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大阪「マスク会食」の義務化も検討 どうすれば? 懸念の声も(2021年4月1日配信『NHKニュース』)

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「マスクをしない人を入場禁止にしたり、退室をさせたりする義務が生じると思っている」

新型コロナウイルスの感染が再拡大している大阪府。

3月31日夕方に対策本部会議を開いたうえで、緊急事態宣言が出されていなくても集中的な対策を可能にする「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請しました。

吉村知事は、食事中に食べ物や飲み物を口に運ぶとき以外はなるべくマスクを着用するいわゆる「マスク会食」を義務化したいと訴えていますが、どうすればいいのでしょうか。飲食業界では模索が始まっています。

一方、感染症に詳しい専門家は「食事中のマスクはやらないよりやったほうがいいと思うが、しかし、みんながマスク会食で繰り出したらいいんだということになると話が全然違ってくる」と話し、誤ったメッセージにならないか懸念を示しています。

「まん延防止等重点措置」の適用を要請

3月31日に確認された大阪の新型コロナウイルスの新規感染者数は599人、2日連続で東京を上回り、全国で最も多くなりました。感染者が再び急増しています。

大阪府は31日夕方、対策本部会議を開き、「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請することを決め、31日夜に正式に要請しました。

政府は4月1日にも対策本部を開き、府の要請を踏まえて適用を決定する方向で調整に入りました。重点措置が適用されるのは今回が初めてです。

吉村知事「マスク会食」の義務化も検討

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府では遅くとも来月5日から3週間程度の期間で集中的な措置を講じたい考えで、重点措置が適用された場合は、感染が急拡大している大阪市を対象地域としたうえで、市内の飲食店などに対し営業時間の短縮要請を1時間早め、夜8時までとするよう改めて要請する方針です。

吉村知事は、会食の際のマスク着用の義務化について「事業者に対してお願いすることになると思う。事業者には命令ができるので、それに従わなかったら罰則である過料の対象となる。マスクをしない人を入場禁止にしたり、退室をさせたりする義務が生じると思っている」と述べました。

マスク会食 街の人の受け止めは…

たこ焼きやお好み焼き、串カツなどソースを使った食べ物が多い大阪。つけたり外したりしながら、食べるとマスクが汚れてしまいそうな気もしますが…。

街の人に「マスク会食」について尋ねてみました。

「面倒というよりも、果たして効果があるか疑問なところもありますね」

「そういう呼びかけがあるなら、応じるしかないのかなという感じです。これで感染が防げるのであれば全然いいのかなと思います」

意見は分かれているようです。

マウスシールドでどう変わる? スパコン分析では

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いわゆるマスク会食の効果については、神戸市にある理化学研究所の研究チームがスーパーコンピューター「富岳」を使った分析を行いました。

4人がけのテーブルで食事をしながらの会話を想定し、▽マスクを外して何もしなかった場合と、▽マウスシールドをした場合を比較しました。シミュレーションでつけたのはマスクではなく、マウスシールドです。

マウスシールドをした場合は、飛まつの20%がマウスシールドに付着します。

さらに飛まつが前方ではなく、上に向かって漂っていくことが分かりました。

研究チームはマウスシールドやマスクをすることは効果が高く、紙を口にあてるだけでも効果があるとしています。


マスク会食 呼びかける店は

大阪ではすでにマスク会食を実践しているところもあります。

大阪・西区にあるイタリア料理店では、3月中旬から食事の前後や席を立つ時だけでなく、食事の最中にもマスクを着けるよう客に呼びかけています。

ランチに来たサラリーマンなど、4割程度の客が呼びかけに応じているということです。

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取材中も早速「お食事が終わりましたので申し訳ありませんがマスクの着用をお願いします」と呼びかける姿が見られました。

訪れていた客は「食事の途中でマスクを着けることに抵抗はなくて、やってみたら別に違和感はなかった」と話していました。

イタリア料理店の西本順三オーナーは「お客様の意識改革。席立たたれるときにマスク着けない方には注意をする必ず着けてもらう。それによってお客様の意識がぐっと上がっていくと思います」と話していました。

ホテル業界では「手持ちのマスク」など検討も

一方、ホテル業界では、感染が収まる将来を見据え、どのような対策をとればいいか模索を始めています。

大阪のすぐ隣、奈良の老舗ホテルでは、マスク会食に加えてさまざまな感染対策を考えています。

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こちらは手持ちのマスク。飲食をしながら会話をするときに飛まつを防ぐために使います。さらに、飲食できる場所は、換気しやすい窓際や廊下側に限定するとしています。

そのうえで、お酌などで密になるのを避けるため、飲み物は缶で提供。間違えないよう名札を取り付けることを検討しています。

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ホテルの福田順副総支配人は「今すぐこれでパーティーをしていただけるとは思ってませんけれども、ここでならば安全なパーティーができるんだと思ってもらえるような状況作りを引き続きやっていきたいと思います」と話していました。

マスク会食 政府の分科会は

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マスク会食について、政府の分科会はどう考えているのか。

これについては、政府の分科会が2月25日に提言をまとめた、緊急事態宣言の解除後に再び感染を拡大させないための対策の中に盛り込まれています。

提言では飲み会など感染リスクが高い場所を想定して3つのポイントを示していて、その中で、「食事は短時間で済ませ、深酒や大声はやめること、そして会話の時はマスクを着用すること」としています。

そのうえで、人数が増えるほど感染リスクが高まるとして「会食はできるだけ、同居している家族以外では、いつも近くにいる4人まで」とすることとしています。

また、店の選び方としては、「換気が良く、座席どうしの距離も十分なこと、適切な大きさのアクリル板が設置され、混雑しないこと」を挙げています。

専門家からは誤ったメッセージにならないか懸念も

専門家からは、マスク会食について、誤ったメッセージにならないか、懸念を示す声も出ています。

感染症に詳しい近畿大学医学部の吉田耕一郎教授は「食事中のマスクはやらないよりやったほうがいいと思います。しかし、みんながマスク会食で繰り出したらいいんだということになると話が全然違ってくると思う。人の流れを止めるようなもっと今までより強いメッセージを、大阪府なり行政の長があるいは国として、強いメッセージを一刻も早く出すべきだと思う」と指摘しています。



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