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差額を返せばいいのか 高市前総務相らの居直りには唖然(2021年3月13日配信『日刊ゲンダイ』)

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「接待ではない」と強弁

 いったい、どこまで広がるのか。NTTによる“接待汚染”は、底が見えなくなってきた。

 総務省の高級官僚だけでなく、自民党議員も高額接待を受けていたことが明らかになった。過去7年間に総務省の“政務三役”経験者15人が接待を享受していた。

 しかも、社長や会長らNTTトップが直々にもてなしている。許認可権を握る総務大臣、副大臣、政務官をターゲットに、会社を挙げて“政界工作”をしていたのである。

 大臣が“利害関係者”から高額接待を受けていただけでも大問題だが、それ以上に国民は、高市早苗前総務相の居直りに呆れ返っているのではないか。

 高市は、現職の総務大臣だった2019年12月と2020年9月の2回、NTTの迎賓館に招かれ、澤田純社長から1人当たり5万円の高額接待を受けていた。スクープした「週刊文春」によると、メニューは旬のマツタケにアワビ、メインディッシュは牛ヒレ肉だったそうだ。

いったい、どこまで広がるのか。NTTによる“接待汚染”は、底が見えなくなってきた。

 総務省の高級官僚だけでなく、自民党議員も高額接待を受けていたことが明らかになった。過去7年間に総務省の“政務三役”経験者15人が接待を享受していた。

 しかも、社長や会長らNTTトップが直々にもてなしている。許認可権を握る総務大臣、副大臣、政務官をターゲットに、会社を挙げて“政界工作”をしていたのである。

 大臣が“利害関係者”から高額接待を受けていただけでも大問題だが、それ以上に国民は、高市早苗前総務相の居直りに呆れ返っているのではないか。

 高市は、現職の総務大臣だった2019年12月と2020年9月の2回、NTTの迎賓館に招かれ、澤田純社長から1人当たり5万円の高額接待を受けていた。スクープした「週刊文春」によると、メニューは旬のマツタケにアワビ、メインディッシュは牛ヒレ肉だったそうだ。

 ところが、高市は、自分のホームページに「『週刊文春』の記事は悔し過ぎる! 『行政の公正性』に特に注意を払ってきた者として」とのタイトルの一文を載せ、「接待は受けていない」と開き直っているのだ。

<(NTTに)指定された10000円をお支払いするとともに、私費で16500円(3名分)のお土産を持参致しました><会食の席でNTTから許認可等に関する依頼を受けたことは皆無>と潔白を訴え、さらに<大臣も副大臣も「通信事業の許認可に直接関わる」ことなど、ありません><「最終決裁」をするのは大臣や副大臣ではなく、局長です>と、すぐにバレる嘘まで書いているのだ。

 迎賓館に招かれ、高級フレンチをごちそうになりながら「接待ではない」という釈明が通じると本気で思っているのだろうか。1回5万円の高級ディナーを2回もゴチになりながら、よくもまあ「悔しい」などと口にできたものだ。

「高市さんは、1万円を払ったから問題ないと訴えているようですが、たとえ割り勘だろうが、大臣が特定の業者と会食すること自体が問題です。どこが行政の公正性なのでしょうか。懇談なら役所で弁当を食べながらできるでしょう。会食の席で依頼はなかったとも訴えていますが、その場で依頼するバカはいませんよ。もし、こうした子供だましの釈明が通用すると考えているなら、国民をバカにしています」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)

■なぜ、下心あるNTTの高額接待を受けたのか

 どうして、NTTは総務省の政務三役をターゲットに高額接待を繰り返していたのか。狙いがあったのは明らかである。

「週刊文春」によると、政務三役への接待は、2018年から急に増えている。15年から17年の3年間は10回だったのに、18年から20年までの3年間は26回も行われていた。ちょうど18年は、官房長官だった菅首相が、携帯電話料金について「4割下げる余地がある」「競争が働いていない」とぶち上げた時期だ。

 突然、携帯料金の値下げを迫られ、NTTドコモを抱えるNTTグループにも衝撃が走った。少しでも業績へのダメージを小さくしようと政務三役に接近したのだろう。

 この時期、NTTは、菅の側近であり“携帯値下げ”のキーマンだった総務省の谷脇康彦前総務審議官にも接待攻勢をかけている。菅官房長官が“4割値下げ”を打ち出したのが、18年8月21日。谷脇氏をNTTの迎賓館で高額接待したのは、18年9月4日と9月20日である。

