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感染再拡大の東京にはびこる“隠れ変異株”…実態は現状の6倍!(2021年3月31日配信『日刊ゲンダイ』)

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掴み切れない”隠れ変異種”が野放し…(小池百合子都知事=左)

「(感染が)拡大傾向にあることは明らか」――。東京都の小池知事は30日、新型コロナウイルス感染の第4波に入ったかどうかを記者に問われ、こう答えた。緊急事態宣言の全面解除から、わずか10日足らずで感染再拡大。懸念材料は“隠れ感染者”と“隠れ変異株”だ。

 ◇  ◇  ◇

 30日の都内の新規感染者数は364人。11日連続で前週の同じ曜日を上回った。7日間平均が前週比増の傾向は実に18日間も続いている。

 小池知事は感染拡大に関し、「現状については毎日、分析している」と強がったが、どうにも疑わしい。厚労省が発表した抗体保有率から、大量の“隠れ感染者”の存在が浮かび上がるからだ。

■13万人超が無自覚感染の可能性


 厚労省は昨年12月14~26日、東京、大阪、愛知、宮城、福岡の5都府県で、同意を得た住民の抗体検査を実施。30日、抗体保有率の確定値を発表した。3399人が検査に応じた東京は、1.35%だった。

昨年12月26日時点の都内の累計感染者数は5万5930人。人口比に換算すると0.4%だ。実際の感染者が人口の0.4%なのに、抗体保有率の方が1ポイント近く高い。

 この差を単純計算で人口に当てはめると、13万2620人にも上る。つまり、13万人超が感染の自覚もないままに過ごしていた恐れがあるのだ。

 無自覚の“隠れ感染者”に加え、厄介なのが変異株である。

 都は「健康安全研究センター」(健安研)と民間検査会社で変異株のスクリーニング検査を手掛けている。

 都内で確認された変異株は30日までに計48件。新規感染者数に比べ、圧倒的に少ない。都内の変異株の少なさはむしろ、実態をちゃんと把握できているのかと不安に拍車をかける。

 小池知事は検査率について「4月上旬に25%、早期に40%」との目標を掲げるが、現状(3月1~28日)は12.8%にとどまる。変異株感染者が見逃されているリスクは否めない。

 変異株は今月に入ってから毎週確認されており、28日までの陽性率は2.63%だ。この数字を基に、1~28日の新型コロナ感染者を全数検査(100%)した場合の変異株の確認件数を計算すると、218件に上る。同期間に確認されたのは36件だから、約6倍もの開きがあるのだ。

 検査率40%と25%の場合では、確認件数は、それぞれ87件(40%)と54件(25%)だ。これらも実数とは2.4倍、1.5倍の差がある。早急に検査率を引き上げないと、掴み切れない“隠れ変異株”の野放しが続いてしまう。西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。

「都内の感染増は、変異株によるものでしょう。変異株が東京だけ少ないはずがない。きちんと調べられていないのに、小池知事は『ウイルスの好物は心のスキ』などと、都民に責任を転嫁しています。もちろんウイルスは心のスキを狙わないし、こんなスローガンが出てくること自体、小池知事は『打つ手なし』ということでしょう」

 第4波の一番の懸念は、無策の都知事かもしれない。




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