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アクセント位置の変化 「赤とんぼ」「ワカメ」…時代とともに(2021年3月7日配信『毎日新聞』)

キャプチャ
松尾貴史さん作

 私が子供の頃、NHKのアナウンサーは赤とんぼのことを、カタカナ部分にアクセントを置くとすれば「アかとんぼ」と、頭の文字を高く発音する、いわゆる頭高型で読んだり話したりしていた。今ではその言い方をする人は少数派、というよりもほぼいなくなったのではないだろうか。

 童謡の「赤とんぼ」は、作曲者の山田耕筰が、共通語の発音に合わせて「夕焼あけ、小焼けえの、アかとんぼー」という旋律にしたのだという説を子供の頃に聞いたことがあるが、そのときに「なるほど」と思ったのは、頭高型の「アかとんぼ」が耳になじんでいたからだろう。

 余談だが、大正時代に三木露風が作詞をした時には「夕焼け、小焼けの、山の空、負われて見たのは、まぼろしか」という歌詞で始まり、4番に「夕焼け、小焼けの、赤とんぼ、とまつてゐるよ、竿(さお)の先」があり、後に1番に赤とんぼが登場するように改訂されたのだという。どちらにせよ、ここも音階は同じなので、やはり頭高型だ。




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