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松尾貴史のちょっと違和感 「小泉八雲朗読」観覧に思う 私たちの想像力減退に不安(2021年4月4日配信『毎日新聞』)

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松尾貴史さん作

 4年前に他界した父の故郷でもある島根県を訪れた。私は無宗教だが、山陰地方は八百万(やおよろず)というか、森羅万象に霊性のようなものが宿っているという世界観に親和性があるように感じる。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)や水木しげるさんのような神秘の大家を輩出していることにも通じているのかもしれない。

 折しも、30年近く前に直径25・2センチの大型隕石(いんせき)が落下した松江市美保関町にあるメテオプラザで、開館25周年記念事業のイベント「小泉八雲朗読のしらべ 転生」を観覧することができた。俳優の佐野史郎さんの朗読と、世界的なギタリスト、山本恭司さんの演奏、そして八雲のひ孫、小泉凡さんによる解説講演のコラボレーションで、2007年から継続的に、島根県のみならず、国内の多くの場所や、八雲の母の故郷ギリシャ、父の故郷アイルランド、作家としてのベースを築いたアメリカなどで、多数公演を行っているらしい。

 上演時間は2時間半ほどだったろうか、素晴らしい時間を過ごすことができた。1人の声、1人のギターだけで繰り広げられる面妖かつ神秘の世界は、最後まで神経を研ぎ澄ませて聴き入ることができた。小泉八雲作品の中から、今回は6作品(アンコールの数作品を除く)が語られたが、それぞれが違う物語として、脳内に再現されていく、まるで落語会で文学作品を楽しんだような終演後の感覚だった。



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小泉凡さん




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