 政務三役を高額接待したNTTに下心があったのは、子供にだって分かることだ。

「携帯料金の値下げを迫られたNTTグループは、どんな情報でも欲しかったはずです。たとえ値下げを阻止できなくても、政権の意思が本当に4割値下げなのか、本当は1割なのか、他社より早く入手できれば、かなり有利に働きます。社長、会長が自ら接待したのも、重大事だったからでしょう。高市さんは、大臣が特定業者と会食することの意味が分からなかったのでしょうか。誘いを断るのが当たり前です」(金子勝氏=前出)

 職務権限のある大臣が接待を受け、その場で職務権限に絡む話が出ていれば、請託がなくても単純収賄罪に問われる可能性がある。

 高市は「悔しい」などと、まるで被害者のように振る舞っているが、ちゃんちゃらおかしい。

接待漬けで行政がゆがめられた可能性

 問題は、接待で行政がゆがめられた可能性があることだ。実際、接待が功を奏したのか、その後、NTTの狙い通りに事が進んでいる。

「NTTの悲願は、ドコモの完全子会社化をはじめとしたグループの再統合でした。『携帯料金値下げ』に積極的に応じる一方、そのバーターとしてドコモの完全子会社化の許可を政府に泣きついたのではないか、と疑われています。澤田社長は昨年9月、会見で『ドコモの完全子会社化によって携帯料金値下げ原資が確保できる』と発言。値下げ圧力を完全子会社化に利用した格好です。当然、ライバルのソフトバンクなど通信事業者28社から『公正な競争環境が阻害される』と反対意見が出ました。あまりにNTTグループが巨大になりすぎるからです。でも、官邸からも総務省からもストップがかからず、ドコモを完全子会社化しています」(業界関係者)

 高市が通信行政にどこまで関与したのかは不明だが、ヤバイのは権力の使い方を完全にはき違えていることだ。総務相時代の16年、トンデモ発言をしている。

 衆院予算委で「放送局が政治的な公平性を欠く放送を繰り返し、行政指導しても全く改善されない場合、それに対して何の対応もしないと約束するわけにいかない」と、放送局の「電波停止」の可能性に言及。テレビ局をドーカツしてみせたのだ。政治評論家の森田実氏が言う。

「総務省が所管する放送局に脅しをかけたわけですから、極めて危険な発言でした。権力者が民間を脅すなど、一番やってはいけない行為。高市氏は権力の使い方を間違っています。さらに卑怯なのは、今回の接待問題の弁明を一方的にHPで発信したこと。『問題ない』というのなら会見で何時間かけてでも説明すべきです」

 テレビ局をドーカツする人物が、利害関係者と迎賓館会食をやっていたのだから、あまりにもおぞましい。

■垣間見える政官財の癒着構造

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野田聖子氏も大臣在任中に接待

 ふざけているのは、同じように総務大臣時代に接待を受けていた野田聖子幹事長代行も、「接待ではない」「懇談会だった」と開き直っていることだ。しかも、高市も野田も「差額は返済した」「文句ないだろう」という態度だ。後からカネを払えば、それで済むと思っているのか。

「週刊文春」によれば、判明しているだけでも、この7年間で15人の政務三役経験者がNTTから高額接待を受けていた。

 こうなると、接待攻勢にドップリ漬かっていたのは、総務省の政務三役に限らないのではないか。

 実際、収賄の罪で在宅起訴された吉川貴盛元農相は、大臣在任中に鶏卵大手「アキタフーズ」の前代表から大臣室で現金を受領していた。しかも、総務省同様、複数の農水省幹部もアキタフーズ側から高額接待を受けていた。その結果、アキタフーズに有利になるよう行政がゆがめられた疑いを持たれている。

 どちらも、政官財による典型的な癒着構造である。

「かつて政官財が癒着し、不適切なカネが飛び交っていました。それを是正するため規制が強化されてきましたが、ここへきて以前と同様の“金権政治”が復活している。それは、国会で平気で嘘をつくアベ・スガ政権が8年も続いているからです。トップが腐ると徐々に周囲も腐り、世間の道徳観も薄れていく。すると、大臣室で平気で札束を渡す業者が現れ、黒いと分かっていながらカネを懐に入れる政治家が出てくるのです。いずれ、また同様の問題が起こりますよ」(森田実氏=前出)

 野党は徹底的に追及すべき。高市らの逃げ切りを許してはダメだ。




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