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【全文】金曜の官邸前デモ、9年半を経て活動休止 首都圏反原発連合がステートメント(2021年3月26日配信『東京新聞』)

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首相官邸前の道路を埋め尽くし原発再稼働反対を訴える人たち=2012年6月

 福島第一原発事故後、約9年半にわたり、脱原発を訴えて毎週金曜夜に開催されてきた首相官邸前デモは、26日で休止する。主催する「首都圏反原発連合」は25日付で、活動休止にあたってのステートメントを発表した。全文は以下の通り。最後の抗議活動は、26日午後6時30分ー午後8時に行われる。ライブ配信もある。

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◆首都圏反原発連合・活動休止にあたり

 首都圏反原発連合(反原連)は、2021年3月末をもって活動を休止いたします。活動休止時期については数年前から検討してきましたが、2019年秋に活動休止の日時とその半年前にアナウンスすることを内部決定いたしました。会議での議決に従い計画的に進めたところ、コロナ災害下での活動休止アナウンスとなったため、いくつかの報道で「コロナで活動休止に追い込まれた」などの記載がありましたが、それらは誤報であり、コロナ災害と活動休止の因果関係はまったくないことを、まずはお断りさせていただきます。むしろ、予想だにしなかった状況下で、最後の1年間を思うように活動できなかったことが悔やまれます。

 「解散」ではなく「活動休止」であることも、改めてお伝えいたします。休止する活動は、主軸として取り組んできた『再稼働反対!首相官邸前抗議』(以下、金曜官邸前抗議)や、年に数回開催してきた週末の国会前集会、リーフレットや『NO NUKES PRESS』の発行などです。今後は運営用のグループウェアは温存し、TwitterなどSNSなどでの発信、昨年秋から始めた『MCAN podcast』などは継続し、これまでの活動や運営などの記録集の編纂を始める予定です。原発問題で大きな動きがある場合、何らかの呼びかけをする可能性も視野に入れ、エネルギー政策が原発ゼロに転換するまで解散はしない所存です。

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首相官邸前での脱原発デモで掲げられたメッセージ=2013年11月

 2011年の3.11東日本大震災により引き起こされた東京電力・福島第一原発事故を契機に結成した反原連は、約9年半ものあいだたゆまずに活動を続けてまいりました。金曜官邸前抗議は9年間ほぼ毎週開催し、その回数は400回となりました。その間、行先の決まらない核のゴミをこれ以上増やさないため、原発事故の再発をさせないために即時ゼロを訴え続けました。廃炉には30年以上もの年月が必要であることからも、一刻も早く作業を開始しなければ、原発の電力の恩恵を受けていない次世代に後始末をさせることになります。原発をなくすことは私たち大人の責任範囲であることを胸に、メンバー一同活動してまいりました。

 国のエネルギー政策の転換を待たずに活動を休止することは悔いが残るいっぽうで、最近の世論調査でも76%の人々が原発ゼロを望んでいるという結果がでたことでもわかるように、原発事故から10年経っても、脱原発の圧倒的な国民世論は変わっていないことを心強く思います。事故を経て、それまで原発に関心をもたなかった多くの人々がその危険性に気づくという、意識のパラダイムシフトを果たしたにも関わらず、第二次安倍政権以降、原発推進に転じたことは、社会の変化の速度に比べ政治の歩みが遅いということが可視化された事象と言えます。あるいは、間接民主制が正常に機能していないとも言えます。

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国会議事堂に向かって原発再稼働反対を訴える人たち=2015年1月

 3.11福島原発事故の後、海外では脱原発への舵をきる国もあり、再生可能エネルギーが主流になってきています。また、原発産業は経済的にも立ち行かないことも周知されています。そのような中でもはや原発を維持する理由はなく、待たれるのは原発ゼロの政治決断だけという状況です。政府は一刻も早く全ての原発を禁止し、廃炉について早急に取り組まなければいけません。また、カーボンニュートラルのためにCO2をださない原発を重用しようという論調もありますが、原発ゼロを最優先にし、しばらくは火力で代替えしながら、急ピッチで再エネ100%を実現するべく努力をすることが、現実的ではないでしょうか。

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首相官邸前で脱原発のメッセージを掲げて抗議活動に参加する人たち=2017年2月

