FC2ブログ

記事一覧

河村名古屋市長に新たな“刺客”で四面楚歌 愛知県知事リコール署名偽造で仲間割れ(2021年3月31日配信『AERA.com』)

キャプチャ
大村秀章知事と河村たかし市長

 任期満了に伴う4月25日投開票の市長選に出馬する名古屋市の河村たかし市長(72)。4期目の当選に暗雲が立ち込めている。

 4月11日からスタートする市長選には河村氏のほか、同市議で横井利明氏(59)と市民団体役員の尾形慶子氏(63)が既に立候補を表明しているが、そこへ新たな“刺客“が名乗りを上げた。

 愛知県の大村秀章知事のリコール署名問題で、河村氏とタッグを組み、事務局長を務めた田中孝博元県議(59)。愛知県警が捜査しているリコール署名問題で「偽造署名の主犯」疑惑が浮上している人物だ。田中氏は河村氏が率いる「減税日本」所属だった。

 市長選の構図は「河村VS反河村」から「河村VS反河村+田中氏」と構図が変わりつつあるのだ。

 昨年、実施された「あいちトリエンナーレ」での展示内容をきっかけにした愛知県の大村知事へのリコール署名活動は、河村氏の呼びかけで「高須クリニック」会長の高須克弥氏が代表に就任。田中氏は事務局長についた。だが、署名集めは必要数に達せず、不成功となった。

 さらに今年2月に佐賀県でアルバイトを動員し「偽造署名」を集めた疑惑が発覚。愛知県警が地方自治法違反でリコール署名の事務所などを家宅捜索している。

 河村氏は偽造署名などの問題で、田中氏に対して「公開質問状」を送付。田中氏は昨日3月30日、リコール署名の収支報告書を愛知県に提出し、記者会見に応じた。

「偽造署名の対価で業者に払った支出は一銭もありません」

 田中氏はこう疑惑を否定。

 そして名古屋市長選挙への「支援があれば、出馬も考える」と訴えたのだ。

 過去3度の選挙では、ダブルスコアに近い差をつけて、圧勝してきた河村氏。自転車に乗って市民に呼び掛ける河村氏独特のスタイルで「選挙の河村」と言われるほど、名前が浸透している。

 一方、横井氏は市議会で河村市政批判の急先鋒で存在感を見せている。今回の市長選では「全ての市民に1人2万円の商品券を配布」を公約として打ち出した。

 また、市長給与を「年800万円」に下げている河村氏に対抗し、横井氏は「年544万円」まで引き下げると主張している。

 自民党が先週末に実施した世論調査の数字では、僅差だが、河村氏が横井氏にリードされていた。一方、マスコミの世論調査では河村氏が横井氏をリードも数ポイント差で大接戦になっている。

 そこへ田中氏の出馬を匂わせる発言で、河村氏は過去にない、厳しい選挙戦を強いられている。横井氏支援の自民党の名古屋市議はこう情勢を分析する。

「田中氏が出馬すれば、河村氏との仲間割れということでしょう。そんなイメージがより浸透して批判票につながる。こちらは有利になるんじゃないか」

 また「反河村」を合言葉に、自民党を離党した横井氏を公明党、立憲民主党、国民民主党が「推薦」。そして共産党も「自主支援」と打ち出した。

 河村か、反河村か、どちらかを迫るものだ。立憲民主党の市議はこう話す。

「自民党と一緒になって疑問と言われるが、まず河村市政を終わらせることが一番。そのためには、モンスター、河村氏を倒すこと。やむを得ない」

 河村氏の率いる地域政党「減税日本」の市議はこう危機感を訴える。

「横井氏の政策、2万円の商品券はコロナ禍もあってありがたいとの声をよく聞く。わかりやすい、市民目線の市政が売り物だった、河村氏のお株を奪われた格好。そこに、リコール署名の疑惑が重なってしまい、よりキツイ状況。こんな厳しい市長選はかつてなかった。田中氏は県議時代、大村氏の会派にいた。出馬を匂わせた発言については、河村氏と対立する大村氏の影もあるのではないか…」

 そこで本誌は河村氏を直撃。不満げにこう主張した。

「まず、田中氏はリコール署名の偽造署名の真相解明や集めたお金の会計報告をきちんとやるべきですよ。このままでは、ワシや高須先生、リコール署名を手伝っていただいた人、みんな疑われてしまう。それなのに田中氏が市長選挙に出馬なんて、理解ができません」

 厳しい選挙戦についてはこう続けた。

「リコール署名の会計が不透明なので、ワシがカネをもらったなんて、ひどいデマのような話がまわっている。ただ、田中氏と仲間割れとか、ケンカをしとるんではないですよ。情報公開をしてくれということだわ。選挙はいつも厳しいですよ、今回だけではありません。確かに、リコール署名の問題は選挙戦にはプラスにはならん。けど、それを必ず跳ね返して、勝利が掴めるようにしっかりやります。総理を狙うと公言しているわけですから、市長選で負けるわけにはいかない」

 4月25日の投開票に向けて、熾烈な戦いが続く。

(今西憲之)

※週刊朝日オンライン限定記事




スポンサーサイト



プロフィール

gogotamu2019

Author:gogotamu2019
障害福祉・政治・平和問題の最新ニュース・論説紹介

最新記事

カテゴリ