり、聞き逃したりすることは多い。大切なのは耳に目と心を合わせ、「聴く」ことかもしれない。



誰もが生きやすい社会(2021年3月4日配信『南日本新聞』-「南風録」)

 マスクを重ねて着ける人を見掛けるようになった。米疾病対策センター(CDC)が感染症の予防効果にお墨付きを与えたこともあって、バイデン大統領ら要人が二重にしている姿も目にする。

 おしゃれ目的もあるのだろう。派手な色使いや柄もので不織布製を覆っている人もいる。どうせ着けるなら楽しみたい。新型コロナウイルス下の日常に潤いを見いだす工夫にほかならない。

 ただ、近ごろは耳に気の毒な気もしている。寝ているとき以外はひもで引っ張られている。こんなに長時間こき使われることはかつてなかった。耳が悲鳴を上げているかもしれない。

 もちろん、音を捉えるのが本来の役割だ。ヘッドホンやイヤホンが手放せない人も多かろう。スマートフォンなど携帯音楽機器で長時間、大音量で音楽を聴き続け、難聴になる人が増えている。世界保健機関(WHO)は世界の若者の半数に当たる11億人に危険があると警告する。

 きのうは「耳の日」だった。語呂合わせと「3」の字が耳の形に似ていることに由来する。ただ、制定した日本耳鼻咽喉科学会が難聴や言語障害を持つ人の悩みを和らげたいとの願いを込めたと聞けば、意義が深く感じられる。

 マスクで口元の動きが見えず、多くの聴覚障害者が不便を感じるという。困っている人が周りにもいることを心に留めておくことが誰もが生きやすい社会につながる。





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Author:gogotamu2019
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