 最後に、活動休止にあたり、賛同し参加くださった皆さま、ドネーションにご協力くださった皆さま、全国で連帯して金曜行動を実施されてきた皆さま、言論の場などでサポートくださった有識者の皆さま、ともに歩んでくださった国会議員の皆さま、応援し手伝ってくださった皆さま、関わってくださった全ての皆さまに、加えて、官邸前・国会前の現場で対応いただいた歴代の麹町署警備課長や署員の皆さまに、心よりの感謝の意を表します。これからも脱原発を希求する全国、そして世界中の人々と志を同じくし、21世紀にふさわしいエネルギー政策である原発ゼロ、再エネ100%の実現に向け、尽くしていく所存です。

 2021年3月25日
 首都圏反原発連合 Metropolitan Coalition Against Nukes



「今、動かないと」「来ずにいられなかった」写真と参加者の言葉で振り返る脱原発デモ(2021年3月7日配信『東京新聞』)

 首相官邸前で続いた脱原発デモを写真と参加者の言葉で振り返る。

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首相官邸前の道路を埋め尽くし原発再稼働反対を訴える人たち。右上は国会議事堂 =2012年6月29日

【2012年6月29日】
 デモに参加するのは悪いことと思っていた。でも、原発事故後、無関心だったから政治家が好き放題だったと知り、悔い改めた。

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国会議事堂前で脱原発を訴える人たち =12年7月29日

【2012年7月29日】
 30年前から反原発の声をあげてきた人がいるのに、私は何もしてこなかった。今、動かないといけない。

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原発再稼働に反対し、国会前でスピーチする菅直人元首相=2015年9月22日

【2015年9月22日】
 原発事故に巻き込まれるのは私たちの日常だ。

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原発再稼働に反対を訴える人たち =2015年11月6日

【2015年11月6日】
 事故の危険がある原発は日本最大の環境汚染だ。

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国会前で原発再稼働反対を訴える人たち=2016年3月11日

【2016年3月11日】
 事故があったのに一貫して再稼働を進めようとする安倍政権への怒りから、ここに来ずにはいられなかった。

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国会前で行われた「脱原発」集会で参加者が持参した願いが書かれた短冊=2017年7月7日

【2017年7月7日】
 ここは事故を忘れないための場所。原発はいらないと意思を示せる場所なんです。

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原発ゼロを訴え、声を上げる参加者ら=2019年3月10日

【2019年3月10日】
集会に来なくても、思いを持っている人は多い。脱原発の力は落ちていない。



「反原発の思いは絶やさない」福島原発事故から10年、最後の国会前デモで決意新た(2021年3月7日配信『東京新聞』)

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 東京電力福島第一原発事故から10年を前に、国会前で反原発を訴える人たち=7日午後、東京・永田町で(沢田将人撮影)

 「福島の事故を忘れない」。東京電力福島第一原発事故から10年となるのを前に、国会周辺で7日、脱原発を訴える集会があった。事故翌年から、金曜日の首相官邸前デモなどを主催してきた首都圏反原発連合が3月末で活動を休止するため、今回が最後の大規模な集会となった。国会正門前には数百人がかけつけた。「集会やデモがなくなっても反原発の思いは絶やさない」と、参加者は決意を新たにした。(山下葉月、小野沢健太)

 曇り空の下、参加者は太鼓の音を鳴らしながらリズムを刻み、「すべての原発再稼働反対」「原発ゼロをさっさと決めろ」とシュプレヒコールをあげた。

 ヘアメーキャップアーティストのむとうちづるさん(63)=東京都狛江市=は、金曜日の首相官邸前デモが始まった2012年から約10年間で350回以上、官邸周辺に足を運んできた。「誰かが『原発はダメ』と言わないと何も変わらない」との思いからだ。

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国会前で反原発を訴えるむとうちづるさん。10年間、350回以上デモに足を運んだ

 一時は約20万人が集まったが、最近は30人も満たない時もあったという。むとうさんは「声を届ける場を作ってくれたことに感謝している。今後は自分たちのSNSで反原発を発信する」と力を込めた。

 練馬区の会社員聖生(せいりゅう)和音(かずと)さん(23)は「最後と聞いて参加した。デモは人々の声を可視化する場で、なるべく続いてほしかった」と残念そう。千葉県大網白里市の無職伊藤金治郎さん(75)は「生きている限り、地元で反原発を訴えます」と話した。

 首都圏反原発連合は、参加人数の減少や資金難などから活動休止を決定。解散はせず「原発政策に動きがあったときなどにアクションを起こせるようにしたい」としている。

 中心メンバー、ミサオ・レッドウルフさんは「10年がたっても福島第一原発の事故収束すら進まないのに、いまだに原発を推進しようとしている政府の姿勢が恥ずかしい」と批判。「活動休止することは心残りだが、今後も声を上げたい」と話した。
 
 金曜日の官邸前デモは3月中は続けるという。




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