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河井克行被告、自民幹部と辞職時期を調整? 4月補選回避か(2021年3月23日配信『毎日新聞』)

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東京地裁に入る河井克行被告=東京都千代田区で2021年3月23日午前9時21分(代表撮影)

 2019年参院選の大規模買収事件で公職選挙法違反に問われ、公判で無罪を訴えていた元法相で衆院議員、河井克行被告(58)=衆院広島3区、自民党を離党=は23日、一転して選挙買収を認め、議員辞職を表明した。辞職に伴う補選は行われず次期衆院選に吸収される、与党にとっては望ましいタイミングとなった。野党は幕引きを許さないとして、自民党から河井夫妻側に提供された1億5000万円の使途などの疑惑追及を続ける構えだ。

 自民党の佐藤勉総務会長が記者会見で党への影響について「全くないとは言えない」と言及。公明党の山口那津男代表は「議員辞職はむしろ遅いぐらいで当然のこと。大きな政治不信を招いた責任を自らしっかり受け止めてもらいたい」と記者団に述べ、克行議員を突き放した。

 関係者によると、自民党幹部は克行議員が保釈された今月3日以降、克行議員側と随時連絡を取っていたという。克行議員は18日までに辞職の意向を周囲に伝達した。辞職時期を、与党側と調整したうえで決めた可能性がある。

 克行議員が3月15日までに辞職していた場合、公職選挙法の規定に基づき、4月25日投開票で、広島3区補選が行われる予定だったためだ。妻の案里元参院議員の有罪判決確定に伴う参院広島選挙区再選挙など、衆参3選挙と同日選となる。

 この3選挙は衆院選の前哨戦にも位置づけられる菅義偉内閣にとって初の国政選挙だ。うち衆院北海道2区補選は、収賄罪で在宅起訴された吉川貴盛元農相(自民離党)の議員辞職に伴うもので、自民党は候補者擁立を断念。参院長野選挙区補選も立憲民主党の支持基盤が厚く、与党は厳しい情勢とみている。「ただでさえ大変なのに広島3区補選まで抱えたくない」(自民党の閣僚経験者)のが本音だった。

 衆院広島3区に関しては、自民、公明両党が候補者調整に手間取り、公明党の斉藤鉄夫副代表を与党候補に正式決定したのは今月1日。斉藤氏は衆院比例中国ブロックからのくら替えで、4月補選になると準備が大幅に不足することもあり、与党側は懸念していた。

 克行議員は初公判から無罪を訴えており、自民党内には「このまま任期満了まで議員を続けるのでは」(中堅)との見方もあった。辞職表明を受け、自民党ベテランは「早めに辞めて、少しでも判決に向けた印象を良くしようとしたのではないか」と推察した。【野間口陽、飼手勇介、遠藤修平】




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