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「スッキリ」打ち切り危機…アイヌ差別表現問題が収束せず(2021年3月22日配信『日刊ゲンダイ』)

キャプチャ
加藤浩次と水卜麻美アナ

 お笑い芸人の脳みそ夫(41)が、12日放送の「スッキリ」(日本テレビ系)でアイヌ民族に対する不適切な表現を披露した問題の波紋が広がっている。

 脳みそ夫は、おすすめのネット配信番組などを紹介するコーナーで、アイヌ女性のドキュメンタリー作品を紹介した後、「ここで謎かけをひとつ……」として、アイヌ民族に対する不適切なネタを披露した。

■北海道アイヌ協会「強く抗議する」


 放送当日、同局では、夕方の「news every.」で藤井貴彦アナウンサーが謝罪したが、翌13日、北海道アイヌ協会は理事会を開き、大川勝理事長は取材に対し「はらわたが煮えくり返るような気持ちで残念という他ない」と激怒。何らかの形で日本テレビに対応を求めていく方針を明らかにした。

 14日には、脳みそ夫が「勉強不足だった」と手書きの謝罪文をツイッターで公開。所属事務所タイタンの太田光代社長も「重大な問題と考えております」として、事務所としても誠心誠意対応していくと表明した。

 週明け15日放送の「スッキリ」では、番組冒頭で水ト麻美アナ(33)が謝罪と再発防止を説明。メインMCを務める極楽とんぼの加藤浩次(51)も、「北海道出身でありながら、オンエアがあったときに即座に対応できなかったことをお詫びしたい」と謝罪した。さる日テレ関係者はこう話す。

「アイヌの人々を苦しめてきた侮蔑的な表現を、ネタとして使ってしまったことは無知では済まされない。日テレでは、この時点で社内で対応が緊急協議されていましたが、それが16日の加藤官房長官の発言でフェーズが変わりました」

 16日午後、北海道アイヌ協会の大川理事長は総理官邸を訪れ、加藤官房長官に日本テレビに厳重に抗議したことを説明。加藤官房長官は、政府としても再発防止に向けた対策を検討する方針を伝え、同日午後の記者会見でそれを明らかにした。

 これを受け、日本テレビホールディングスの大久保好男会長は、18日の日本民間放送連盟の定例会長会見で、謝罪と再発防止を伝えた。さらに19日には、鈴木直道知事と北海道アイヌ協会が「極めて遺憾で、強く抗議する」とする共同メッセージを発表した。

担当プロデューサーは更迭か

 一方、16日配信の「週刊女性プライム」では、担当のOプロデューサーが事実上更迭されたこと、そして生放送ではなかったにもかかわらず、なぜこうしたネタがチェックをスルーしてオンエアされてしまったかを報じている。それによれば、事前にチェックを怠り、必要に応じて放送内容を審査する「考査部」にも回していなかったとされている。

「次回の小杉(善信)社長の定例記者会見でも謝罪する予定です。しかし先方の怒りは一向に治まらず、現在、謝罪がまったく受け入れられない状態です。さらにBPO入りも確実でしょう。このまま事態が収束しない場合、『スッキリ』の打ち切りもあり得る。10月にリニューアルというのも現実味を帯びてきます。さらに最悪、小杉社長の立場さえ危うくなる可能性もあります」(前出の日テレ関係者)

 吉本興業との「エージェント契約」打ち切りに揺れる極楽・加藤にとっては、またひとつ大きな試練に直面した格好だが、「スッキリ」打ち切りも現実味を帯びてきた。

【アイヌの人たちの理解促進に向けた北海道・北海道アイヌ協会共同メッセージ】

 アイヌの人たちは、日本列島北部周辺・北海道の先住民族です。

 アイヌの人たちが置かれている状況や近年における先住民族をめぐる国際情勢に鑑み、アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律が令和元年5月に施行され、令和2年7月には、アイヌ文化の復興・発展のための拠点となるナショナルセンター「民族共生象徴空間(ウポポイ)」が、白老町に開設されました。

 こうした中、全国的なテレビ放送番組で、アイヌの人たちの尊厳を著しく傷つける侮蔑的な表現があったことは、アイヌ政策を推進している北海道及び北海道アイヌ協会として極めて遺憾であることから、強く抗議し、原因究明と再発防止、正しい理解の促進に向けた取組を求めています。

 現在においても、アイヌの人たちは、いわれのない偏見や差別、心ない誹謗中傷やいじめなどにより、心を痛め、傷つき、悲しんでいます。

 このような差別やいじめなど、心ない行為は決してあってはならず、アイヌの人たちに対して、アイヌであることを理由に差別することやその他権利利益を侵害する行為をしてはならないと法律で定められています。

 このようなことが二度と起こることがないよう、公共性を重んじ基本的人権を尊重することが求められるメディア関係者の皆様はもとより、道民や全国の皆様におかれましても、アイヌの人たちが苦難を乗り越え歩んできたこれまでの歴史や心血を注ぎ受け継いできた独自の文化などについて思いを寄せて、正しい理解を深めていただくことが不可欠です。

 道及び北海道アイヌ協会におきましては、関係機関と連携・協力し、アイヌの人たちが民族としての誇りを持って生活ができ、その誇りが尊重される共生社会の実現に向けて、理解の促進をはじめ、アイヌ政策の一層の推進を図ってまいりますので、国民一人ひとりに関わることとして、皆様のご理解をお願いします。

令和3年(2021年)3月19日
北海道知事 鈴木直道
公益社団法人北海道アイヌ協会理事長 大川勝





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Author:gogotamu2019
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