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菅原一秀前経産相「起訴相当」…「週刊文春」記者が目撃した香典手渡しの“決定的瞬間”(2021年3月12日配信『文春オンライン』)

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閣議で辞表を提出したことを表明し、記者団の質問に答える菅原一秀経産相

 秘書が選挙区内で有権者に香典を渡していた問題で公選法違反容疑で刑事告発され、起訴猶予となった菅原一秀前経済産業相(59)について、東京の検察審査会は「起訴すべきだ」とする「起訴相当」の議決をした。これを受けて東京地検が今後再捜査し、改めて処分を決めることになる。

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公設秘書が香典を手渡す瞬間

 当時、「週刊文春」は菅原氏の一連の疑惑をスクープ。支援者の葬儀で菅原氏の秘書が香典を手渡す“決定的瞬間”を報じた2019年10月25日の記事を再公開する。日付、年齢、肩書きは当時のまま。

◆ ◆ ◆

 10月25日午前、菅原一秀経済産業大臣(57)が辞表を提出した。菅原大臣をめぐっては、地元有権者へのメロンやカニなどの贈答、そして支援者の葬儀に秘書が香典を持参していたことを「週刊文春」が報じていた。

これが実行されれば、まぎれもない公職選挙法違反

 それに先立つ10月17日午後6時過ぎ、「週刊文春」記者は決定的瞬間を目の当たりにした――。

 東京・練馬区にある斎場。隣接する駐車場に1台の軽自動車が到着したのは、その日の夕方5時50分頃だった。運転していたのは、菅原大臣の公設第一秘書・A氏。

「30代後半のA氏は、慶應大経済学部卒のエリート。大学卒業後、菅義偉官房長官の事務所に入所。3年ほど前に菅原事務所の門を叩きました」(後援会関係者)

「週刊文春」取材班は、後援会関係者などから菅原大臣が選挙区内で香典や枕花を贈る“有権者買収”を恒常的に行なっているとの証言を複数得ていた。ただそれだけでは客観的な証拠というには弱い。そこで取材を重ねていたところ、菅原大臣が秘書に対し、10月17日の通夜で香典を渡すよう命じたという情報を入手。もしこれが実行されれば、まぎれもない公職選挙法違反である。

 そして、記者とカメラマンの目の前に現れたのがA氏だった。

慣れた様子で内ポケットから取り出したのは……

 白のワイシャツ姿のA氏は車内でネクタイを締め、黒のジャケットを羽織ると、そのまま斎場に足を踏み入れた。その途中、交通誘導をする地元消防団関係者に対し、A氏はお辞儀を繰り返していた。

「どうもどうも。お久しぶりです」

 周囲にいる参列者は、顔見知りばかりのようだ。その後、A氏は記帳を済ませると踵を返し、数メートル先の受付に歩み寄る。慣れた様子で内ポケットから取り出したのは、香典袋だった。受付に座る関係者は、頭を垂れるA氏に微笑み、それを受け取る。そして、すでに大勢の参列者から受け取った香典袋の束にそれをそっと重ねたのである。

「その瞬間、カメラを持つ手が震え、無我夢中でシャッターを押しました。あの日は、まさに疑惑の渦中。それなのに、こんな露骨に手渡すとは……。受付の関係者はA氏の香典袋をすんなり受け取っていました」(撮影したカメラマン)

「牛丼1丁、本1冊でも良いから地元に金を落とせ」

 A氏が駐車場に戻ってきたのは、約20分後の6時20分。その後、ジャケットを脱ぎ、ネクタイを外すと、ふたたび地元関係者に挨拶して回った。終始、秘書として抜かりのない所作だった。

 その後、A氏が向かった先は、練馬区内の菅原事務所。ふたたび車を走らせ、同区内の牛丼店「すき家」に入店したのは7時半頃のことである。

「牛丼1丁、本1冊でも良いから地元に金を落とせ――」

 そんな菅原氏の教えをA氏は忠実に守ったのか。だが、山盛りの丼をかっ食らうA氏の顔には、積もり積もった疲労の色が浮かんでいた。

 10月24日(木)発売の「週刊文春」では、菅原大臣辞任の決定打となった「有権者買収」疑惑を証言や文書に基づいて詳報している。

「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年10月31日号



元秘書「違法だと思いながらやらされていた」…菅原前経産相に起訴相当(2021年3月13日配信『東京新聞』)

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菅原一秀前経産相と秘書がやりとりしたLINE(ライン)の記録(一部画像処理)

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 市民からなる検察審査会が菅原一秀前経済産業相を「起訴すべきだ」と議決したことについて、菅原氏から指示を受けていたという元秘書は「法に触れる行為をしていた。議決は当然だ」と冷ややかに話した。

 「私たちは違法だと思いながらやらされていた。だから、なぜ検察が不起訴にしたのか疑問だった。今度はちゃんと再捜査してほしい」。菅原氏の元秘書は12日、取材にこう求めた。

 元秘書によると、菅原氏は支援者をA~Cの3段階でランク分け。支援者が亡くなると、秘書にLINEで「香典気をつけて。2万」などと指示し、Aランクの支援者宅には「枕花、大」を届けるよう命じるなどしていたという。

 代理で香典を配ったことがあるという別の元秘書は、「選挙のため以外の何物でもない。検察の不起訴の判断はただされるべきだ」と話した。

 東京地検特捜部は、問題の寄付が27人への30万円相当にとどまるとして起訴猶予としたが、検審は絞り込みすぎだと批判。検審に審査を申し立てた男性の代理人、郷原信郎弁護士は「菅原事務所関係者から収集した証拠では、違法行為の件数も金額も大幅に上回る」と指摘する。

 ある検察幹部は「こちらが寄付と認定している以上、議決は想定の範囲内。ただ、固く絞って認定しただけで、無理に絞り込んだわけではない」と反論。別の幹部は「幅広く再捜査していきたい」と話した。(小沢慧一、三宅千智、山下葉月)





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