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歌は世につれ、世は歌につれ(2021年3月31日配信『新潟日報』-「日報抄」)

 歌は世につれ、世は歌につれ。往年の名口上を思い出す番組が先日、民放BS12で放送された。音楽評論家のスージー鈴木さんとタレントのマキタスポーツさんの「ザ・カセットテープ・ミュージック」だ



▼「歌謡曲における女性像の変容と変遷」と題し、トークが進んだ。奥村チヨさんの「恋の奴隷」(1969年)は男性に従属的な女性を、北原ミレイさんの「ざんげの値打ちもない」(70年)は男性に身をささげた末の悲劇を歌った。現代の価値観とは異なる女性の姿に、出演者は驚いた様子だった

▼転機となった曲として紹介されたのは、尾崎紀世彦さんの「また逢う日まで」(71年)。別れを決めた2人は暮らしていた部屋のドアを一緒に閉め、表札の名前を消す。歌詞から浮かぶのは男女の対等な関係だ



▼時代は進む。女性版「関白宣言」といえる平松愛理(ひらまつ えり)さんの「部屋とYシャツと私」(92年)や広瀬香美(ひろせ こうみ)さんの「ロマンスの神様」(93年)に至ると、女性はしなやかな強さを身に付けた





▼流行歌だからインパクトも重要だろう。ただヒットの裏には、その世界観に共感する大衆の支持があったのは間違いない。パートナーの理想像や、人々が結婚に求めるものは変化し続けている

▼札幌地裁は、現行法が同性婚を認めていないことは「法の下の平等に反する」として、初の「違憲」判断を示した。同性のカップルを法的にどう扱うか。国民と立法機関は、真摯(しんし)な議論を求められている。地裁の判断はそのイントロだっただろうか。




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